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FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023の日記

2023年最後となるTempalayのライブに行ってきた。

11月17日、小原綾斗とフランチャイズオーナーのライブが終わった後にTempalayのレディクレ出演を知った。年末年始休暇の前だし、もしかしたら仕事納めの日かもしれないし「どうしてこの日なのか!」と思いながら、とりあえず抽選に申し込んだ。もはや賭けだ。

無事にチケットは取れたものの、タイムテーブルによっては行けない可能性がある。調べてみると去年は12月頭にタイムテーブルが発表されていたのに、今年は10日を過ぎても発表されない。どうしよう。
13日にようやくタイムテーブルが発表され、Tempalayのステージは12時50分から。これなら27日中に行って帰って来ることができる!ということで、弾丸大阪遠征してきた。

今回行ったライブ

・12/27(水) FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023@インテックス大阪(大阪)

ライブに行くまで

今回は時間が限られているため、利便性を考えて新幹線で大阪へ行くことにした。ほんの少しだけ前泊することも考えた。でも荷物が増えるし、開場が11時で当日家を出ても十分に間に合う時間だったのでやめた。

飛鳥部勝則『黒と愛』『鏡陥穽』

行きの新幹線で読んだのが飛鳥部勝則先生の『鏡陥穽』だ。読み始めると、本の魔力に吸い込まれてしまう。新大阪駅へ着くまでに読み終わらなかったので、適当なカフェに入り続きを読んだ。フェスの前に読み終わり、しばし呆然とする。夢中になりすぎて、一瞬何しに大阪へ来たのか忘れるほどだった。
『鏡陥穽』の前に『黒と愛』を読んだが、どちらもすごい小説だった。『堕天使拷問刑』含め復刊してくださりありがとうございます。ずっと読みたかったのでうれしいし、全て期待を超える面白さだった。

ライブの日記

10時30分頃、会場に到着した。電子チケットを提示し、リストバンドと交換する。

会場内

インテックス大阪へは初めて来た。
ライブのステージは屋内にあるが、屋外の待機列には屋根があったりなかったりするので雨の日は対策が必要そうだ。あとは寒さ対策というか、屋内との寒暖差対策も。

当初、DISH//→BREIMEN→Tempalayの順番でライブを観るつもりだったが、DISH//のライブが始まる前に会場間の移動方法を把握できなかったのと、BREIMENのライブが終わったら即Tempalayのライブだったので、泣く泣くBREIMENのステージを諦めた……。

BREIMEN即Tempalay

このタイムテーブルを見て、祥太さんはBREIMENのライブ終了後どこでもドアでも使ってTempalayのステージに移動するのか?と思っていたら、もちろんそんな訳はなくサポートベースはODD Foot Worksの榎元駿さんだった。

リハで『GHOST WORLD』を演奏し、開演後は『JOE』『EDEN』『Booorn!!』『どうしよう』『大東京万博』『新世代』『そなちね』だったような……メモを取っていないので誤っているかもしれない。
登場時のSEは童謡の『お正月』だった。もういくつねるとお正月……からの『JOE』は、大分ギャップがある。かっこよかった。
『JOE』って何かモチーフがあるのだろうか。立て続けに『黒と愛』と『鏡陥穽』を読んで脳内がゴシックでグロテスクな色に染まっていたからか、今までと違って聞こえた。やっぱり『JOE』は赤色が似合うね。

この日は何よりも『新世代』を聴けたのがうれしかった。駿さんのベースが聞こえてきたときの喜びを30字以内で述べよ。
『大東京万博』の後は『そなちね』で終わりかと思っていたので、うれしい予想の裏切られ方だった。

MCは殆どなかった。綾斗さんの「Tempalayです」という挨拶と、(確か)『大東京万博』終わりの「ありがと」くらい?MCがない代わりに、曲数は多かった気がする。たくさん曲が聴けるのはうれしい。

