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#3 強いやつでいたい

KEITA
1993年11月8日生まれ。日本体育大学ダブルダッチサークル「乱縄」出身。現在プロダブルダッチチームREGSTYLEにて活動中。チームとしてDOUBLE DUTCH CONTEST WORLDにて、個人としてはDOUBLE DUTCH ONE’Sにて、2017・2018年を連覇しており、現在のダブルダッチシーンを牽引中。

(※2018年4月3日の記事です)
K⇒KEITA
I⇒イケポン

当時はもともとあるチームに入りたくなかったんですよね。


I:プロでやっていこうと考え始めたのはいつ頃からなの?

K:大学2年生くらいからです。

I:そうなんだ。

K:そのくらいの時にはダッチでやっていきたいって思ってましたね。どういうやり方にするかを決めたのは大学卒業する直前くらいですけど。レグ(REGSTYLE)が声をかけてくれたこともあって。

I:レグが声をかけてくれたんだ。

K:TOKYO FOOTWORKZと一緒にゲスト出演してたDANCE@LIVEがおれの卒業するタイミングの4月で、一緒にやろうよって声をかけてくれました。エラそうに「ちょっと考えさせてください」って言ったんですけど(笑)。当時はもともとあるチームに入りたくなかったんですよね。自分でチーム作りてえって思ってたんですけど、それも現実的じゃねえなって思いはじめてて。だからレグにも最初はわりと軽い気持ちで入りましたね。そっからなんだかんだでどっぷりと。でも最初は、とりあえずレグでやるかっていう軽い気持ちで入ったんですよね、たぶん。

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I:KEITAが入ってからレグの雰囲気はかなり変わったように感じてたよ。

K:とはみんな言ってくれますね。けど、おれが変えたわけじゃなく、みんなが勝手に変わったって感じですね。

I:たまたまそれがKEITAの入ったタイミングだったってことかな。

K:はい。

I:練習は1週間のうちどれくらいするものなの?

K:おれ結構一人で練習するんで、踊ることの方が多いかも・・・半々くらいですね。3日踊って、3日跳ぶ。ノクチ (武蔵溝ノ口駅) でB-BOYに混ざって練習することもあれば、日体に行って練習することもあります。関西では京都駅の月練ってあるじゃないですか。対抗して、最近ノクチで火練 (かあれん) 始めたんですよね(笑)。

I:語呂がわるいっ(笑)!

K:常に身の回りにいる人にはいろんな影響を受けてますね。
チューズデイプラクティスはじめて、TKCさん(ASGRM)だったり、来てくれるようになってます。

I:TKCさん!

K:ここ2~3年間まったく見てなかったんですけど、最近やっと復活して練習も来てくれるようになったんですよね。楽しいっす。そう考えると、常に身の回りにいる人にはいろんな影響を受けてますね。この人っていうのはあまりなくて、それぞれで。この人のこういうところを真似しようってつまみ食いをするタイプなんですよね。プレイスタイルもそうで。

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I:オールラウンダーだもんね。

K:昔から全部60点くらいでいいかなっていうモチベーションなんすよね。ひとつ何かが抜けるっていうのが得意じゃないのか。飽きちゃうんすよね、たぶん。
だったら60点のものをたくさん集めて合計点高い方が強えんじゃねえかなって。だからプレイスタイルやダッチに対する感覚もそんな感じです。Key-Aさん(Who is Respected?)にはプレイも人としても相当世話になったし。
人としてかっけえって思うのは千野さん(OVER THUMPZ)で。本当にいろいろ混ざっておれになってるって感じっす。ドリンクバーの飲み物全部混ぜたやつみたいな(笑)。いや、それはマズイんですけど、おれはそれの美味しい版だと思ってくれたら(笑)。

ダブルダッチ界のエジソンっす(笑)。

I:KEITAは飽き性なんだね。ダッチはいろんな要素が入ってるから飽きないのかもね。

K:確かに。あとはゴールがないから。ずっと新しいことをつくっていける。

I:新技もたくさん作ってるもんね。

K:ですね。そういうの考えなくなるときがダッチ辞める時だと思います。

I:そっかー。変な技も含めてね(笑)。

K:はい(笑)。

I:でも変な技からたまにいいのが出るもんね。

そうっすね。新しいことやったり考えたり、それを見てみんながおお!って思ってくれてるのが好きですね。

I:理系だし、発明家タイプなのかもね。

K:はい。ダブルダッチ界のエジソンっす(笑)。

I:欲を言えばこういう仕事をしたいなってものある?

K:欲を言えば、渋谷の看板をジャックしたい。むかし渋谷中の看板が千野さんになったことあったらしいんですよ。それいいなって。全部おれ。ナンパしやすいっすよね?「ねえねえ」って指差すだけ(笑)。

I:確かに(笑)!

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勝って稼げるような大会だったりイベントにする作業をおれがしていかなきゃいけない


K:おれ常にあれやりたいこれやりたいって思ってるんですよ。
けど、すぐ忘れちゃうんですよね(笑)。だから結局、今は勝ってたい。強いやつでいたいっす。なんでかっていうと、ダブルダッチ業界は強いやつが稼げる業界になればいいなってすげー思ってて。そのためには大会出るためにずっと練習して、その練習が金になってることが必要だなって。
おれが今ひたすら練習して大会で勝っても、言ってしまえばただの強いやつなんで。でも、勝って稼げるような大会だったりイベントにする作業をおれがしていかなきゃいけないのかなって思ってます。それで次の世代のやつらが、大会に勝てばお金も稼げるしスポンサーもつくらしいよっていうプロがおれの理想ですね。

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