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僕の一番好きなアニメ

 皆さんは、「好きなアニメは何?」と聞かれたときに何と答えますか?
最近だと、鬼滅の刃や呪術廻戦などが大きなブームになっていて、そういったアニメを答えると言う人も多くいると思います。そういったアニメももちろん面白いと思いますが、僕はその問いには「エヴァ」が好きと答えます。
今回は、これを書いている今日、3月8日で「シン・エヴァ」公開一周年を迎えたということで、僕の一番好きなアニメであるエヴァについて、その出会いなどをとりとめもなく書いていきたいと思います。

 (※過去のこととか色々思い出しながら書いているので、時系列が変だったり、エヴァの内容について誤りがあることもあります。その点はご了承ください。また、僕個人のエヴァに対する思いをつらつらと書いただけなので、「そんな訳はない!」みたいに思われる方もいるかもしれません。僕も色々な解釈があってしかるべきだとは思っているので、あまり激しいことは言わないでいただけると助かります。 あともちろんネタバレ注意!)

初めてのエヴァ

 僕がエヴァを初めて通しで観たのは、小学5年生くらいの金曜ロードショーで「序」を見た…と、この記事を書いている時まで思っていたのですが、調べてみるとその時期に金曜ロードショーで放送されたことはなく、正直いつ見たかはよく覚えてないです笑
 ただ、初めて見たときのおぼろげなイメージとしては、その時の他のアニメと比べても絵がとても綺麗で、あとはストーリーというか、雰囲気が他のアニメとは大きく違うなといった感じで、わからないなりに惹かれたという感じでした。ですが、この当時の自分は10年たってもこのアニメを好きでいるとはおそらく思っていませんでした。
 ちなみに今でもずっと好きですが、この頃良いなと思っていたのはやっぱりヤシマ作戦のシーンですね!ラミエルに対して、360度全方向からミサイルを発射し、それをラミエルがビームで撃ち落として更には発射台を攻撃して蒸発させる!そういったシーンが綺麗に描かれていて最初に見たときから好きでした。つまり、男子は小さいときからみんなミリオタなんだ

映画館での衝撃

 小学校中学年~高学年で序、破をテレビで観て、これは3部作なんだ!と知ってわくわくして楽しみにしていましたが、なんやかんやで4部作になって、2012年の終わりごろに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開されると聞いてわくわくしました。
 公開してすぐの土日に映画館に行ったのですが、当時は見たこともないような数の人が受付に集まって並んでいて、その日の映画の座席はほとんど埋まっていたので、トボトボ帰りました。そして、その一週間後に再び映画館に行ってようやく観ることができました。
 初めての映画館で観るエヴァはただただ衝撃でした。直前の金曜ロードショーで冒頭数分が放送されていたので、おやおや?と思ってはいましたが、シンジ君が目が覚めたらトウジの妹がいるし、なんか15年経ってるし、ミサトさん達は冷たいし…etc
なんかもうわけわかんなすぎてビビりました笑 おそらく多くのファンの人達と一緒で?で頭の中が一杯になったと思います。そしてもちろんカヲル君との最後のシーンはやばかったですね泣 シンエヴァを見た後の今だと色々わかってより感動しちゃう気がします。
 こんな感じで頭の中が?で一杯になったので早く次が観たい!とは思っていたのですが、この後長い長いエヴァのない期間に入っていきます。

エヴァを待つ中高時代

中学時代

 中学に入ってからは、たまに序と破、そして金曜ロードショーで公開されたQを観ては、さあ、最後の映画はまだか???と思っていましたが寝ても覚めても情報は来ません。来たとしても、どんどんと公開が遅れるばかりで庵野さん???と思っていました。後に知ったのですが、"Q"が公開されたのちに庵野監督は鬱になってしまい自殺まで考えたそうです。今思うと当時の僕はなんとのんきでバカだなあと思ったりもしますね。
 さて、悶々とした中学時代を送っていたわけですが、そのガス抜きとなる作品が公開されます。そう「シンゴジラ」です! この作品が公開されるとわかった当時は、「庵野さんエヴァ作ってよ!」なんて思ったりもしましたが、まあもちろん観に行く訳です笑 それまでゴジラを観たことはなかったのですが、初めて観てみてエヴァっぽさ(シーンごとに下につく字幕だったり)があって、また戦闘シーンもとても迫力が良くて好きでした。
 これによって少しは気持ちも紛れたのですが、結局まだなの???と思いながら中学を卒業し高校に入ります。

