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格ゲーをやる理由

結論から言うと格ゲーをやる理由というのは、「相手を屈服させる事」、これ以外にない。

屈辱を与える相手は人間でなくてはならず、従って格ゲーマーという人種はCPU戦に熱心になる事は滅多にない。コンピューター相手では屈服しているかどうかのリアクションを確認できないからだ。RPGでボスを倒す行為とは根本的に異なるのがそれだ。

また格ゲーマーは、相手が操作をしなくなる状態、いわゆる捨てゲーに対して嫌悪感を示す。

勝ち負けだけで考えれば、相手が操作をしないという事はボコり放題の上、負ける危険性が無く、楽勝で勝ててポイントももらえると良いことづくめのはずだが、格ゲーマーは相手が捨てゲーをすると大抵不快になる。

これもCPU戦と同じで、彼らは単純なポイントの増減や勝敗だけではなく、相手を屈服させ、そのリアクションを確認したいのだ。だから捨てゲーされるとそれが出来ないため、皆不満をぶちまける。

彼らの主張は一つだ。「お前は弱くて俺は強い」。格ゲーというのはどこまで行ってもそれの確認作業であり、みんながその確認を求めて満足したいがため、今日もオンラインの海に潜っている。

格ゲーの本質とはソコであり、これを無視して格ゲーを仲良しこよしのなれ合いゲームにしてしまったら人口は決して増えない。

人の本性とは切っても切れないのが格ゲーであり、人口を増やすなら、メーカーはその性と向き合う必要があるだろう。

(了)

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