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Tempalay「ドォォォン!!」岡山公演の日記

Tempalayの「ドォォォン!!」ツアー岡山公演へ行ってきた。これまでのツアーの日記同様、行ったところや観たものについても書く。

※下記要素が含まれるため、ネタバレされたくない方や苦手な方は閲覧をお控えください。
・ライブのセットリストや演出についての感想
・自作ぬい及びぬい撮り

ライブ前の日記

昨年、広島と岡山で開催されたドミコと小原綾斗とフランチャイズオーナーのツーマンへは新幹線で向かった。今回は交通費を比較して新幹線より安い飛行機で行くことにした。
ライブ遠征に行くと、グッドタイミングなことが多い。この日は飛行機の到着時刻10分後のバスに乗ることができた!当初その次の便に乗る予定だったのでうれしい誤算だった。

バスで岡山空港から岡山駅へ向かう。特に渋滞もなく到着した。
あ、本が好きだから移動中に読んだ本も書いておこう。人類が滅びた世界を想像するのが好きなので、アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』を読んでいる。先日、宮城公演へ遠征した際に購入した。まだ読み終わっていない。

岡山駅に到着し、お土産を買った。お土産を買える人がいるってありがたいなといつも思う。
岡山駅のお土産ショップには、お菓子をバラ売りしているコーナーがある。箱買いするには多すぎる、でも食べてみたいって時に良い。
店員さんは気にしていない気がするけれど、お菓子屋さんで150円のお菓子をバラで1つだけ買う勇気が出ない。買うにしても「1個だけ買っても良いですか?」とか聞いてみたり、なんだか卑屈になっちゃう。堂々としろ。
ということで、地元の百貨店にもバラ売りコーナーを導入してほしい。あるのかな?探してみよう。

さんすて岡山

ホテルに荷物を預けて、向かうは後楽園!

ところで私は話し掛けるなオーラをすごく出していると思う。いや、思っていたのだけれど、遠征先で道を聞かれたり、話し掛けられたりすることがまあまああって。
岡山駅に到着して早々、二人に道を聞かれた。そんなに堂々と地元民ですオーラ出して歩いているのか?Googleマップを表示させたスマホとにらめっこしながら歩いていることが多いと思うけれど。
聞いても答えてくれなさそうな人に敢えて道を聞く人は少ないと思う。私は人から道を聞かれる程度に社会性を備えているのだと、自己評価を2段階くらいあげたいと思う。

後楽園

わーーー!!!あまりにも最高すぎる。一人で叫ぶところだった。この広くて青い空……ふかふかな芝生の緑色……。
4~5年前、京都の光明院に行って庭の良さを知った。紅葉のトップシーズンに行ったのでどこもかしこも混んでいて騒がしかった記憶がある。そんな中、光明院だけは静かに過ごすことができた。他にも観光客はいたはず。あの枯山水庭園を観ると、自然と口を噤んでしまうのだろうか。
デヴィッド・ボウイが愛したという正伝寺も素晴らしかった。でも一つだけおすすめするとしたら、私は光明院をすすめる!

入口

ずっと庭園に行きたかったので、日本三大庭園の岡山後楽園へ行くことができてうれしかった。しかも岡山駅から後楽園まで、バスで140円という安さ。昨今の値上げには「ぐぬぬ」と思っているものの、この路線バスは値上げしても怒らない。

庭に行きたいのともう一つ、「夏に畳の部屋でTempalayコラボの館内着を着ながらゴロゴロのんびり本を読む」という願望があった(具体的すぎる)。
後楽園に「さざなみ茶屋」というお茶屋さんがある。園内にある茶室で唯一利用することができるらしい。通常お抹茶と和菓子のセットで500円のところ、700円支払うと茶室も利用することができる。700円一択である。

漣波の間

この丸窓の「漣波の間」に入ることができる。
ちなみに「さざなみ」は一文字で「漣」と書くこともできる。一文字で読み仮名が多い漢字が好き。

漣波の間の中から撮影

茶室の中はこんな感じ。仄暗い室内と、明るい庭園との明暗の差が良い。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読み返したくなった。円窓から景色を眺めると、さっき自分が向こう側にいたとは思えない。別世界を見ているかのような……。
室内に冷房は付いていないが、店員さんが扇風機を付けてくれた。夏は暑くて苦手だから最高気温が20度以下になるまで引きこもっていたいくらいなのに、扇風機の生暖かい風に触れると「夏最高」って気持ちになっちゃう。

