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毎日できる!文章力を鍛えるためのトレーニング方法

この記事を書こうと思ったのは後輩からの相談がきっかけでした。

『日頃から文章力の無さに悩んでます。仕事でもプライベートでも文章はよく目にする部分なので、うまく書きたいです。文章力を鍛えるためのトレーニング方法ってありますか?』

せっかくなので、同じ悩みを持つあなたにも届くよう解説したいと思います。

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✔この記事の内容

・伝わる文章とは
・わかりやすい文章について
・具体的なトレーニング方法

文章を書くことは、シンプルだけど難しいものですよね。伝えたいことをイメージしながらうまく伝えようとする。だけど、自分が思っている内容が言葉にならなくてついつい長文になったり。あとで読み返すと必ず修正、むしろ修正の方が多い時もあります。

ひとつ言えるのは『難しく考えすぎて、表現が固い』という事です。

表現力としては『中学生でも読んで理解できるレベル』で文章を書くとすんなり入ってきます。

たとえば、漢字とひらがなの使用割合などを見直すだけで、だいぶわかりやすくなるものです。

僕もブログを始めてから文章における漢字の使用率を減らしました。それによって滞在率や回遊率が改善されたのは嬉しかったです。

手紙・メール・ブログなど仕事からプライベートまで文章力を鍛えておくと役に立つ場面はたくさんあるはずです。

邪魔にはならないスキルですので、ぜひ身に付けてうまく伝えられるようになりましょう。

ブログを運営するならWordPressがおすすめです。

なぜなら

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こんな感じです。

僕のブログ記事で詳しく書いているので、『WordPress(ワードプレス)でブログを始めよう』をご覧下さい。

◆ 伝わる文章とは

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文章が伝わるということは、書いた文章を最後まで読まれたうえで理解してもらえるという事かと思います。

伝えたいことがあって文章を書く時は『想定読者』を意識することが大切です。

『想定読者』とは『自分が一番届けたい、一番読んでもらいたい人』の事。

まずは伝える大前提として読んでもらわなければ始まりませんよね。

ということで、どんな工夫をすれば最後まで読んでもらうことができるのかという事を意識してみましょう。

たとえば、こんな感じです。

・どんな人が読んでくれるのか
・いつ、どんな場所で読んでくれるのか
・読んでくれる人の生活パターンはどんなだろうか
・自分の体験談などを入れると読んでくれる人の参考になるのか

読者をイメージしてなるべく具体的な状況を作り出します。

そのうえで文章を書いていくことでニーズとマッチし最後まで読んでもらえるような文章に仕上げることができるはずです。

◆ 文章力が無い人の特徴

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文章力が無いと思っている人の特徴をいくつかピックアップしてみます。

