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美術館とライブの日記

ライブ遠征へ行ってきた。今までライブの感想をTwitterに投稿していたのだけれど、長い文章を書くには不適切だと感じたためnoteに投稿してみる。感じたことを整理したい。ちゃんとまとまるのか。

今回行ったライブ

・6/25(土) ドミコ×小原綾斗とフランチャイズオーナー @LIVE VANQUISH(広島)
・6/26(日) ドミコ×小原綾斗とフランチャイズオーナー @YEBISU YA PRO(岡山)
・6/27(月) 小原綾斗(Tempalay)×さかしたひかる(ドミコ) めったにない @Music Club JANUS(大阪)

ひろしま美術館の話

25日の広島公演へ行く前に、ひろしま美術館で開催中の「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」へ行った。
目や耳にしたことがないのに、懐かしくなる感覚が好きだ。コローの絵画は、正にそんな感じだった。私は都会に生まれて、山や海といった自然とはあまり縁がない。描かれた風景に対する懐かしさを感じるはずはないのに、何故だか帰りたいような気持ちになった。
コローの絵画には、題名に「思い出」と付く作品がいくつかあるそうだ。それは、目にした風景をそのまま描いたのでなく、観察と記憶による印象を絵画に投影させているらしい。なんて美しく思い出を表現するのだろうかと思った。
※鉛筆を持っていくのを忘れてメモできなかったので、誤っていたら申し訳ないです。

大切なことは細部まで覚えていたいと思うのに、感じたそばから忘れてゆく。それが寂しい。
コローの絵画と解説を読んで、記憶への向き合い方が改まった気がする。まだ何を一番大切にしたいかは分からないけれど、細部を記憶していることが最も重要ではないことに気付けた。

ライブの話(25日・26日)

そんなことを考えながらライブに行った。
二組のライブを観るのは、3月のIMAIKE GO NOW以来だ。小原綾斗とフランチャイズオーナーの楽曲は音源配信されていないため、たった一度しか聴いたことがなかったけれど、演奏が始まるやいなや記憶が蘇った。音ってすごい。

綾斗さんの創る音楽は、懐かしさを覚えて泣きたくなるようなメロディや歌詞が多い。3曲目と、最後の曲は、特にそれを感じさせた。
四季の中で一番寂しさを感じさせるのは、秋ではなく夏だと思っている。最後の曲に「夏が終わってしまう」という歌詞があったような気がするのだけれど、私の好きな夏の概念が詰まっていて良かった。

終演後、音源を聴いて「ここが良かったな」と、具体的に思い出すことができない。今までだったらそれを寂しく感じたかもしれないけれど、美術館に行ったおかげで前向きになれた気がする。でも、こうした記録のために曲名くらいは知りたいな!

ドミコ。ドミコのライブはかっこいい。とにかくかっこいい。体が勝手に動くのだ。
『猿犬蛙馬』の間奏とか、ずっと聴いていられるのではないかと思う。1時間くらい演奏していてほしい。ドミコのライブを観るのは今回で四回目だけれど、ライブを観に来て良かったと強く実感するバンドの一つ。私の最後のSTUDIO COASTがドミコで良かったと、改めて思った日だった。

25日、26日共に、アンコールと、ダブルアンコールがあった。ダブルアンコールでは綾斗さんも来てギターを演奏するという豪華なステージ。26日は、ひかるさんの代わりに歌う場面も。幸せだった。

ライブの話(27日)

綾斗さんが弾き語りライブのステージに立つと、会場の雰囲気がふにゃんと和やかになる気がする。この日もそれが心地よかった。

4月のPredawnさんとのライブで聴いてすごく良いなと思った曲のタイトルが『遺言』だと知ることができた感動!(4月のライブでも言ってただろうか……)
「朝霧」「光の雨」「愛された記憶」というような言葉があった気がする。タイトルだけ聞くと死を連想させるけれど、「光」という言葉が入っているのが良い。
先日、国立西洋美術館へ行った時に解説を読んだのだけれど、ゴッホは夏の炎天下の麦刈りに死のイメージを見たらしい。その死に悲哀はなく、明るい光のなかにあると考えたそうだ。
どんな歌詞だったか全体像を思い出せないので全く見当違いかもしれないけれど、綾斗さんの想像する死は光に満ちているのだろうかと想像した。

『引っ越し』という新曲は物販で販売してくれた。うれしい。下水道のにおいが酷くて、約半年で前の家から引っ越したそう。

とても素敵なジャケットだった。

ひかるさん。綾斗さんも一緒だけれど、兵庫・広島・岡山・大阪と四日連続のライブでお疲れのはずなのに、それを感じさせない弾き語り。ドミコ以外のライブではじめて観たけれど、とてもかっこよかった。
綾斗さんが歌詞を印刷した紙(?)がない!と騒いでいるのを見たからか、ひかるさんは曲を演奏し終えたらペンで横線を引かれているようだった!笑

アンコールでお二人が登場するも、ひかるさんがバチッと締めて終わった。綾斗さんは「じゃあ見てて」と言われて、最後は客席で(?)ひかるさんのステージを観てました。

ということで幸せな三日間だった。
こんな稚拙な文章を書くのにも、想像以上に時間がかかってしまった。でも、感情の整理はできた気がする。また気が向いたら書いてみる。