dp9メンバー達のデザインな話題【2020年上半期】
こんにちは、designing plus nine(以下dp9)3年目のじゃいるです。
さて、dp9では、毎週土曜日の定例mtgの「Bookmark」というコーナーで、メンバーがその週気になった記事や作品を共有しています。今回は2020年4〜9月のBookmarkを振り返ろうと思います。
特に2021年、dp9に入りたい!という方は普段の雰囲気を多少なりとも知ることができる気がします。それでは行ってみましょ〜
1. ロゴのデザイン
まずは僕が個人的にロゴマークを見るのが好きなので、ロゴデザインで熱かった話題からご紹介します。
まずはこれですよね。外せない。
この気持ち悪さ、たまらんですね。
グロテスクであること、畸形であることがかわいいの隣人であるみたいなことを四方田犬彦が言ってたのを思い出しました。不完全でいびつな見た目だけど、だからこそ可愛い。王蟲に感じる愛情に似ている気がします。
ロゴを客観的に評価する基準をもし2つ挙げるなら普遍性(≒どこでもいつでも通用する)と独自性、みたいな話をdp9の先輩から聞いたことがあります。シンプルで普遍性を持っていて、かつきもかわなキャラクターロゴ、見事だな…と感動しました。
ロゴマークの二次創作という不思議な現象
2. Webサイトのデザイン
オープンソースで開発された東京都コロナ対策サイトのデザインです。
これが行政の仕事!??という衝撃作ですね。特にdp9でも話題に上がったのがこの問題。
そういえば、Webサイトの色、どうやって決めているか知っていますか?
例えばあるデザイナーが会社のWebサイトをデザインするとしたら、まずはその会社が大切にしたいことを言語化し、次に言葉をビジュアル要素に落とし込むという二つの工程を経て、フォントや色、使うアイコンなどのスタイリングが決まっていきます。
言語化により各ビジュアル要素に一貫性を持たせることが可能になり、その会社の大切にしたいことをビジュアルイメージとして強く印象付けられます。
このWebサイトの場合は、東京都の緑を踏襲したブランドカラーでWebサイトの色を統一しています。緑は「落ち着き」や「中立」のイメージがある色で、「ポジティブでもネガティブでもなくニュートラルにコロナの情報を届ける」というコンセプトを表現しています。
一方でWebサイトの色に関しては別の評価軸があります。
それはアクセシビリティと呼ばれるものです。
アクセシビリティというのはあなたのウェブサイトを可能な限り多くの人に利用してもらうようにすることです。かつては我々はアクセシビリティのことをハンディキャップを持つ人々のためのものだと考えていましたが、現在はモバイルデバイスや遅いネットワークを利用している人々のためのものでもあると考えられています。
(MDN Web Docsより引用)
エレベーターやスロープを整備して車椅子の人でも建物を利用できるようにするのと同様に、能力や環境にかかわらず全員が平等にWeb上の情報にアクセスできるようにする。それがウェブアクセシビリティです。
では色のアクセシビリティには何があるか?
それは異なる色覚を持っている方への配慮です。
例えば赤と緑の色の差を認識することが難しい場合、赤と緑をWebサイト内に多用するとコンテンツが見づらくなってしまうことがあります。例えば赤背景に緑文字を重ねると文字が読めなくなります。
今回の東京都のコロナ対策サイトの問題点は、Webサイトのコンセプトを強調するための緑色が、異なる色覚を持っている人から見ると見づらい色だったことにあります。
ブランドイメージの一貫性を損なうため簡単には色を変えたくないところだとは思いますが、自治体は市民全員に等しく情報を届ける責任があります。最終的には濃い目の緑になったようです。
ちなみに行政のデザインに対する意識は年々高まっていて、V-RESASやデジタル庁のUI/UXデザイナーの採用など、熱い話題が多いです。悪名高い永田町パワポにも変化の兆しが…
3. IPデザイン
IPとはintellectual propertyの略で知的財産をライセンスとして販売するビジネスをIPビジネスと言ったりします。
ドラえもんやっぱりなんてことないカード。紐がドラえもんの首輪と同じ赤色になってるの推せます。
パッケージのピカチュウの頬ぷにぷにしたい。
4. プロダクトデザイン
これもdp9で反応がよかった記事の一つです。
朱肉部分のどこにハンコを当てるかによって、印影が微妙に変わるんですね。ハンコを紙に押し当てた後、紙から離す瞬間、どんな印影になるか想像するのが楽しそう。世界観を的確に伝えるネーミングがまた素敵。
5. 初心者向け記事
これは良い、とdp9の先輩方がはってくれた記事を共有します。配色、難しい。「最初はしっくりきてたはずなのになんでいつもこんな変な組み合わせの色を選んでしまうんだ?」という自覚があったので、勉強になりました。
Adobeのチュートリアルは、充実してるけど多すぎて何から始めたらいいか分からん!となってしまいがちですが、
↓の記事群にはAdobe Illustratorの基本動作、ショートカット、時短作業のTipsなど、実用に即した内容が短くまとまっているのでとっつきやすいです。
ちなみに、これまでデザインやアートに触れたことがない学生がデザインを学ぼうとする場合、多くのdp9メンバーが一番最初に推す本は「ノンデザイナーズ・デザインブック」です。これに載っている練習問題をやり込んで体で覚えれば、作るビラやスライドのクオリティで周りと差がつけらるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
デザインおもしれ〜自分でもやるぜ〜という方は、ぜひdp9で一緒に活動しましょう。お待ちしております。
*新歓に関する情報は公式WebまたはTwitterでご確認ください!
ちなみにこのBookmarkシリーズは2本目なので、気になる方は1本目も読んでみてくださいね。
文:じゃいる(東大,2019入部)
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