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黙っていても 十分に 対話はできる
雨の香に 胸撫で下ろす 梅雨日哉
人生の 味わい深まる 峠道
蛙鳴く 空っぽの この身の内に
夏の夜に 流るる風を 頬に受け
明けぬ夜 止まぬ雨無し 今日の空
里山に ひゅうと音立て 風渡る
薄刈る じわり額に 滲む汗
土砂降りの 明けて一転 日本晴
雨音を 母と聞きたる 幼き日
軽く膝曲げ 足裏全体 大地に力感じ 一息毎 命の根 …
一雨降りて 風は優しく 吹きぬ
紫陽花よ 今年は梅雨が 待たれよう
梅雨前に 植え込み潜り 草を抜く