円窓といえば、京都・源光庵の「悟りの窓」が有名だと思う。以前京都へ行った際、改装中か何かで入れず未だに行ったことがない。いつか行きたいな。

お抹茶セット

この茶室はもちろん一人専用ではなく、相席になる可能性もある。20分くらい過ごしたが、その間ずっと一人だった。やっぱり遠征中はタイミングが良い。
茶室内にいると音の響きが変わって聞こえる。誰かが喋っている声は内容も聞こえるくらい明瞭なのに静かという不思議。
Tempalayの館内着を着ながらゴロゴロまではしていないけれど、夏に庭園を見ながら畳の部屋でのんびり本を読むという小さな夢が叶った。

唯心山から眺めた景色

ライブじゃなくて観光がメインの日記になっちゃう。それくらい良かった。上の写真は後楽園のほぼ真ん中に位置する唯心山から眺めた景色。後楽園全体を見渡すことができて良い。

唯心山の山肌にある石

芝生にところどころある石が良かった。生き物みたいに見える。

後楽園に着いたのが11時頃。歩き回ってお腹が空いたので昼ごはんを食べることにした。

碧水園

碧水園というカフェレストランへ行った。後楽園の敷地内にあり、岡山城を眺めながらご飯を食べることができる。お座敷席と椅子席があり、座敷の一番眺めの良い席を選ぶことができた。観光客グループと入れ違いに入店し、ちょうどこの席が空いたのだ。ずっとタイミングが良すぎて怖くなっちゃう。

茶そばセット

頼んだのは茶そばとカレーのセット。カレーにほうれん草と黒胡麻が入っていて珍しかった。夏に食べる蕎麦、おいしい。
碧水園を出た後、後楽園のまだ見ていない場所を散策した。ぐるりと一周。とても楽しかった。

後楽園の入場券には、岡山城や岡山県立博物館との共通券がある。私は夢二郷土美術館との共通券を購入した。
竹久夢二のことは名前と絵の雰囲気を知っていたくらいで、岡山の人だとは知らなかった。美術館があることも後楽園の入口で共通券の案内を見て知った。
元々博物館に行こうと思っていたけれど、気になったので美術館へ行くことにした。

夢二郷土美術館

後楽園の入口から徒歩3分なのに道に迷った。Googleマップで調べて無事にたどり着く。この広々とした門構えが良いなあ。

夢二郷土美術館 入口

風見鶏がいる!MONO NO AWAREの『風の向きが変わって』を思い出す。入る前からわくわくだ(黒猫もいるし!)。

共通券を提示して、まず第1展示室で流れている夢二のふるさとや経歴を紹介する映像を観た。私が入館してから10分後くらいだろうか、台風のような雨が降り出した。雨予報だったので折り畳み傘を持っていたとはいえ、あんなに降られたらびしょ濡れ不可避なくらいの大雨。
今回の遠征で一番グッドタイミングだったのは雨を避けられたことかもしれない!
雨の日には、カフェで使える100円引きの券を配っているそうだ。私が入館した時は雨が降っていなかったのに、後から職員の方が声を掛けてくれて割引券をくださった。割引券というより、職員の方のお気持ちがうれしかった。

絵や展示物はすごく良かった。なんとなく夢二の画風は知っていたけれど、しっかり観たのははじめてだったのでうっとりした。たとえモデルがいたとしても。夢二の絵画の中にしかこの女性達はいないでしょう……。
夢二がデザインした蔵書票や、雑誌の挿絵、楽譜なども置かれていた。本が好きじゃなかったら、蔵書票って知らなかった気がする。良いよね。私だけの本。
夢二は絵画を誰かに学んだのではなく、独学でそのスタイルを築き上げたらしい。ヨーロッパで流行したアール・ヌーヴォーに影響を受けて自身の絵に反映させるなど、独学だからこそ柔軟に取り入れることができたのだろうかと考えた。

