(没)激・突!
檮杌はヒッチハイカーである。
いつも、車に乗せてくれる親切な運転手を殺すことを生きがいとしている、快楽殺人鬼でもある。
今回の獲物はスバル・インプレッサに乗ったイカした男である。バックパックに差した果物ナイフをその頭蓋に叩き込む快感を想像した彼は、体を震わせた。
「自分、檮杌って言います!よろしくっす!!」
彼の前に爆音で車を停めた運転手の招きに応じて、意気揚々と車に乗り込んだ。
窮奇はスバル・インプレッサの運転手である。
いつも、乗せたヒッチハイカーを殺すことを生きがいとしている、快楽殺人鬼でもある。
今回の獲物は小汚いバックパックを背負ったヒッチハイカーである。睡眠薬入り飲料を飲ませた後に縊り殺す快感を想像した彼は、口元を歪ませた。
「よお兄ちゃん。俺、窮奇ってんだ。乗ってけよ」
彼は愛車の後部座席を親指で示し、ヒッチハイカーを招いた。
渾沌は家出少女である。
反りの合わぬ実家からとにかく離れたいがためにヒッチハイクを続けている。
今回はイカした運転手と小汚いバックパックのヒッチハイカーを乗せた、スバル・インプレッサにお邪魔することになった。
「ええと、止めてくれてありがとうございます。渾沌です。お願いします」
彼女はおずおずと乗り込んだ。
饕餮はトラック運転手である。
自分を追い越した車を徹底的に追跡し、崖から叩き落とすことを生きがいとしている、快楽殺人鬼でもある。車内はこれまで殺した運転手達の頭蓋骨で埋め尽くされている。
今回の獲物はそれを爆速で追い抜いていったシルバーのスバル・インプレッサである。見たところ三人が乗っているらしい。美しいボディをぐしゃぐしゃに破壊する快感を想像したそれは、悶絶した。
「ふんごぉ……」
それは、バンバンとステアリングに頭をぶち当てながらギアを切り替えてシフトアップし、アクセルを強く踏み込んだ。
つづく
没理由:ただのキャラ表で、小説としての体裁を成していない。
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