・一文が長い
・話題が散乱している
・内容が論理的ではない
・指示語を多用しすぎている
・読者をイメージできていない

では、一つずつ見ていきますね。

一文(センテンス)が長い

一文(センテンス)が長くなればなるほど伝わりにくくなります。それは、文章が長くなると前半部分の内容を読者が忘れてしまうからです。

結果、何度も前に戻って読み返すという作業が発生してしまい、親切とはいえなくなってしまいます。

なので、『句点(。)』が来たら区切りの意味で改行、行間を開けるなど休憩できるポイントをつくるようにしてください。

話題が散乱している

文章力が無い人に多いのがたくさんの話題やテーマを詰め込みすぎる事です。

あまり多くの話題やテーマを伝えようとしすぎると複雑になり、結果何が言いたいのかが分からなくなります

たとえばブログなどの記事の場合は『1記事1テーマ』が基本です。テーマを絞ることで、ターゲットとなる読者を限定することができます。

ターゲットとなる読者を絞ることができれば、ニーズに応えやすくなるというメリットもありますよね。

伝えたいことが多い場合でも無理に詰め込みすぎず、文章をわけて書く方が読みやすい文章に仕上がります。

内容が論理的ではない

文章は論理的に書かれているからこそ共感を得るものです。

なぜなら論理破綻しているとものすごく読みづらくなるから。

しっかりと筋道を立ててセンテンスを積み上げていく力が文章力です。

接続詞の使い方などもう一度おさらいすることで、新しい発見とともに文章が良くなるケースも多いのでおすすめです。

指示語を多用しすぎている

『これ』『それ』『あれ』『どれ』のような言葉を『指示語』または『こそあど言葉』といいます。

指示語を使うことで文章中の言葉の重複を避けることが可能です。

ただ、使いすぎることによるデメリットもあります。指示語が何を指しているのかわかりにくくなることです。

便利な言葉ではありますが、できる限り明確な言葉で表現するようにしたいですね。

そうすることで、読者にとっても読むときのストレスを抑えることができます。

読者をイメージできていない

読者を十分に想定できずに文章を書くと『まとまりのないコンテンツ』になることがあります。

ペルソナの設定とも言われますが、しっかりと読者をイメージすることで最適なメッセージとなるはずです。

たとえば身近な友達などに説明するような感覚で読者をより具体的に決めると文章の書き方も統一感が出ます。

読者のイメージが文章全体の構成にも関係するので、最初に落とし込んでおくことが重要です。

◆ わかりやすい文章の基本とは

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文章力が無い人の特徴がわかったところで、今度は『わかりやすい文章』とはどういうものかを解説します。

