心が和むような素朴で温かみあるお菓子を届けたい
私のお菓子作りのコンセプトです。私がお菓子を作る時にまず考えることは無意識に心が温まる、幸せな気持ちになると言う事。
どういことなのか…
言葉にして大きく分類すると、食べた時の安心感、風味、香り、食感、舌触り、みずみずしさ、熱、コク。 もっと細分化していくと手にとった瞬間の軽さやフォークやスプーンで食べた際の入り具合や断面の滑らかさなど。言葉では言いあらわせない心と体で感じる感覚を最大限に生かして感じながら作ることにより生まれる感情と言う味。
感見料とでもいいましょうか。心で感じて目で見てその瞬間を見極めるレシピには無い部分。これは今も修行の最中ですが過去の修行時代の失敗や成功、日々の経験から引き出されるものだと思います。
この感覚は味だけではなく表情にもふくよかさをもたらします。私の勝手な思い込みかもしれませんが、その様な感覚を持った職人の作り出す作品は物凄く愛を感じます。言葉にせずとも感じるものがあります。
この感覚が私のコンセプトにつながる鍵です。
もう一つ大切にしている事
当たり前のことをですが丁寧に作ると言うこと。 これは食品ロスの事にも繋がります。道具を上手に使い材料を無駄にしない。 これからの私のスタイルは一つ一つのお菓子に情熱を注ぎ物語を書くようなイメージです。何故作ったのかや隠されたストーリーやお菓子の由来などを丁寧に伝えていきます。一人でやるので時間がかかるのでご理解ください。
私は町場のケーキ屋→レストラン→東京のパティスリー→外資系ホテル→フランスパリ本店のお店で修行してきました。沢山の経験をさせて頂き今まで約14年間時代の変化とともにお菓子を作ってきました。 お菓子を販売する上で私の悩みは包材などでコストもかかりゴミが沢山出ると言う事。 確かに見た目の可愛らしさやプレゼントをする際には可愛い包装も大切なポイントにはなります。 しかし、使いもしていないものを無駄に購入しゴミになる。この様な事を良く目にするのも現実です。 このことも踏まえて多くを作らない抱えない。
この事を大前提に活動します。しばらくは十勝足寄町での素晴らしい出会いと手厚いご協力により道の駅やホテルなどの厨房をお借りして無店舗型で活動しますが、活動名 Doucement〜緩やかに〜 にも通じています。
何を作るかはその時のインスピレーションや一つ一つのお菓子を作る上で材料がバトンタッチ出来るような形でやります。これは材料を無駄にしないことに繋がるのでリクエストに答えられない可能性があるのでご理解ください。 又、副産物でできるような形。料理でいうところの骨でダシを取るイメージです。代表的な例えで言うとバニラビーンズの種を使い、鞘を乾燥させ香りを絞り出します。無添加のバニラシュガーです。これも又美味しさの秘訣になります。
今回はこの辺で…
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