112.5 - ご近所鼎談
112.5
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 録音に参加するの?
近所のDJさん(以下”KD”): えっ、JCさんがギター講習会するからって呼ばれたのに。
C: わたしは「KDちゃんも参加希望だそう」ってメッセージ届いてたよ。
KD: そういう嘘つくんですよ。「言ってないのに!」って……。
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): はははは。そこまでちゃんと決めなくてもよくない?
C: これがミュージシャンのノリですよ……。
フィリピン
C: せっかくなので今日はKDちゃんにお題を出してもらおう。
KD: 聞いてないですよ。ちょいちょい嘘つく。
C: アドリブアドリブ。これ何? JCチョイス?
JC: KDちゃんがチョコ食べたいって。厚揚げみたいなサイズ。ははは。切ってきます。
KD: ……フィリピン。
JC: ほほほほほほ。面白いね。
C: バックパッカー?
JC: 最近のフィリピンの話でしょう。この2、3日の。あのニュース全然追っかけてないからわかんないの。説明して欲しいわ。
C: 何があったのかもわからない。
KD: 私もわかってないんだけど。
JC: ははははは。なんか4人くらい逮捕って。何の話なの?
KD: 強盗団みたいな。
JC: フィリピンを逃げ場にしてたってこと?
KD: 指令役みたいなのがフィリピンにいたのかな。
JC: マフィアってこと?
C: 最近マフィアがよく捕まるよね。
JC: そりゃ捕まるでしょう。
C: 大ボスが厨房で働いて、
KD: 見たそれ。有名になってって。
C: そうそう。雑誌で腕組んでて、「こいつだ!」って。
JC: ははははは。
C: Facebookページとかもあって。
JC: それたぶんシロだよ。はははは。その人悪くない気がする。流れがそうなってるってこと。
C: 監視社会的な話? 「南半球に行っても捕まるよ」ってメッセージ?
JC: そういうこと?
KD: うぅん……。
JC: まあまあ、それで言ったら政治圏はかなり変わってきてるわけだから。フィリピンはまだクロってことでしょう。そいつらは引き渡した方がいいけど。ははは。
C: 変な話、ニュースは「ある」と思って見てないからね。
JC: 自分もそうだけど。ふふふ。
C: やったかやってないかというのは、やったかやってないか、というだけの話で。
JC: あぁん。
C: 事実とは別に、「やった」というニュースがメッセージ的に必要なんでしょう?
JC: そうそう。「死ぬ」とかいうキーワードがもはや重要ではない。
C: 回転寿司の話もね。
KD: あぁ。
C: あんなのがまだイケちゃう世界線があるってことが、驚きでドン冷めであって……。
JC: 仕込みですよ。
C: それを今延々やってる……やってるらしいのよ。当然見てないからわかんないけど。
JC: あん。その2つをバン! と出して、後ろで「首相の権利が強くなりますよ」って。
C: ニュースもざーっと見ると本当にナンセンスというか。
JC: ナンセンスだよね。発想のレベルが本当に馬鹿げてる。「なんか出せ」って、メディア用にね?
C: それを殊更「超監視社会への布石だ!」と取り合うのも……
JC: そのインテリジェンスは引っ張られてるだけだからね。
C: 辿り着いた真実のてっぺんがそこだとね。ニュースに冷めちゃうのはそういう所。そこはスタート地点で、考え始める所。
KD: 最初にそれは思った。
JC: 当然ですよ。
C: マッチポンプいけるんですよ、各所で。どんだけでもいけるんだから。問題と問題解決がセットなら、問題解決と問題もセットでしょうよ。
JC: マッチポンプが一番簡単で効果があるんだよね。
Bondee
KD: じゃあ……Bondee。
C: ぼんでぃ?
KD: ボンディー。
C: 謎の単語。
JC: ボングしか知らないわ。
C: ブロンディしか知らない。
JC: くくく。
C: ブロンディの最初のベースの人が有名な陰謀論者だよね。
KD: そうなんだ。
C: トランプのケイオスマジックの本とか書いてるのあの人。で、ボンディって何?
KD: 最近急に流行ってるアバターを作るアプリなんだけど、ミンナが始め出して……。
C: 作った?
KD: 私はやってない。
C: 山下達郎AIだって知ってた?