高校時代

 高校では寮生活になったので、なかなか新劇の映画を見返す機会が減ってしまったのですが、それを補う形でネットでエヴァに触れました。また、アニメ版についても調べたりしました。そんな中で一番面白かったのは考察を読むことです。考察にはまったきっかけは、「ひとりよがりの日記」さんの記事を読んでからで、シンエヴァを観られて大外ししてしまったと書かれていましたが、正直ここまでのことを考えられるのかと、今でも頭の下がる思いです。時間のある時でいいので是非一度は読んでみてください!
 そして、遂に2020年に最終作が公開になると決定され(当時)、2019年7月6日には「0706作戦」と称したイベントが行われ、序~Qまでのまとめ動画+シンエヴァの冒頭10分40秒が公開されました。この時は、寮の勉強時間なんてそんなものは無視してただただ見入りました笑 何回もこれを見返してSEのテンポなんかも覚えたりしてとても夢中になってました。クラスのエヴァ友達とも観てワイワイやったのはいい思い出です。
 そういった中でワクワクしながら高校生活を過ごし、大学受験を乗り越えて今の大学に入学したのですが大きな問題が世界を襲いました。そうコロナです。

繰り返す延期の先の公開

 春からきらびやかなキャンパスライフが始まる…とまでは思っていませんでしたが、それなりに楽しいキャンパスライフを送れるものと思っていました。しかし、コロナのせいで授業はオンラインになってしまい友人もなかなかできませんでした。今も友達いないじゃないかなんて言っちゃダメ
 シンエヴァはそんな中では大げさかもしれないけれど、一縷の望み…というか、まあ平たく言っちゃえば待ちに待っていた楽しみだったわけですが、それもなんと二度の延期に追い込まれます。仕方ないか…と思いつつ、かなり当時はショックではありました。それでも、公開が2021年3月8日に決まりそれだけを楽しみに大学生活を送っていました。そして遂に公開の時を迎えたのです。

映画館での衝撃 Part2

 エヴァファンにとっては本当に、本当に長い道のりを経て公開を迎えたわけですが、公開当日に観に行った訳ではなく、10日くらい経ってから高校時代の友達と一緒に観に行きました。シンエヴァの中身について、実際に観て感じたこと、またネットの様々な考察を踏まえて思ったことをここに事細かに書いても良いのですが、それをするとこれまでもだらだら書いているくせに更に長くだらだらと書いてしまいそうなので、ここでは割愛します。(またいつか書くかもしれない)
    何も書かないというのもちょっとどうかと思うので、内容以外で何かエピソードを書くとするなら最初に観に行った時には、とにかく隅々まで観ようと思ってずっと気を張っていたせいで、その当日の夜寝る前に頭痛に襲われたというのは、ちょっと笑える話かなと思います。
    結局シンエヴァは計3回観に行ったのですが、それぞれノーマル、IMAX、ドルビーと違う形態で観たのでとても満足出来ました。これが、僕のエヴァとの出会いからシンエヴァ公開までとなります。

結局なんでエヴァが好きなの?

