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iiie Opening Partyの日記

アメ村にできたクラフトビールのお店のオープニングパーティーで綾斗さんが弾き語りライブをするということで行ってきた。とても、日記。

今回行ったライブ

・2/4(土) iiie Opening Party@iiie(大阪)

大阪市立自然史博物館の話

ライブのMCで綾斗さんも儀間さんも「場所を作りたい」ということをおっしゃっていた。「iiie」って「いい家」ってことなんだね。

大阪市立自然史博物館

ライブ前に大阪市立自然史博物館で常設展を見てきた。地球や生命の歴史を知ることは良い。人間の寿命からは想像ができないくらい、長い長い歴史の中に自分が属していることを感じられる。

中学生の時に同じクラスの人から無視されるようになって、不登校になった経験がある!
人によっては大したことない出来事かもしれないし、もしかしたら私に原因があった可能性もあるけれど、その後のあり方に色々と影響を及ぼしている気がする。

無視されると疎外感を感じる。一本の道があって皆はそこを通っているのに、私は通ってはいけない感じ。学校という場所のせいかもしれない。
生命や地球の歴史を知ると、そんな私も大きな道の、流れの中に属しているのだという安心感が生まれる。思い出すのは養老先生のエッセイ。

我々の祖先は最初は水の中に住んでいて、シーラカンスみたいな格好をしていました。五億年ほど遡れば、あのような格好になってしまう。ただ、その後一回も途切れることなく、親が卵を産んで、卵が親になって、その親がまた卵を産んで……という繰り返しを続け、いつの間にかその卵から、人間ができるようになった。

養老孟司『かけがえのないもの』20頁

学生時代の経験のせいかどこかに所属することが苦手だなと思う。それは、部活や委員会や会社といった組織だけでなく、界隈といったぬるっとした枠組みや、仲良しグループといったものも。
どこかに属すると排除(無視)される可能性が生まれるので、それなら最初から所属したくないといった気持ちなのかな。
お店の常連さんになることや、誰かに顔を覚えられることも少しそわそわしてしまう。嬉しい気持ちもあるにはあるのだけれど。

生命の大きな流れに所属していることには安心感を感じて、もっと細かい単位のグループに所属するのは苦手って、矛盾したことを書いているな。
人類のことは愛しているけれど(宇宙の歴史からするとほんの一瞬の存在に過ぎないというのが美しいので)、こと人間関係となると身構えてしまうのと似ている。
何もかも「AだからB」みたいに説明するのは無理だ。

いい大人になった今も、こうやって拗らせてるの本当に嫌だ、幼い、恥ずかしい、無理って気持ちもあるのだけれど、日記には嘘を書きたくないので書いた!

感じ方は、その人の経験してきたことによって変わるものだ。例えば同じ曲や話を聞いて、皆がみんな全く同じ感想を抱いたら気持ち悪い。
この日の感想を書く上で、なんでこう感じたのか知りたくて経験を文章にしておいた(やっぱり自分に対して説明して理解したい癖があるな)。

常設展で見られるかわいいスカシカシパン。

場所の話

1月に、銭湯の雰囲気はとても良いってツイートをした。銭湯には親子連れもいるし、友達同士で来ている人もいるし、常連さんの集まりもある。もちろん一人で来ている人もいる。
銭湯は色んな人を包み込んでくれる場所って感じがして良い。図書館も同じ。安心していられる場所。

MCで綾斗さんと儀間さんがおっしゃっていた「場所を作りたい」の「場所」は、私の想像する「場所」とは違うかもしれないけれど、その発想が浮かぶ時点で好きだ!と思った。
一度も考えたことがなかったら、話題に上るはずがない(儀間さんに関しては、iiieをオープンしてる時点で形になっている)。

儀間さんが「いつでも鍵を開けて待ってます」みたいな表現をされていたのがすごく良くて、いつも鍵をかけていないおばあちゃんの家を思い出した。いつでも入れる・帰れる場所があるのは安心感に繋がる。
こういうお酒が飲める場所には殆ど行ったことがないのだけれど、誰かの大切な場所になってゆくのだろうなと思えた。そんなお店の始まりのお祝いに参加することができて良かった。

お酒・ビールが好きな人は、ぜひお店に行ってほしい!

素敵なラベルのビール。

お酒が飲めないので知らなかったが、世の中にはこんなにも素敵なラベルのお酒がたくさんあるのか。缶のデザインを見ているだけで楽しかった。

記念に買ったビール!

これはさすがに記念の一本が欲しいと思って買ったのが、目から虹のビームが出ている鳥の絵柄。かわいい……サイダーとかジュースもこういうラベルで売ってほしい。

虹ビーム鳥さんビールはホテルで飲んだけれど、2リットル水を飲んでも体調不良になったので、やっぱり飲めないみたいだ。めそめそ。
お酒をおいしく飲めないのが本当に悔やまれる!!!お酒が飲めて、近くに住んでいたら、毎週のご褒美に買って帰りたいくらいなのに!

ライブの話

綾斗さんは、1月12日の小杉湯で歌った曲に加えて『日々カラ、オハヨウ』を歌ってくれた!久々に聴くことができて嬉しかった。『さらば』もどこかで歌ってほしい。

この日の弾き語りライブのためにマネージャーさんに歌詞を印刷してもらっていたが、どこか(飲み屋?)に忘れてきてしまい、朝マネージャーさんにまた印刷してもらったらしい!
ここ最近、弾き語りライブ多いし(うれしい)、今後も47都道府県を巡るということなので、弾き語りライブ用クリアファイルとか作ったら良いのに!と思いつつ、今の感じでもいてほしい……。47都道府県ツアーが終わる頃、iPadに歌詞を表示して譜面台に置いていたら泣いちゃうかもしれない(?)。

自分用のアコースティックギターももっていないそうで(確かにいつも借りていらっしゃる)、さすがに買わなきゃいけないかもともお話されていた。この日は儀間さんの奥さんにお借りしたとのこと。
新幹線のチケットの取り方も分からなくて、マネージャーさんに取ってもらったとか……!じゃあ、今までもそうだったのかな?
こういうお話を聞くと綾斗さんの人望とか、人に頼れる強さを感じる。すごく良い。

入社三年も経っていない頃、当時の私にとっては激重なことを任されて「無理です、私にはできません」って泣いたことがある(かっこわるい)。
そしたら「別に一人で抱え込もうとしないで、頼れば良いじゃん」と言われて、「そうか、人には頼って良いものなのか」と、はじめて知ったような気持ちになった。

綾斗さんの弾き語りライブに行くと、いつもほわんとした空気があって、それが本当に良い。Tempalayのライブよりもほわほわしている。
この前の小杉湯でステージ側と観客席側に境目はないと思っているとお話されていたけれど、建前じゃないんだろうなって感じる。
綾斗さんも場所を作りたいっておっしゃっていたけれど、たぶん、綾斗さんがいるだけでそこは場所になる気がする。
あのほわんとした銭湯みたいな、心地よい空気に触れたいので、47都道府県もどこかで絶対に行く!

東山魁夷『月映』

この日も演奏してくださった『かいじゅうたちの島』を聴くと、なぜだか東山魁夷の絵のような情景が思い浮かぶ。今日は、京都の福田美術館で魁夷の絵を観に行くことができた。思い出。