#3 「どこ大ですか?」がきっかけで
イケポン(以下I):卒業するときにプロになろうっていうの気持ちはなかったの?
Kozy a.k.a JUKNESS(以下K):実は、4年生の時に「プロやってみない?」っていう話があってもいいんじゃないって思ったんですけど…。どこからもお誘いいただけなくて(笑)。
I:無かったんだ(笑)。
K:期待していたんですけど、そりゃそーかーって(笑)。「これがやりたい」ってことも特別無かったんで、無理に就活する意味はないなあって思っていて、4年生の時は一回も就活をしませんでした。ダブルダッチをやるわけでもなくふらふらしている時期が1年ぐらいあったんですけど、バイト先のお客さんで「君いい目しているね。うちの会社入ってくれない?」って言われて。
I:あはは。いい目してるねって(笑)。
「歴史って早え・・・」
K:それで名刺渡渡されたところがイベント会社でした。でもめちゃくちゃブラックで(笑)。結局9カ月だけ働きました。その時にダブルダッチをできないことに嫌な気持ちになってしまって。
I:拘束時間が長かったってこと?
K:長かったです。全く寝れなかったです。イベントが4日間あったとしたら、睡眠時間は1日1時間くらい。段ボール敷いて寝て、また作業して…ってやっていました。
I:きついね…。
K:きつかったです。でも、もう一回ダブルダッチやろうって思ったのも実はきっかけがあって。OBとしてレッツプレイダブルダッチに遊びにいったときなんですけど。
I:うんうん。
K:その時、ゲームで同じチームになったやつに「どこ大ですか?」って言われたんですよ。
I:(笑)。
K:「あ~俺そうなんだ!あ~早え~歴史って早え~」って思って。もう一回ちゃんとバチっとかまささないとダメだなって思いましたね。
I:どこ大ですか、ね(笑)。
K:覚えてますよ、そいつの顔。キノっていいます。
I:そいつはダブルダッチやっているの?
K:ワンズとかバトルのターナーをよくやってくれてますよ。大会にも出てるし。あと、ガンスケさん企画で毎月フットサルをやる会があって、そこに俺も毎回参加させてもらってるんですけど、キノもいます。定期的にみんなで遊んでますね。だからキノも俺のこと今では日体大卒のダッチャーとしてようやく認知してくれてるんじゃないかなと思います(笑)。
I:あはは(笑)。そうなんだ(笑)。
K:で、この前仕事してたらキノに会って(笑)あいつもう社会人になって、名刺交換頑張ってました(笑)
「ダブルダッチやってないとだめだよ」って励ましてくれた
I:今年から社会人か(笑)。一回ダッチから離れると、戻るのも結構エネルギーがいるし、きっかけがいるよね。
K:周りのみんなのおかげで戻れましたね。OBになってから、ダブルダッチできない時も飲み会に誘ってもらって、「お前戻って来いよ。ダブルダッチやってないとだめだよ」って、励ましてくれて。周りの人にはかなり恵まれているなあって、思いますね。
I:なるほどね。なんだか年取ったなあって、ダブルダッチ界に関わり続ければ関わり続けるほど思うんだよね。立場や立ち位置が変わってきているというか。
K:それぞれの立ち位置でやっていますもんね。前に出てやっていく人と、裏で支えていく人と、関わり方はいっぱいありますもんね。Macchiでしたよね?ダッチにみんな関わった方がいいって言っていたのは。
I:Macchiだね。何かしらの関わり方はみんなできるって。
K:4年間、これだけ一生懸命ダッチのことだけ考えて頑張ってやってきて、この過去を無かったことにできないじゃないですか。だから何かしらの形で、関わっている人が増えてほしいと思います。プレイヤーに区切りをつけるときは来ると思うんで。
I:もういいかなって思う時は来るもんね。自然と。
K:はい。その時に辞めてよかったって気持ちではなく、やっててよかったって思ってほしいですよね。