【05 青山】 独身の、やわらかな夜
今夜は会社の美人受付嬢と食事だ。
こんな事を言うのもなんだが
よくあるドラマのように
毎朝、会社の入り口で待つ受付嬢から
熱い視線と意味深なコンタクトを
感じる。
それをひそやかに楽しむ。
そんな浪漫を
男なら誰しも
持つのではないか。
もちろん、
それだけのために、
彼女を誘ったわけではない。
彼女と知り合ったのは、
もう2年以上前だ。
彼女の名はあゆみ。
昔、俺が接待などで
よく使っていた
サパーの店員だ。
当時大学生だった彼女を
夜の店には似合わない系統