JC: くくくくく。
KD: ははははは! そうなんですか。
C: 誰の名前だっていいんだけど。偶然広告を見たから山下さんになっちゃった。
JC: Cのその話面白いなと思って……多分iPhoneも話してるの聞いてたからだろうね、山下達郎のラジオのYouTubeが上がってきて聞いたのね?
C: うん。
JC: めっちゃ人間的だった。ははははは!
C: サンデー・ソングブックね。
JC: それなのかな。笑けるくらい人間的だった。はははは。
C: Bondeeは何がポイントなんだろう。
KD: インスタのストーリーとかにみんな上げてる。
C: せっせと顔登録してる。
KD: アバター作って、メタバースアプリ。
JC: うん。
C: メタバースって何? とか言ってみて。
JC: はははは。ね……凄いよね。シンプルに言えば、だけど、打ってる打ってないに関わらず次はメタバースがやって来るわけでしょう?
C: わざわざやんなくてもとっくに行ってるし出来てるのにね。
JC: 顔認証にしても?
C: そんなレベルの高い話じゃなくて。日頃インスタとか楽しんでる時点でメタバースじゃん。
JC: そうだよ。iPhoneの時点でそう。
C: で、楽しんでるじゃん。わたしだって。
JC: 自分もそうだよ。Spotifyの方が自分より自分のこと知ってるもん。
C: YouTubeのおすすめ動画だって当たるじゃん。
JC: もちろん、と思う。
C: フィリピン行ってる動画とか上がってくる。
JC: 今夜はそれだろうね。ははは。
C: わたしはYouTube流す時は画面オフにしてるから、映像も字幕も見ないまま……それだと旅のYouTubeなんてもうさっぱり分かんないのね。それをもう想像しながら見るから。
JC: くくく。
C: 意識的にちょっと遠ざけてる。英語も自分の語学力の範囲で聞くから……そもそも、でっかくて強そうな人って嫌いなんだよ。
JC: それ面白い話だね。はははは。急に。
C: 四角くて強そうなアメリカンが苦手なの。よりフラットに判断したいなら音で聞くのがいいよ。
JC, KD: あぁ~。
C: ケネディとニクソンの討論で、ラジオで聞いた人はニクソンが勝ったと思って、テレビで見た人はケネディが勝ったと思ったという有名な話があるじゃん。
JC: あるね。
C: まあそこが矛盾してるんだけど。
JC: だよね、Cは「だいたい見た目」って言うもんね。はははは!
KD: へえ。
C: 止め画のインスピレーションはあるから、写真はよく見るかもな。だから一番動いててびっくりしたのはオシム。
JC: ほぉん? なんでなんで。
C: サッカーのオシム監督。
KD: うん。
C: オシムって写真でしか見たことなかった。
JC: まさか喋るとは。はははは。
C: ある日オシムが動いてて、椅子から転げ落ちそうになるくらいびっくりした。
KD: ふふふ。
JC: うははははは。そんなに驚かないよ。なんなのよその話。
C: びっくりしたぁ。
JC: そうね。
C: 動いてる物をあんまり信用してない。そのくせ映画好き。
JC: うぅん。
C: 美意識の問題になっちゃう。こういう人って好きじゃないな、ってなっちゃう。
JC: あぁ、分かってきたよ。だから、Cがビジュアルでジャッジしすぎる傾向があるから、それを未然に防ごうとするから、音を優先的に……その人なり人格を形成してるんじゃないかって、考えるってことでしょう?
C: してるんじゃないかな。意図的にというよりは習慣化してる。
JC: そういうことだね。特に政治的にはね。
C: 動いてる映像を見るのは本当に集中して映画を見る時くらい。
JC: 作品としてだよね。だから映画は別の世界になっていく。
C: Twitterとかで動画付いてたりするじゃん。15から20秒くらいかな、見れるのなんて。
JC: それは同じだわ。
C: 2分とか絶対無理。
JC: どんどん小さくなっている……その、こびっと説だけど。
C: COVIDって小人だって知ってた?
KD: くくくくく。
JC: 日本語だよ。
C: 小人化のことだよ。
KD: 洒落。
JC: シャレじゃない。日本がやってるよ。
C: 中国行ったことある?
KD: 香港と台湾はあるけど本土はない。
C: 旅のいろいろを聞かせてよ。
KD: 旅のいろいろ……。
C: プールサイドでセルフィ撮った?
KD: 撮ってない。ふふふ。
JC: 撮ってないの?
C: 屋上ナイトプール行った?
