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水温み 雛のお祭り すぐそこに
澄み渡る 大空二羽の 烏舞う
風冷たくも 陽あること温かき
北風を 防ぐ岩陰 奥の院
裸木さへ 小鳥飛び交う 里の朝
小雪舞い 陽の暖かさ 身に沁みて
山頂に 登りてみても 閑疎なり 仏涅槃を 偲びて立てり
春告げる うれしき便り 届きおり
深閑と 寺に佇む 六地蔵
一夜明け 陽降り注ぎて 春霞
里山に 風花舞い散る 朝迎え
里山に 春を告げたる 華一輪
寒風を ものともせぬは 六地蔵
風の音が この身の内に 湧き起り