第5展示室は撮影OKだった。

第5展示室

夢二は猫が好きだったらしい。それにしても黒猫ばかりだ。そして何かいる……。

黑の助くん

本物のネコチャンだ!!!
夢二の命日(9月1日)の数日前、轢かれそうな子猫を美術館の職員さんが保護したそうだ。『猫の豆本』に描かれた黒猫にそっくりということで不思議な縁を感じ、色々あった末に美術館で飼うことになったとのこと。
「色々」の部分、夢二郷土美術館のHPにも経緯が載っているのでぜひ。猫が住んでいる美術館なんてはじめてだ!ずっとずっと健康で幸せに長生きできますように。

カフェ&ショップ art café 夢二

美術館から隣の建物に移動。この時には雨が止んでいた。
カフェ&ショップは内装がすごく素敵だった。椅子や机まで美しい……幸せの供給過多でお腹が破れてしまう。

お手紙コーナー

カフェでは、ガラスペンや色鉛筆の貸し出しをしていた。「大正ロマンの香りが漂う優雅な空間で大切な人へお手紙を書いてみませんか?」とのこと。世の中にはこんな素敵な場所があるんだ!色鉛筆をお借りして、お手紙を書いた。最初から観光目的で岡山に来たんだっけ?というくらい充実した時間を過ごすことができた。

企画展限定のケーキ

手前の黑の助くんカードは買った。企画展限定のケーキもおいしかった。
後楽園に入園してから、あっという間に5時間くらい経ってしまった。まだチェックインしていなかったので、ホテルに戻ってライブへ行く準備をした。いざ、YEBISU YA PROへ!

今回行ったライブ

・6/28(水) Tempalay「ドォォォン!!」@YEBISU YA PRO(岡山)

ライブの感想

Tempalay公式Twitterさんが、27日の愛知公演以降を「後半戦」と表現していたので何が変わるのだろうかとわくわくしていた。愛知公演からサポートベースが駿さんから祥太さんにバトンタッチすることは少し前から明かされていたので、他には何だろうかと……。
そう、祥太さん!Tempalayのサポートベースを辞めたわけじゃなくて良かった。辞めたというかBREIMENの活動が忙しくてTempalayのサポートができなくなってしまったのかと思っていた。久々にTempalayの曲を演奏する祥太さんのベースの音色は非常に良かった。OCHANさんと一緒に「Tempalay公式サポーター」なのもうれしい。
祥太さんと駿さんのベースの演奏は、やっぱり違うなと感じた。具体的にどうだと表現する知識と語彙力を持ち合わせていなくてもどかしい。祥太さんのベースは、脳味噌の皺に浸透してゆくような液体みたいな音がする……いや、本当にどうやって表現したら良いの?

私が参戦できた東京・大阪・仙台公演では、ライブが始まるまでTempalayの曲がかかっていた。この日はTempalay以外の曲が流れていたので「後半戦から変えたのかな?」と思っていたら、SPACE SHOWER MUSICのTOMOさんの声が!
昨日の愛知公演から綾斗さんに何か喋れと言われてトークタイムが設けられたようだ。開演まで流れていたのは、TOMOさんが組んだプレイリスト。約1年前に作ったから少し選曲が古いかもしれないと仰っていた。

トークと言ってもラジオのように司会がいるわけでも、おそらく事前にお題が用意されているわけでもなく、TOMOさんが思いついたことを話す感じだった(もしかしたら隣の岡さんと喋っていたかもしれない。お二人の姿があまり見えなかった)。この準備されていなさというか、急にやることに決めた感じが良すぎる。
TOMOさんによると、前半戦で流れていたTempalayの楽曲はリクエスト投票で30位以内に入らなかった曲だったらしい。音源とはいえ、ライブ会場で『Odyssey』を聴くことができて良かった。

私はTempalay関係のライブばかり行っているので、あまり他のバンドと比較はできない。でも、バンドの規模が大きくなってゆくにつれて、どうしても表現や演出が完成形に近付いてしまう気がする。完成されるのは良いことなのかもしれない。なんだろう、舞浜駅に着いた瞬間からディズニーの世界に浸れるような……。
Tempalayが準備不足で、思い付いたことをすぐやってしまうようなバンドって言いたいのではなくて、そういうことをできる余白の広さが良いなと思う開演前の出来事だった。