 ここまでは時系列に沿ってエヴァとの出会いからシンエヴァまでを、とりとめもなくただただ書いてきましたが、毛色をガラッと変えてなんで僕がエヴァが好きなのかなって部分を、僕自身のことを交えながら書いてみたいと思います。自分語りなんてサムイなんて言ったらお終い
 いきなりですが、僕は気が弱く、内気な性格だと思っています。小学生の時は今思うと何も考えてなかったので、気が弱いみたいな実感というのはなかったのですが、中学生にもなると周りの人との関係で上手くいかないこともあって、お風呂や枕でひっそり泣いたことも結構ありました。そんな中で「自分なんて…」みたいな感じになって、気持ちがかなり塞ぎこむようなこともありました。そういったことがしばしばある中でエヴァを観ると、気持ちが全部晴れる…という訳ではなく、少し気持ちが落ち着いたりもしましたが逆に後々余計にへこんだりもしました笑 
 じゃあなんでエヴァを観るの?という話になりますが、それは…正直一生分からない気がしないでもないのですが、しいて理由をあげるとするなら、ありきたりだとは思いますが、僕がちょうど思春期だったからかも知れません。僕の思春期というのは、楽しいことも多くありましたが前述したようなこともしばしばあって、かなり心の浮き沈みが激しかったし、今でもそういう時はあります。そんな中でエヴァを観ていると、本当に登場人物一人一人に思い、というか何かしらの信念があるように僕には感じました。1番わかりやすいのは、シンジ君のお父さんであるゲンドウの、世界はどうなってもいいから妻であるユイに会いたいという思いです。これはあまりにも行き過ぎた例ではありますが、シンジ君の周りの人達は苦しんでいる中でも、何らかの信念の上で行動していると僕には感じました。そういった思い、信念の上での行動を見ていると、僕もただただ落ち込んでいるよりかは何かやってみようという気にさせてくれます。特にこのシンエヴァにおいては、そういった思いを強く感じさせられました。

「虚構」と「現実」

 さて、前の段落でなぜ自分がエヴァが好きなのか?(より正確に言えば、なぜ好きになったのか)という部分を大雑把に書いてきました。ただ、これに関しては自分の中でも確実にこうだ、という答えが出ているわけではないので、5年後、10年後に改めて考えた際には好きになった、そして今好きである理由というのも大きく変わっているかもしれません。
 ここまで長々と綴ってきたわけですが、最後に「シンエヴァ」について思ったことを一つだけ書いて終わりにしたいと思います。(書かないって言ってたじゃないかって?まあ一つだけだから())
この段階の見出しになっている「虚構」と「現実」についてです。このテーマは、エヴァに関して、特に今回の「シンエヴァ」については大いに当てはまると、映画を観た人であればそう感じると思います。マリとシンジが2人でアニメの中の宇部新川駅から実際の宇部新川に飛び出していく。この最後のシーンに対して、僕よりも一回り上の世代、アニメや旧劇を観ていた世代の方の中には、「シンジたちがいつの間にか大人になってしまって、自分たちは置いていかれてしまった。」というような感想を持っているとネットで見かけました。僕自身は、見終わった際に「遂に終わったのか…。」という寂しさと満足感とが混ざったなんとも言えない気持ちだったのですが、その気持ちはネットで見かけたように、置いていかれてしまったというものだったのかもしれません。
 最初にエヴァを観たときには、現実世界の自分の年齢よりもやや上の主人公達が葛藤し様々に苦しんでいました。特にシンジ君は"Q"において、いつのまにか世界が15年経っていて、自分がやってしまったことに対する傷から復活できると思いきや、最後には理解者であるカヲル君を亡くしてしまい、また絶望の底に沈む。そして、僕自身はその主人公達(特にシンジ君)の年齢を通り過ぎて、自分も様々なことを経験してきて二十歳になるその年の「エヴァ」は、主人公であるシンジ君までも最後には強い意志を持って立ち直った。それに対して果たして僕自身は、成長できているのか?ということです。無意識的にそう思っていたので、何とも言えない気持ちになったのかもしれません。
 

終わりに

 ここまで「自分の好きなアニメ」ということでエヴァについて書いてみました。書き始めはもっと作品について書こうと思っていたのですが、エヴァとの出会いから書いた関係で自分がなぜエヴァ好きになったのかを、作品自体というよりも自分の視点寄りで書くということになりました。なので、読み進んでみてあれ?と思う方もいたはずのでそこは申し訳ないです苦笑
僕も書き終えてから一度読み直してみて、これで良いのか?とかなり思いましたが、自己満足かもしれないけど素直に思った感じのままで今回は書いてみようと思ったのでこのような文章になりました。ただ、作品の中身についてあれこれ書きたいという気持ちもあるので、それについてはまた気持ちが乗った時にでも書きたいと思うし、今回のこの記事も正直不完全な部分はあるので修正か補足でまた別のものをかくのもありかな?とは思います。
 最後になりますが、僕にとって「エヴァ」は本当に人生の一部だと思ってるし、「エヴァ」は終わりましたがずっと心の中で僕自身の人生とともにあり続けるんだと思います。

ありがとう、さようなら、エヴァンゲリオン
 
                                                                                                                                      終

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