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街路樹の 黃が輝きて 秋深し
御仏の 後光の如く 野辺に射す
植え込みの 野草根こそぎ 抜き取りて
陽に当たる ことさえ心地よき 季節
風共に 一つと成りて 戯れる
懐かしき 金木犀の 道香り
吐く息に 白き色付く 里の朝
秋晴れに 石を崩して 石を敷く
山を背に 一輪ごとに 風に揺れ
吹き抜ける 雲一つない 空に風
酔うて良し 醒めて亦良し 修行也
邂逅す 夢の中にて 教え子と
干し布団 陽の温もりに 包まれて
摂心で 使った禅堂 心込め