零歌集~アラタメ 五十六

錆びつけど放つ光は蘇る
踏み出せばまた悦びありて

何が詩を詩たらしめるかって?
詩以外のすべてってことでよくない?

月よ教えて
僕はあなたのよに
誰かを照らしているのだろうか

酷暑にも
うなだれることもなく咲く
君は悪くないと諭すよに

君がいて君がいなくて果てようと
永遠(とわ)に揺れるは炎の振り子

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