わかりやすい文章を書くコツは伝え方と読みやすさがポイントです。

それでは、見ていきますね。

センテンスは短くまとめる

センテンス(一文)を長くしないことです。

ずっと読点(、)でつないで句点(。)がないと、読者が休憩できるポイントがありません。これでは読む時のストレスになり、何を伝えたいのかわかりにくくなります。

50文字前後を目安に句点(。)を入れて、区切りをつけてあげることでグッと読みやすくなるはずです。

結論を最初に書く

文章を書く上で鉄則とも呼べるのがこの『結論を最初に書く』です。

先に理由から書き始める人をたまに見かけることがありますが、『結論⇒理由』と書いてみてください。

結論から先に書くことで、読者に対して『何を伝えたいのか』がわかりやすくなります。

何について書かれているのかがわかりやすくなると、読みたいという気持ちを促すことにもつながるので書き手にも大きなメリットですね。

また、文章を構成する時にも先に結論があれば、全体の構図がわかりやすくなり、文章力を鍛えるうえでは欠かせない手法になります。

主語と述語は近くに置く

論旨をうまく伝えるには『主語と述語の位置』がポイントになります。

論旨とは、『文章などにおける重要な事柄や内容』のことです。つまり論旨がうまく伝わらなければ、読者に共感してもらえないでしょう。

では、主語と述語の位置関係ですが、これは『近くに置く』ことです。

主語と述語の間にいろいろな表現が挟まれていると、何がどうなったのかがぼやけてしまいます。

結果、『あれ?どういうこと?』となって、読み返す手間がかかります。

なので、できるだけ主語と述語を近くに置くことで、2つの関係性をわかりやすくし、論旨をはっきりさせましょう。

表現をあいまいにしない

あいまいな表現は信頼性が低く感じられます。

まわりくどい言い回しは避けるようにして、ハッキリと言い切る形で書くと説得力が出るのでおすすめです。

たとえば、

✖:会話がはずむと思われます
○:会話がはずみます

こんな感じです。

丁寧に伝えようとしてあいまいになるケースが多いので、少しぐらいなら直接的な表現を意識してもいいかもです。

受動的でなく能動的な表現にする

『~される』『~されている』のような表現は受け身の状態にあります。表現に前向きな感じがしませんよね。

たとえば、『使われています』ではなく、『使っています』のように書くことで思いが伝わりやすくなります。

わかりやすい文章を書くには能動的な言い回しを意識するだけでも印象がガラッと変わりますよ。

読点の位置に気を付ける

読点(、)を入れる場所には注意しましょう。

ご存じかもしれませんが、読点の位置は『息つぎ』を意識することです。

つまり、読点が多いと息継ぎの回数が多くなるという事なので、文章がとても読みづらくなります。

読者目線で考えて、息継ぎが必要になる場所に読点を打つようにするのがポイントです。

接続詞の使用は少なめにする

『または』『しかし』『そして』など文と文をつなぐのが接続詞です。

接続詞を多用してしまうと文章が長くなりすぎて読みづらくなってしまいます。

代わりに読点(、)を使い、一文があまり長くならないようにすることで文章がダラダラしてしまうのを防ぎましょう。

漢字を多用しない

漢字を多く使いすぎると、堅苦しさや読みづらさが出てしまいます。

適度な割合で使うことが望ましいですが、どれぐらいと言われると難しいですよね。

一般的には『漢字3割、ひらがな7割』と言われます。

最初は意識しないと難しいかもしれませんが、何度も書いていると慣れるはずです。

ていねいに、わかりやすくを意識して読みやすさを鍛えていきましょう。

カタカナを使うポイントを考える

日本語で文章を書くと、当然ながらひらがなが多くなります。

すると文章の中に埋もれてしまって目立たなくなってしまう言葉があるのです。そんな時はカタカナを使います。

たとえば食材など。

✖:職人が手作業でつくったこだわりのだしが決め手
〇:職人が手作業でつくったこだわりのダシが決め手

こんな感じです。

ちょっとした事ですが、アクセントになりますよね?

伝えたいことが埋もれてしまっては意味がありませんので、読者に伝わるよう心がけましょう。

スマートな表現を意識する

ていねいな表現を意識するばかりに、文末がダラダラしてしまうことがあります。

たとえばこんな感じです。

✖:『~することが可能となっております』
〇:『~することができます』

過剰な敬語なども同じような傾向になるので、いろんな文献を読みながら日々インプットすることも重要です。

◆ 10分で完了!スキル別『文章力トレーニング法』

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文章力を鍛えるといっても、漠然としていては効率が悪いです。

ではどうするのがいいのか。それは具体的に細分化してみていくのがオススメです。

どういうスキルを鍛えたいのかを明確にし、少しの時間で良いので毎日続けることが効果的に鍛えるコツになります。

早速ですが、具体的なスキル別トレーニング法をご紹介していきます。

文章を組み立てる力を鍛えたい

文章を組み立てる力とは、いわゆる『文章構成力』のことですね。

骨組みのようなものなので、とても大切な要素となります。

では、具体的にどうぞ。

✔フレームワークを活用する

文章の構成力を鍛えるにはフレームワーク(型)を意識するのがオススメです。

たとえば、僕がよく使うのは『PREP法』です。PREP法とは下記のような文章構成をいいます。

1. 結論(Point)
2. 理由(Reason)
3. 具体例(Example)
4. 結論(Point)

