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蠟梅よ 光の中で 戯れよ
梅の香の 微かに逢いて 綻びぬ
つんとした 冷たさ鼻の 奥にあり
水しぶき この身の内で 響きおり
初夏を待つ 固き蕾の もう一つ
寒中に 作務のおかげで 温まり
蠟の華 微かな香り 残しつつ
山背負い 固き蕾が 一つずつ
松の内 松の内にも 雪積り
香り立つ 春に先駆け 咲く花の
空高く 舞い上がれ さあ 舞い上がれ
お日様が 高く上りて 祝いの日
しんしんと 白き世界に 染まりゆく
時が来て 今年も蕾 綻ばせ