KD: くくく。行ってないけど……香港行った時は、男性がみんなツーブロックだったね。その時だけかもしれないけど。
「体調が悪い」と言う人が増えている
C: ふざけすぎちゃった。
JC: ははははは。今気づいたの? ははは。
C: JCになんか面白い話してもらおう。次のテーマどうぞ。
KD: えぇ……ギター講習会だと思って来たから。
C: 無になろうとすると浮かんでくるそれをください。
JC: 無。
KD: 「体調が悪い」と言う人が増えてる。それがやっぱり引っ掛かる。
C: 街の人達の? ネット?
KD: 街かな。
JC: 急にリアルになってきた。増えてると思うよ。無理に元気になれないくらいしんどいと思う。引っ張られて体調悪くなるのも仕方ないし。
C: 電気代すごくない?
JC: 上がってた。
C: アウトドア用のソーラーパネル出して、携帯充電とかそれでやったら楽しくなっちゃった。
JC: ははは。もう一回値上げするとかね。まあ最低の……。
C: 最低ですよ。
JC: 最低だけどね。場所によっては本当にね、東北の方とかは特に狙われてる。
C: 「住むな」ってメッセージ。
JC: ああいう土地柄……そういう人達が、良い人達が多い場所というのは精神的な解放区なのよね。だから一番真っ先に封印したいわけですよ。東北・北海道・四国・沖縄・九州。地方ってそういう事なんだよ。
C: うん。
JC: 全部反転してきて、エネルギーの正体が見えてきているから、東京にいる人・大阪にいる人って逃げるじゃん。鋭い人は「限界かな……」って。逃げようとするよね、今ね。そこで「地方の方がヤバいよ」って電気代吊り上げときゃ行かない人もいるよね。それくらいの馬鹿さ加減で進行してる事だから、本当に低レベル。低レベルな設定で低レベルな提案をして来るから……本当にどうしようもないよね。
C: 終わっちゃったじゃない。
JC: どうしようもない! 以上! ははははは。どうしようもないじゃん。
KD: ふふふ。
JC: それはニヒリズムもちょっと入ってるかもしれないけど、今は通用しない正義、ってあると思うのね。いずれ必ずこれが正しくなるんだ、という領域・理念みたいなものがあって、それと照らし合わせた時に今が凄く……みんなコントロールされてる。でも自分からすると「コントロールされてないビジョン」みたいなものがどこかにあるから。それは五次元がどうとか宇宙人がどうとかじゃなくて、もうちょっとみんなで行けるんじゃない? と思うんだけど。なんか足らないんだろうね。
C: 今まさに正義だと思ってる人って、
JC: 正論みたいに言うもんね。
C: うん。イオセリアーニのインタビューにあったけど、「あなたは悲観主義者ですか?」と聞かれて、
JC: うんうん。あれ面白かったね。
C: 「ペシミストぶってるだけだ」って。「悲観的に見えるかもしれないけど、楽観主義者じゃないと作品なんて作らない」って。
JC: そうね。そうそう。
C: 正論で怒ってる人達ってちゃんとペシミストになっちゃってるから。
JC: そういうこと。
C: 似てるようですごい距離があるなぁと。
JC: 情報も精査して、ちゃんと自分の脳みそで考えられない人は、本当に無駄な事に引っ張られる……って、ニーチェが言ってたよ。
C: くくく。自分の脳みそで考えられてる? わたし別に考えてないな。
KD: そんなにでもない。
JC: 自分だけか。ふふふ。
C: そんなレベルの高い思考はしてない。
JC: レベルの高い……くくく。してるでしょう。
C: わかんない。ぼうっとしてる。
JC: うん。
C: 情報を見るのはある意味答え合わせというか、
KD: あぁ。
C: 自分史的な「こういう風になってるだろうな」というビジョンに対して、同じような事を言ってる人がいれば「同じような事言ってるな」くらいの。
JD: うんうん、そうね。
C: それ引っ張ってきて自分の考えにしちゃうのとは違うかもね。あえて極端に言うけど。
JD: 分かる分かる。
C: 考えてるとは言わないけど、想像はしてるかもね。画なしで見るってのはそういう感じです。
JC: ははは。画なしで見ても、それは見えてくる。
C: フィリピンの青い海……本物はどんな色だろうね。
(ここまで)
2023年2月8日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talk でトーク部分を一覧表示できます。
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