YEBISU YA PROは、今まで行った会場で一番小さかった。どの会場も開演までステージに幕がかかっていて、1曲目の『JOE』のイントロと同時に幕が開ける演出だった。
この日は幕がかかっておらず(そもそもない?)、最初からツアータイトルの「ドォォォン!!」が見えている。ステージが暗くなってメンバー達が舞台袖からそろそろと入ってきた。これも良いね。

前半戦では『JOE』『シンゴ』『EDEN』と続いたような……後半戦は『EDEN』の代わりに『SONIC WAVE』を聴くことができた。順番は、『JOE』『SONIC WAVE』『シンゴ』だったかな?「セットリスト変わるんだ!」という驚きと喜びで、のっけから記憶が飛んでしまった。
今まで行ったライブとセットリストの変化は『EDEN』が『SONIC WAVE』に変わった点と、『夏の誘惑』が『テレパシー』に変わった点の2つだと思われる。

『SONIC WAVE』は、割と聴ける機会が多い。『テレパシー』はとても久し振りで楽しすぎて曲を聴いている間の記憶がどこかへ行ってしまった。
『テレパシー』を歌う前のMCで綾斗さんが「僕たちはコール&レスポンスは絶対にやらないんだけど、次の曲はやります」みたいな紹介をされていた。観客に教えるためか、AAAMYYYちゃんにコール&レスポンス部分がどんな感じだっけ?と聞くも、AAAMYYYちゃんが正確な歌詞を忘れてしまい「じゃあ、やるか~」という和やかな雰囲気で演奏が始まった(気がする)のが良かった。
メロディーに合わせて歌うのと、歌詞を思い出して読み上げるのって記憶の収納庫が違うんだろうなって思った。
記憶は、まず海馬に一時保管されて、その後大脳皮質へ転送されてゆくって本で読んだことがある。記憶って脳の同じ場所に保管されているわけじゃないんだ、面白いって思ったのを思い出した。
『テレパシー』の時、AAAMYYYちゃんが前に来てくれるのが好き。AAAMYYYちゃん以外の皆も、他の曲以上に楽しげだった気がする。

トークも多かった気がする。ライブハウスの空間がそうさせるのかなあ。
この日も綾斗さんのMCでツアータイトルの説明(?)があった。「AAAMYYYちゃんがドォォォン!!しまして」という説明になっているのかいないのかギリギリのライン。この時は何故だかAAAMYYY"ちゃん"呼びになる……良い。
相変わらず『Booorn!!』の曲紹介もあっさり。「新曲やりまーす」って!視聴率稼ぎのためのCM引き延ばしみたいなことをしないところが好きだ。
『Booorn!!』の赤ちゃんの泣き声は、やっぱりAAAMYYYちゃんのお子さんの声らしい。そうかなあと思っていたけれど、ちゃんとAAAMYYYちゃんからお話を聴くことができてうれしかった。スクラッチしているDJ HIRAKATSUさんはDJバトルの世界大会で優勝経験があるくらいすごい人といった説明も、AAAMYYYちゃんがされていた。
今までのツアー公演で一番AAAMYYYちゃんのお話を聴くことができた気がする!

何かの曲の終わりに、祥太さんが綾斗さんと話しているな~と思ったら、トイレに行ってくる!という報告だった模様。夏樹さんによるとライブに出る前にもトイレに行っていたらしく、祥太さんのいない間にまたトイレに行くのか。トイレに住んでいるのかな?というトークが繰り広げられていた。
夏樹さんの話を受けた綾斗さんは「住んでるんじゃないですかねー」という回答で、夏樹さんに「(受け答えが)雑!!!」と、突っ込まれていた。

