熒惑の星
時の流れが逆行していく。減少する、エントロピー。
そしてぼくは、軽功をもって雷霆の一閃を回避する。
安堵の一息。
全ての条理は無事に世を遡って還ってきたのだ。
無傷の君を、腕に抱きかかえる。
(二)
続
↓
──おかしい。
巨頭は訝しんだ。
時空を超えて未来へ跳躍する霹靂柱の雷霆は狙いを過たない。
あの時、たしかに標的を捉えていた。逃すことはあり得ない。
否。
巨頭は邪眼をもって望界する──事象が太極から両儀、四象、八卦、さらには六十四卦に化るまでの宇宙の全貌を視、眼前の天変地異を解き、一人頷いた。
やはり世の常理を紊す“惑星”は捨て置けぬ。
それに、敵がいかに時を回旋する力を持とうと戦う術はいくらでもある。
「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求める、か」
布石を発動。
「やっておくものだ」
太極から力を受けた巨頭は、その口で祝詞を唱えた。
『巨天律/末項〈群星順行〉』
(レ)
↓
その時、世界の過去と未来は反転する。
↑
(一)
『〈旋廻逆遡〉式惑熒・義奥行五』
。たし出き引を能権らか極太に嗟咄はくぼ
。るぜ爆が頭の君
。るれらけつき叩が塊のトイァフラグ
。たっ迫に顔の君るえ怯、が影の頭巨
。たっか遅がだん叫はくぼ
「ろめや」
。いなて立も
。たっだうよのかる滑を地が絵影でるま
。走疾てっもを脚震は頭巨
「。なう思く悪。す下を誅りよに命の帝天《ァフーウ》華武|。月閉女聖」
。るえ据見を君が眼邪のつ八の奴
。たし化同てしか溶を肉、りさ刺き突に腕や手の頭巨が管孔勁たび伸らか尻の柄
。たい輝くし妖てし射反を焔、が液髄るめぬで面表鎚穿のトイァフラグたれか抜き引とりるずらか内体
。たっ握を柄の鎚たし出り迫らか椎脊は奴
。たれ現が《ウドンゴ》頭巨|てけ分きかを煙爆
「……は前お」
「。んせ何如れそ、ばれ獲を罪に天。《くこいけ》惑熒|なたっかなはで者くずかぬに元膝の帝天は前おりはや」
。血吐
。たい貫を胸のくぼが霆雷の柱靂霹
↑
続
2023/10/19改稿
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