PREP法のメリットとしては伝わりやすく、文章として書きやすいってことですかね。

あと、説得力が欲しい時などにも効果的です。

他にもたくさんの定番と呼べるものがありますが、すべてはご紹介できないのでここでは割愛しますね。

要点をまとめる力を鍛えたい

要点を短くまとめて表現することを『要約』と言います。

この要約力を鍛えることで相手に伝える力が向上するだけでなく、相手のことを理解しようとする力も高まります。

その結果、人間関係の向上につながり、様々なスキルアップへと発展するのです。

それでは、トレーニング法を解説します。

✔ニュースを要約してみる

毎日見るニュースから記事を短くまとめてみます。20文字以内で表現するのがいいでしょう。

内容を理解したうえで、相手にどう伝えるかが問われますので、とても良いトレーニングになりますよ。

語彙力を鍛えたい

語彙力とは『言葉をどれだけ知っていて、どれだけ使うことができるかという能力』のことです。語彙力がないと低い評価を下されることがあります。

具体的にはこんな感じです。

・常識的な言葉を知らない
・言葉を間違えて覚えている
・同じフレーズを多用し表現が乏しくなる

では、語彙力を鍛えるにはどうすればいいのか。

✔言葉の意味を調べながら難しい本を読む。

語彙力を鍛えるにはやさしい本ではトレーニングになりません。

難しい本を読んで、分からない言葉はすぐに調べます。

このトレーニング法はある程度の経験値が必要かもしれないので、毎日の日課にするといいですね。

表現力を鍛えたい

表現力を向上させるのに大事なのが感情表現です。

まるでその場面が浮かんでくるような書き方をすると相手の理解度もより深まります。

では、どうやって鍛えるのが良いのか。

✔作家の文章を書き写す

これが一番オススメです。まずは感情表現に触れないといけません。

たくさんある本の中であなたが好きな作家で構わないので、気になる文章を書き写します。

そうすることでボキャブラリーが増え、結果表現力が身に付くのです。

速筆力を鍛えたい

文章を速く書けるようになると、その分記事数なども増やすことができます。

せっかく良い文章でもあまり時間をかけすぎてはいけませんよね。

より良い文章をできるだけ速いスピードで書けるよう、これも日々の積み重ねが重要となります。

✔時間を計って書く

タイマーアプリなどで時間を計りながら文章を書きます。

これをするだけで時間を気にするようになるので、少しずつタイピングも速くなるでしょう。あとは、慣れですね。

練習量や文章を書く経験が積みあがっていけば、ある程度は速くなってきます。

どんどん書いて、習慣化してしまいましょう。

発想力を鍛えたい

ビジネスシーンでも必要とされることが多い発想力はトレーニングしておいて損はないと思います。

なぜなら、相手のことをしっかり考えて、どうすればいいかまで具体的に計画を立てることができるからです。

これは文章においても同じことが言えますので、ぜひ鍛えて欲しいスキルですね。

✔マインドマップを活用する

マインドマップは様々な場面で活躍するとても優れたツールです。

どんどん枝分かれしながら、具体的かつ細分化されることで、多くのことが明確になります。

つまりアイデアを一つ一つ出していくことで、発想力を鍛えるわけですね。

校正力を鍛えたい

校正とは文字や文章の誤りを見つけて修正することです。

つまり正解が分かっていないと成り立たないので、『文章力を鍛える=文章表現に対する知識がある』となるわけです。

校正の力を鍛えることができれば文法の勉強にもなるので、ぜひトレーニングしておきたいスキルですね。

✔たくさんの文章を校正してみる

校正力のトレーニングはすごくシンプルで、ひたすらいろんな文章を校正することです。

たくさんの書き手の、様々な文章に触れることで、表現方法を学ぶこともできます。

また、句読点の付け直しなどこれまで自分ではリライトしたことの無い部分に目をむける事も新しい発見があるのでオススメです。

◆ コピーライターの本を読む

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文章を書く仕事をしている人向けの本などを読むとすごく勉強になります。

なかでも1冊上げるならコピーライター向けの本がオススメです。

コピーライターは言わば『伝え方のプロ』

短い文章で商品の良さをアピールし、行動につなげることが目的ですよね。

一文に込められた情熱は一見の価値があります。

いくつかオススメの本をピックアップしておきますので、一度チェックしてみてください。

・人を操る禁断の文章術
・広告コピーってこう書くんだ!読本
・プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術
・働く、編集者―これで御代をいただきます。
・新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

◆ 文章力を鍛えるためのトレーニング方法:まとめ

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文章力を鍛えるにはまずインプットが大事です。

本を読んだり、作品に触れたりすることで知識を増やしていきます。

そして先程ピックアップしたようなスキルを一つずつ、焦らずトレーニングしていくことが文章力向上への近道です。

急にできるようになるものではないので、コツコツ学んで実践していきましょう。

今回は、以上となります。最後まで、ありがとうございました。



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