同人活動おもしれーぜ!

私が同人活動を始めた(同人誌を出した)のは2014年8月31日。。。。今月ちょうど6年前になる。6年前!?小学校じゃん そら就職もするわな?

製本した本は計16冊(たぶん)、寄稿も入れれば20冊ぶんぐらいだろうか。オフがメインの人ならもっと出してると思うが、オンリーイベント合わせで毎回新刊を出すとこんなもんだ。

この6年本当にいろいろあったな~ということを楽しいことベースでいくつか綴ろうと思う。あげだすときりがないので厳選した。長くやっているともちろん良くないこともあるし、毎日こんなにルンルン♪しているわけではない。特別ハッピーなものを抽出したんだな~という気持ちで読んでほしい。

なぜかというとテンションが上がっているから コロナで行けないけど週末イベントだから


片道15分の相方

私が同人活動を始めるにあたって、相方との出会いはとても大きかった。当時の私の推しカプは、深くは言わないがニッチなカップリングだった。
私は受験が終わってから今のジャンルに転げ落ちるようにハマり、そのカプの小さな池に顔を突っ込んで溺れていた。相方も同じく溺れており、ピクシブに鬼のように小説をアップしていた。ニッチな同カプで、同じ熱量で私たちはそれぞれ絵と小説を書いており、私の春からの下宿先から相方の住まいまでチャリで15分だった。

は?

やるしかない

やるしかないでしょこんなん

そういう感じだった。今では活動カプは違うが同じサークルだし、映画に行ったりなんだりと仲良くしている。今思っても運命というやつだったのではないか?
初めてリアルであった日は花見をした。相方も私もチャリで来て、まだ肌寒かったので私はお気に入りの黄色いマフラーを巻いていた。一生覚えている。


申込不備だ!モアレだ!同人誌だ!!

相方との出会いや、当時のフォロワーさん達の後押しもあって、私は生まれて初めて漫画を完成させ、製本し、東京のイベントで配ることになった。

漫画、生まれてこの方完成させたことないんだが?よくやったね、私。。。
思えば同人誌を出すまで真剣に絵を完成させるということがものすごく少なかったように思う。同人誌すごい 定期的に何かを完成させる機会というのはすごい、人を変えるパワーがあると思う。
のたうち回りながら初めて同人誌を入稿し会場に赴いた。私がやらかした不備は以下の通り。

トーンが全部モアレ モアレ同人誌。当時Photoshopでトーンを貼るというしちめんどくさい手段をとっており、二値化ができていなかった。会場で本を開いた瞬間息が止まったしめちゃくちゃ帰りたくなった。完売後のweb再録によりこの時の私の魂は救われた。

なぜか中綴じ なんか、よくわかってなくて……机に積んだらめっちゃ滑るんですけど……

ダダ広いスペース 二人いるからスペース二個いると思って……本二冊しかないのに…ごめんね…

私はものすごく気が小さいし、東京に自分の意志で出てきたのもその時が初めてだった。もうこの時点で「すみません!すみません!田舎者が変なことしてすみません!帰ります!助けて!!」みたいな気分だった。
今でも気がクソほど小さいので毎回スペースに到着して新刊のダン箱を開けた瞬間相方に「帰りたい…」とつぶやいてしまう ごめんな

でも本が思っていたよりずっとたくさん手に取ってもらえた嬉しさと、Twitterで本を出すことを応援してくれた人たちと会うことができて頭がバグった。生まれて初めて、自分で手に入れた学校の外の、「好き」で繋がっているコミュニティだった。
ニッチだが読み手がそれなりにいることがわかり、そこから毎回イベントに参加して新刊を出すようになったのが今まで続いている。
一日で天国と地獄を往復したので精魂尽き果て、相方と夜行バスの時間まで東京駅の隅に座り込んで死んでいた。青春すぎんか?(今はどちらも体がつらいので新幹線にしか乗れない…しっかり成人女性である…)


東京の同人ショップ全部行ったる

私のハマったカップリングはニッチなうえ(といってもジャンルの母数が大きかったし、同人誌はそれなりに出ているのでマイナーとか言うと怒られそう 怒らないでほしい)、原作が出てからかなり時間が経っていた。
ピクシブを遡ると、私がガリガリガリガリ受験勉強をしていたころに発行されたであろう推しカプの既刊、既刊、既刊…眺めていると人生において何が大切なのかわからなくなってくる虚しさ…

今からでも遅くない、集めよう、この世界に散らばった宝物を…

日ごろから相方と駿〇屋の在庫や同人ショップの本棚を端から端までチェックして、過去の推しカプ同人誌を漁りまくっていた。
あるとき私は春休みを利用して東京のイベントに一般参加し、その前後で東京じゅうの同人ショップを網羅して推しカプの本を探しまくった。冗談じゃなくほんとに網羅した。秋葉原には男性向けしかないし中野ブロードウェイはなんかすごかった。その過程で自分の本も何回か見かけ、ニヤつくなどした。

ある時日々の努力が実り、「ほんとにもうこれ以上は掘っても出てこないでしょう」というところまで集まってしまったので、過去の宝探しは終わりを迎えた。
その後そのカプにハマった人をカラオケに連れ込み、二人の宝物を全部積み上げて見せびらかしたのはいい思い出。


手紙もらうのめちゃくちゃ嬉しくない?