祥太さんがいない間に『あびばのんのん』の話もあった。どうやら綾斗さんが曲の演奏の尺を誤ったらしい。AAAMYYYちゃんが、「やべっ!」って顔した綾斗さんの顔がすごく面白かったって話していた。
曲を演奏中だから「ちょっと待って」って止めたりリアクションしたりするわけにもいかず、全員が迅速に対応していたらしい。皆の動揺は全然分からなかった。綾斗さんに一瞬歌詞が飛んだかな?って思ったのは、このせいだったのか?
この話をしている途中に祥太さんが戻ってきた。AAAMYYYちゃんや綾斗さんが『あびばのんのん』の演奏について話している中、「もしかして、俺のおしっこの話してる?」と、入り込むところが面白かった。
祥太さんは積極的にトークに入って来てくれるから、綾斗さんが大阪公演の時のように「MCのフォローをしてくれ!」って言うことはなさそうだ。
全員が『あびばのんのん』の演奏に迅速に対応したことを、綾斗さんがカスタマーセンターの迅速な対応に例えようとするも断念。祥太さんにトークの続きを投げた。
祥太さんはiPhoneが壊れた際、Appleのカスタマーセンターに修理を依頼することに例えようとするも、夏樹さん(?)に「でもAppleの修理って海外だよね(=迅速じゃないよね)」と言われて、「カスタマーセンターの対応は良くない!」という結論に至っていた。
夏樹さんも「最近のカスタマーセンターは電話しても自動音声だし、対応良くないよね」と共感した後に、「カスタマーセンターで働いている人がいたらすみません」って気付いてフォローしたのがすごいなと思った。
確か祥太さんが「働いている人は悪くない。システムが悪い」って言った後に、綾斗さんが「働いている人はマニュアルだから」みたいに発言して、みんな笑っていた。
BREIMENでフロントマンだからか、長男だからか、元来の人間性か分からないけれど、祥太さんは積極的に場を盛り上げようとしてくれるし、すごく周囲のことを見ているし、私の中で頼れるお兄ちゃん枠に入りつつある。

そんなサポートの祥太さんと、OCHANさんは、それぞれ自身のバンドの曲を歌ってくださった。祥太さんは『赤裸々』の1番を全部歌ってくれた。歌うとしても「カラスが鳴くまで」から歌うと思ったので、じっくり聴くことができて嬉しかった。綾斗さんは「何か歌えば?」って感じの軽い振りだったけれど、すごく寛大だと思う。
OCHANさんは『ハナノヨウ』を歌ってくださった。NIKO NIKO TAN TANのライブにはまだ行けたことがなくて、思いがけず聴くことができてうれしかった。

祥太さんが『赤裸々』を演奏し終わった後、会場に「祥太さんが歌ったなら、OCHANさんも歌ってくれるよね」といった空気が流れていて、たぶんメンバーやサポートの皆もそう思っていたんじゃないかな。
その時に観客席から「今はTempalayはいいから、NIKO NIKO TAN TAN歌って」みたいな声が聞こえて、それを受けて観客席に笑いが起こったのがすごく悲しかった。その後、しばらく動揺して『革命前夜』とかちゃんと聴けなかった……人のせいにするわけではないのだけれど。
ライブ会場みたいな場で少しふざけた発言をする人がいて、普段なら笑わないようなことに思わず笑ってしまうことはある。だから笑った人全員が同じように思っていたとは思わないし、そもそも心無い発言をする人に私はどうなのかなって思ってしまう。
OCHANさんが歌い終わったあと、綾斗さんが「1曲削るわ」って言って、『革命前夜』の演奏が始まった。多分削ったのは『深海より』じゃないかな。綾斗さんが観客の発言に拗ねて曲を削ったかのように読まれたらそれは違くて、私の書き方が悪いだけだ。
それを言われた綾斗さん、AAAMYYYちゃん、夏樹さんの気持ちを思ったら、私が凹みすぎて、ずっとマスクして喋っちゃ駄目のライブのままが良かったのでは?って思ってしまった。

日記の最後をこの話で終わりたくないな。Tempalayのライブは本当に良かったんだ。Zeppクラスと比較すると小さな会場だからなのか、同じ色合いでも照明の当て方が違ったり、観客席側からの見え方が違ったりして新鮮に感じられた。他の会場より『Last Dance』の光に包まれる感じが美しかった。
アンコールはなし。私が参戦した中でアンコールがあったのは大阪公演のみ。

明日が福岡、1日が広島、3日が最後の東京。終わってしまうの寂しいな。でも、いつも大切にしたい記憶をたくさんくれてうれしい。だから5人にとっても大切にしたいと思える記憶がたくさんのツアーになってほしい、という特大感情を表明して日記を終えようと思う。
そういえば、次の綾斗さんの弾き語りツアーはいつやるのだろう。後楽園が良すぎたので、石川県と茨城県でライブをする際は、一緒に兼六園と偕楽園に行けたら良いな。Tempalayのおかげで私は素敵な日本をたくさん知ることができて幸せだ!

またYEBISU YA PROにも来れたら良いなあ。