『新世代』の「一体いつになれば僕らに追いつくの?」と歌えるかっこよさよ。
もし私が同じことを言ったら「思い上がったことを言うな」って袋叩きに遭ってしまうが(また謎仮定をしてしまった)、Tempalayはずっとずっと新しくてかっこいい音楽を出し続けているから、傲岸不遜な態度に映らない。
「新しい音ほしいでしょ」って言われたら、殿様に仕える家臣みたいに平伏してしまう。いつ聴いても本当にかっこいい。

この感覚が一般的なものなのかどうか分からないが、『新世代』とか『新時代』とか『ニュータウン』など「新」が付く言葉って、新しいのに既に古臭い感じがする。今は新しいものも、いつかは古くなることが決まっているから、そう感じてしまうのかな。
以前、8mm映写機で昔の映像を見た。今となっては古びた技術を最先端の技術として紹介しており、新しいのに今となっては古いという、ある時代を鳥瞰しているような妙な感覚が面白かった。

「さらば UFO乗り継ぎ最先端に」と歌っているけれど、今の最先端がいつかは「使い古され」たり、単純に古臭くなってしまうことを分かっているのではないかと思う。
令和に入り70年代80年代のシティポップがリバイバルするなど、古いと思われていたものが一周回って新しく感じられることもある。古くて新しい。面白い。
『新世代』は、新しくて古くて、古くて新しい。これからもずっとずっとかっこいい曲であり続ける。

Tempalayのライブ終了後、会場内を少し散策した。

オフィシャルガチャまわしてっ亭

「オフィシャルガチャまわしてっ亭」というふざけた名前……ではなくユーモアに溢れた名前を冠したコーナーを見付けた。

コラボ缶バッジ

レディクレ出演アーティストのコラボ缶バッジが当たるガチャガチャらしい。数えてみると85種類もある。
TempalayかBREIMENの缶バッジがほしい。しかし、これだけ種類が多いと当たる気がしない。でも200円だし記念にやるかと思い、1回だけ回すことにした。

コラボ缶バッジ

そうしたらBREIMENの缶バッジを引いた。うれしいの前にうろたえた。
欲を出してもう1回やったらTempalayが出るまで回すマンになってしまう気がしたので、さっと切り上げた(正しい判断)。

その後も会場を散策すると、ミャクミャクくんに遭遇した。

ミャクミャクくん

クイズに答えるとガチャガチャを回せて、景品がもらえるらしい。大阪万博の会場とUSJのどちらが広いかというクイズに正解し(万博会場の方が広い)、ミャクミャクくんのボールペンをもらった。

ピンバッジは前から持っているもの

思わぬ収穫があり、ほくほく気分でmiletさんのライブを観に行った。
ステージに登場するなりギターを持ってしゃがみこむmiletさん。自身の歌を歌うのかと思いきや、ジョン・レノンの『Imagine』を弾き語りで披露し、すごくかっこよかった。
miletさんのライブの途中で会場を抜け、新大阪駅へ戻った。

ライブの後

行きの新幹線で『鏡陥穽』を読み終えてしまったので、新大阪駅にあるブックスタジオで杉井光先生の『世界でいちばん透きとおった物語』を買った。

杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』

これはぜひネタバレを踏んでしまう前に読んでほしい。ということで具体的な感想は書かない!

鹿児島駅弁 牛肉三昧

本当はフェス飯を食べようと思っていたが、焦って食べることになりそうだったので駅弁を購入した。

茶色い

それにしても新幹線の中では集中して本を読むことができる。本を読むために新幹線に乗りたい。東京駅から博多駅まで乗ってみたい。約5時間・25,000円……1時間5,000円の読書時間か。それなら本を買うわ。

大阪にいる時間より新幹線に乗っている時間の方が長い1日だった。
来年もまた資格を取ろうかなと思っているので、勉強をがんばりつつ、Tempalayのライブにも行けたら良いなと思う。