私はさ……めちゃめちゃ筆不精でさ……
特に感想文書くのって、すごい苦手で……小学生のころどうしても行が半分以上埋められないから、文字をものすごく横長に書いて先生に怒られたりしてたんだけど…

そんな私にみんなが手紙をくれるのである。なぜか?同人誌を描いているから。。。。。。。
可愛らしい封筒と便箋を選んで、ていねいに想いをしたためたり、差し入れを丁寧にラッピングして渡したりする人間力が私にはないのだ。本当にないのだ。だからそれを私のためにやってくれる人は本当にすごいと思う、うれぴっプルなのだ。

もらった手紙や差し入れに差し込んでくれたメッセージなど、全部お菓子の缶にしまって大切にしています。クッキーとかじゃなくておせんべいの、キンッキンの渋~い缶なんだけど。。。。。。。

すごい、手紙を描いてそれを渡せる人、本当にすごい。。。。すごいよ。。。。。。。。。あなた、すごいからね。。。。。。


こんなことされたら同人作家は…

これは何度目かのサークル参加の時の思い出だ。初めての感情すぎてはっきり覚えている。スペースを訪れた二人組の女の子が、その時の新刊を試し読みしてくれたのだ。

読んでいいですか…?いいって!わー、わー、あーすごい!かわいい!ねえこれヤバい…あー!かわいいー!えー!欲しいー!

みたいな会話をを女の子たちは私の目の前で繰り広げていたと思う。
同人やってる人はわかるかもしれないけど、こんなことを描き手の目の前でされると、すごく。。。。。。。。。。。。。。。びっくりするぐらい嬉しいんですよ。。。。。。。。。。。。。。。。
ニヤけるのは必至で我慢していたが、顔が真っ赤なのは隠しきれていなかったと思う。女の子たちは財布の中身を確認して少し悩んでから、私の本を一冊手に取ってくれた。きっと使えるお金に限りがあるのに、私の本を選んでくれたのだ。その後の人生に幸あれと思った。


2時間中腰で頒布して足が死ぬ

時は流れ、私は同シリーズの新しいタイトルに転げハマり、別カプに頭を狂わせていた。カップリングは変われどサークルは変わらず、いつも通り相方と新刊を用意してスペースに座っていた。が、新ジャンルってすごくて、すごかった。自分の前に列ができるのを初めて見た。生まれて初めて「二列で!並んでください!」って発声した。
新ジャンルはその熱に加えて、部数が読めないし、取り置きしてもらうような人間関係もできていないから、みんな読みたい本を手に入れるのに死に物狂いだったのではないかと思う。私も正気じゃない量の買い物リストを相方に託してスペースに立っていた(相方は全部しっかり手に入れてものすごい速さでスペースに戻ってきた。なんて仕事のできる女かよ…)。

なぜか2時間ずっと中腰だった。

パイプ椅子の後ろに、キャリーを置いてしまったのだ。島中は後ろのスペースにそれほど余裕がなく、立つために椅子を引いたら後ろの人に迷惑がかかる。しかも来る人来る人差し入れをくれる!!!嬉しい!!嬉しすぎる!!!置くところがないので、椅子の上にいったん置くしかない!!アッ座れなく、座れない!!椅子後ろに引けない!!でも座れない!!机の上の本が無くなる…待って、待ってください!!すみません次の本早く捕りに行きたいですよね!!下から出…椅子を後ろに引けな…ウオアアアーーーーハァ、ハァ、ハァ…

みたいな感じで2時間中腰で本を配り続けた。脚も体もブルブルと震え、汗だくで化粧が死に、朝からアイロンで必死に伸ばしているストレートは全部元来のワカメに戻っていた。ブスだった。

自カプが旬を迎えていることを全身で感じる喜びのブスだった。。。

生まれて初めての壁!推しカププチ!!報告会!!

