TUT3系B3今年度の振り返り

どうもハトです。今年度の成績も確定したことなので、今日はTUT3系B3(豊橋技術科学大学情報・知能工学課程3年生)として2020年度の一年間を振り返ります。後輩がこの記事を見てるとは思えませんが、もしかすると来年度3年生になる学生の参考になるかもしれません。

入学

2020年3月に大阪府立大学工業高等専門学校(OPUCT)を卒業して、2020年4月に特別推薦生としてTUTに編入学しました。ちなみに特別推薦制度は私の代で消滅して来年度以降は存在しないので、ここらへんの話は後世の役には立ちません。今年度OPUCTからTUTに編入した人は幾人かいるのですが、その中で入学時点で友達だったのは2系に編入した1人だけで、交流があるのは今でもその1人だけです(どうやらOPUCTから3系に編入した自分以外の人もいるみたいですが、名前も顔も知りません)。そういうわけで、同じ学科の知り合いがゼロの状態で華の(?)大学生活が始まったわけです。

前期(授業が始まるまで)

コロナ禍の影響で授業開始の日程が遅かったため、4,5月はかなり時間的余裕がありました。当初は授業が始まるまで実家で過ごそうかと思ってたんですが、初めての一人暮らしに慣れるために寮で過ごすことにしました。

豊橋生活を満喫しようと思って、2系の友達と近くの海岸とか公園とかを散策したり、湖西連峰でハイキングしたりしてました。下の写真は湖西連峰から撮影した浜名湖です。

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前期(授業編)

5月半ばに(遠隔のオンデマンド)授業が始まりました。オンデマンドという特性上、生活リズムがぶっ壊れてモチベーション維持もかなり難しかったという印象です。

非情報科出身なので、「アルゴリズムとデータ構造」と「ソフトウェア演習I(C言語の演習)」、「情報ネットワーク」が特に大変でした(ただ、アルゴリズムとデータ構造は自分の性にあっていたようで、面白いなと思いながらやっていました)。

形式言語論(有限オートマトンなどによって形式的に「言語」を定義して考える)や応用言語学(ヒトのL1,L2言語獲得やヒトの談話について科学的に考える。授業で扱った内容に関連するレポート課題(フリーテーマ)が課されて、自分は自然言語処理に興味があったのでヒトと機械の言語活動についていくつか書いた。評価は割とよかった)、組み込みシステム実習(6人程度のグループでArduinoとProcessingを使う課題を考え、その解決を目指す。自分たちは「ライントレースカーを作り、そのカーの軌跡をProcessingでリアルタイムに表示する」という課題を設定した。結果としては失敗だったが、学生実験はネガティブリザルトでも(十分な考察があれば)問題ないので良い経験になった)あたりは楽しめました。

逆に面白くなかったのは、管理科学/管理科学特論(各回の授業目的が良く分からないうえに、課題がとても面倒)や英語(授業で扱う教科書の文章がとにかくつまらない)ですね。

コロナ禍の影響で、ほぼすべての科目の(対面でやるはずだった)定期試験がオンライン試験やレポート課題に化けました。ある意味では例年より楽であり、ラッキーだったのかもしれませんが、特にオンライン試験についてはカンニング(ほかの人と相談)することが事実上やり放題であり、公平性もクソもないなという感じでした。自らの名誉のために言っておくと、自分は学生としての矜持があるのでカンニングしていません(決して相談するような友達がいないからではない)。

研究活動

特別推薦生である私は研究室早期配属制度というやつでB3から研究室に所属することができるため、5月ごろにいくつかの研究室のボスにオンライン面談をお願いして、そのなかから自然言語処理に関連する研究室に配属してもらいました。授業が大変だったこともあってそこまで研究活動にコミットできたわけではなく、今年度の進捗としては卒研のテーマが決まったことくらいです。ただ、研究の進捗報告会や論文輪講などに参加したり、NLP2021(言語処理学会第27回年次大会)に参加させてもらったり、研究(もどき)を経験できたので、早期配属は有意義だったと思います。

夏休み

岐阜にグランピングに行ったり、帰省したり、姫路城観光したり、さわやか行ったり、楽しかったです(小並感)。

後期(授業編)

前期は授業に忙殺されてましたが、後期は授業数も減るし(減らすし)、余裕やろwと思っていましたが、甘い考えでした。後期は実習がとにかく大変でした。

特にマイクロプロセッサ実習と論理回路実習がとにかくやることが多くて(レポートに書くことが多くて)大変でした。後者についてはカルノー図の知識が欠落してたので勉強しなおす必要があったりと、時間が溶けまくりました。あと、オンデマンド実習が孤独で辛かったです。

後期授業で面白かったのは情報セキュリティですね。この科目ではRSA暗号や楕円曲線暗号の安全性の基盤となっている素因数分解や離散対数問題などの数学的/計算機科学的背景について勉強できます。

後期も定期試験はオンライン試験やレポート課題に化けました。もはや何も言うまい…

後期(余暇編)

年末年始は帰省して、兄と初詣に行くなど、家族と過ごしました。後期授業が終わってからの(事実上の)春休みには、帰省して城崎旅行に行ったり、鷲羽山ハイランドに行ったり、豊橋市の公園巡りしたりと、割と楽しんでます。

今年度の成績について

今年度のGPAは3.88で、(学生に)公開されている成績分布を見ると、学年(100人程度)でTOP3には入ってました(分布の公開形態の関係で具体的な順位は分かりません)。

同学科の友達がいない(知り合いといえるような人なら何人かいます)割には結構良い成績だったんじゃないでしょうか。ただし、今年度の成績評価はイレギュラーなうえ、GPAという指標はそもそも公平性を担保しない(とってる授業による)ので、今年度のGPAが何かの能力の代表値であるかはかなり微妙だとは思います。

新入生のコロナ禍における学生生活は何が辛かったか?

さて、最後に一人の大学新入生(編入だけど)としてコロナ禍の学生生活の何が辛かったについて書いて締めます。

コロナ禍の辛さはズバリ孤独ちゃぶ台返しです。

前者についてはいうまでもない気がしますが、コロナ禍の影響で他の人との交流が大幅に制限されたことによるものです。特に私は入学時点での同学科の友達がいなかったので(現在でも授業/実習以外で(リアルの)交流のある同学科の友達はいませんが)、授業/実習での不安は絶えませんでしたし、モチベを継続するのが大変でした。高専のときの友達と頻繁にオンライン飲み会をするなどで辛うじて精神の安定を保ってましたが、もし高専の友達がいなかったら詰んでました。

後者は試験期間直前になって「対面禁止にします」というお触れを出してくる大学への不満です。試験に限らずですが、直前になって予定が変更されたことは山ほどあります。ほぼすべてがオンデマンド授業という状況では、学生は例年よりも自己管理が要求され、計画的に課題などをこなす必要があります。しっかりと計画を立てることが例年よりも要求されるのに、その計画が(大学の)ちゃぶ台返しによって崩される、これがつらかったのです。もちろんコロナ禍がイレギュラーすぎて、大学の対応も仕方のないことではあるのですが、1学生としては何とかならなかったものかと思います。

来年度もコロナ禍の影響が続きそうで陰鬱な気分になりますが、強く生きていきましょう。

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