壁!壁!ここは壁である!!嬉しい!!広い!!後ろに電気盤があるからポスター貼るとこね~~~!!!!笑笑 嬉しいけど壁になったから推しカププチオンリーの島から離れてしまった!!!!!世界一贅沢な悩み!!!!!!!
これについては本当に、全体的に人生の思い出ですという感想しかない。本当に周りに良くしてもらったと思うし、推しカプを愛する時間は何物にも代え難かった。ありがとうございました、ありがとうございました…

ここからすべて余談だが、最高のイベントに参加した後私は台風で関西に帰れなくなり、ネットカフェで夜を明かした。逆に関西から、ゼミのメンバーが、東京でおこなわれるプロジェクトの報告会に来れなくなってしまった。私はもう絶対にこの週末は連絡しないで!!絶対に!!絶対に無理だから!!!(エロ同人を塗れた私を見ないで!!)と言っていたが、本当にその時ばかりはやむにやまれなかった。めちゃくちゃ嫌だったけどな!!!
エロ同人をキャリーにパンパンに詰め込んだ状態で、Tシャツとサンダルで、あのなんかかっこいいシュイーンとしたゲートから入る企業に入れてもらった。会社の人には「東京に………………いたのは、なんかまぁ、………観光?です……………」とだけ告げた。

数日で感情が揺さぶられすぎて、そのあと1週間ぐらい魂が抜けた。


号泣しながら同人誌の感想を書く夜もある

上でも書いたが、私は感想を書くのが苦手だ。筆不精なのもあるが、人に自分の考えていることをまっすぐに伝えるのが、この上なく億劫なのだ。
普段死んだ顔をしている私だが、正直に感情を発露すると、あろうことかめちゃくちゃ泣いてしまう。高校の卒業式の日、壇上で号泣して嗚咽で一言もしゃべれずクラスメイトをドン引きさせてやった。

でも私も感想から、元気を貰っているし…私も送りたい…!送ろう…!今日はそういう日にしよう…!!そう決めて、イベントの次の日にPCと愛すべき同人誌を準備し、感想を書きまくった夜があった。
案の定、書きながらありえないぐらい泣いていた。2~3時間でティッシュ20枚ぐらい使ったと思う。書き終わり、すべてを送信したころには泣きすぎるあまり目の周りがカサついてほんのり頭痛がしていた。素晴らしい本、愛すべき作品たち……好きさを正直に表現すると感情が爆発して死んでしまう……こんなことを定期的におこなったら私の感情は………

だから……私が感想あんまり書かないのは感情が爆発しすぎるからで……そうなんです……エへへ……エヘヘヘ……


穴を埋める同人 穴を掘る同人

推しが、推しが死なない作品がこの世にあるんですか!?!?

その時の私は推しジャンルと推しカプに粛々と愛を注ぎながら、爆発的に流行っていた旬ジャンルにも手を出していた。なんとそのジャンル、
人が死なないのである……

えっ…………??

みんな元気なのである……
私たちに、ひたすら前向きな感情をくれるのである……

人が死にまくるジャンルに頭の先までずっと漬かっていた私に、カルチャーショック…

そんな旬ジャンルで二次創作をして、気づいたことがある。

長く腰を据えている推しジャンル(以下、実家と呼ぶ)で、私の推しは命を落としている。本編でもそれは惨たらしい悲劇として描かれており、私は推しの幸せな姿を見たいがために、基本的に幸せな二次創作をたくさん描いた。

推しがいたであろう所に空いた穴を見つめ、穴が開いていることを悲しみ、決して埋まることのない穴に今日もひたすらお花を投げ込み続ける…みたいなことをしている。

そんなハッピー至上主義の同人女だった私だが、旬ジャンルで元気に生きている、おそらくこれから本編で苦しんで死んだり、つがいが死んだりもしないであろう旬・推しを見ていると…


あれ、なんだか……

苦しみながら血反吐を吐いてもなお生きている姿や

山に穴を掘り人を埋める、血生臭い姿が

見たい…


ないものねだりが過ぎるだろう、私よ。と思った。同人女は欲深い…


同人女の感情〜勧めた作品にしっかりハマって同カプの同人誌を生産してくれるの一体どうして編〜

最後に直近の話をして終わろうと思う。
ちなみに本当の「同人女の感情」はこちらである。めちゃくちゃ面白くて大好きである。内容はもちろん、冒頭のモノローグが味わい深くて何回も見ちゃう。


細かいことは省くが、要するにリアルの友人が、私の実家ジャンルに、ハマってくれたのである。
私の現・推しジャンルは長く続いたシリーズの数作目で…世界観が地続きのため、前から順番にナンバリングをプレイしていかないとラストの衝撃につながらない作りになっている。それを、きちんと順番に、ネタバレを自衛しながらしっかりプレイしてくれたのである。

そしてあろうことか、数あるキャラクターの中から、その無限の組み合わせの中から、

まさかの推し&推しカプかぶり………

私はフラットな気持ちでプレイしてほしかったので、別に誘導とか脅迫とかはしていない…決して…多分…してないよね…?
奇跡である この世の春である

しかも一番冒頭で告げた、今週末のイベントに、
彼女は同人誌を出すのである 私の愛すべき推しカプの。。。。。。。。。

何事!?!?!?!??!?!??!
一体、一体どうして!?!?!?!?!?

生きててよかった!!!!!!これからもよろしく同人!!!!!!!!!!!!!



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