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ダブルダッチ新聞部企画Vol.1 「KAI先生、バイブス・グルーヴ・コンセプトってなに??」

初めまして!千です。
ダブルダッチ超学校 新聞部部長で北海道で活動中の中学1年生です。
突然ですが、皆さんバイブスとかグルーヴとかコンセプトって分かりますか?
私は分からなくて、最近悩んでいます。そこで、ダブルダッチ超学校のKAI先生(REGSTYLE)に取材させて頂きました。


バイブスってなに?

千:KAI先生、今日はよろしくお願いします!

KAI:よろしく!

千:早速ですが、”バイブス”とはどんなものですか?

KAI:自分のパッション(情熱)が伝わること。それが広がり、見てる皆さんに想いが伝わる事かな!

千:なるほど!でも、情熱の感じ方は人によって違うのではないでしょうか?

KAI:感じ方は十人十色だけど、ヒットする映画を皆んながいいと言うように結構似てくると思う!REGの世界大会では、みんながパフォーマンスから気持ちを感じてくれて、それがバイブスとして伝わったと思うんだよね!!

千:私はREGSTYLEの3連覇のパフォーマンスを見た時に、レベルが凄くて圧倒されっぱなしであまりわかりませんでしたが、地元の大会に来てくれた“おしゃらぐVibes”がやったパフォーマンスを見て、ダブルダッチを楽しんでいる気持ちが会場全体に伝わり、私自身も楽しかった事がありました。

KAI:うん、それがバイブスが伝わったって事だよ!

千:納得しました。バイブスを自由に操れるんですか?

KAI:気持ちを乗せてダブルダッチを跳ぶと、その気持ちが相手に届く!逆に技だけを見せようとして跳ぶと相手に気持ちは届かないと思う!そしてステップなどの技に、バイブスがあるのではなく、気持ちを乗せることにより、相手に伝わるのですべてのステップにバイブスを乗せれるとも言えるね!スピードでも同じように気持ちは伝わるよ!

千:がんばります!気持ちを乗せるためにどんなことを行っているんですか?

KAI:いろいろな経験を積むことが大事!そして “誰かのために、ありがとう。”など練習のときから、感情を乗せてやっていけば、できるようになっていくよ!
すぐに自分の感情を乗せることは難しいけど、それを続けて行くことでできるようになる!

千:ありがとうございます。これから少しでもバイブスを乗せられるように気持ちを込めてダブルダッチを跳んでいきたいです!


グルーヴってなに?

千:次は、グルーヴ感について教えてもらいたいです。

KAI:グルーヴ感は俺もわからなかったんだけど、流れ、気持ちのいいノリ。自分と音楽、会場の雰囲気と一体化させることかな。

千:一体化させることって難しそうですね。

KAI:例えばここで抜いたらいいなというところでしっかり抜いたりすると、見ている人が楽しくなる。これもある意味グルーヴ感だと思う。
例えばかっこいい技をしているのにそこまでの流れが悪いと、グルーヴ感がないと感じるし、バトルの空気に乗っていないこともグルーヴ感がなくないと感じてしまうよね!

千:気持ちのいい流れ…。私はどうしても自分がやってみたい技を出してしまうので、もう少し音楽や周りが何を求めているかなどの全体の雰囲気を感じ取ってグルーヴ感を出せるようになっていきたいです!

コンセプトってなに?

千:最後に、コンセプトについて教えて下さい!

KAI:コンセプトはチームパフォーマンスで重要となるものかな。
簡単に言うとそのパフォーマンスの題名!!
ダブルダッチに正解はないけど、見ている人が楽しめるコンセプトなのか、面白いと思えるパフォーマンスなのかなど考えるといいかも!!
コンセプトは人によって感じ方が違うから、相手に受け入れられるコンセプトにすることと、受け入れられるものを考える事が大切。使用する曲や技もコンセプトにあっていないと、ちぐはぐになってしまうから、しっかりコンセプトに合っているものを選ばないといけない。3連覇のときにはみんなで30個くらい作った技の中から4つぐらいしか入れてない。

千:それだけなんですか!

KAI:また構成も、起承転結でメリハリをつけることが大事。常に全力だと見ている人も疲れてしまうし、最後の“結”よりもはじめに“起”が盛り上がってしまうと、どうしても最後に盛り下がってしまう。起承転結できちんと考えると盛り上がる構成にすることができる。ちなみにREGSTYLEの3連覇の場合は下のように構成を決めたんだ。
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起:REGでは曲を聞かせるために全員で止まった状態から全体のチームワークと技で盛り上げて。
承:それぞれのソロでどんどん追い上げて、コーヤのスピードで一度締める。
転:曲が変わって、みんなで踊りだすところからクールから、ファニーに!!楽しくREGらしく盛り上がっていく。
結:音楽と共に、最高超にパフォーマンスも、自分達も盛り上がって、KAIのステップで締める。
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これをみんなで話し合いながら、実際にデモを作っては見直して、作り上げていったよ。

千:すごいです。私はこれまではコンセプトなどを意識せずに、自分の好きな曲で、自分がやりたい技、できる技を入れてやっていました。これからはきちんとコンセプトを意識して自分がやりたいではなく、周りがどう感じるかを、どのように魅せるかを意識しながらパフォーマンスを作っていきたいと思います。

千の質問タイム

せっかくなので、まだまだ質問してみました!

質問①体育以外に頑張ると為になる教科は何ですか?

KAI:僕は本が好きで、本を読むといろいろな世界観を楽しめる。その世界観がダブルダッチに生かされているので、沢山本を読んでみるといいかも!
千:私も本を沢山読むので、本が役立つと言われて嬉しいです!

質問②私達がまだ経験していないダブルダッチの楽しさは何ですか?
KAI:実は身近にあると思うんだけど仲間の輪かな!!
ダブルダッチを、ロープを通して、みんながつながっていけるのが、ダブルダッチの素晴らしさだと思う。
千:私も今回の取材も含めてこれまで知らなかった人と色々な繋がりができていると感じています。これからの繋がりを楽しみにしたいです。

質問③小中学生に向けて最後に一言お願いします!
KAI:コロナのせいで練習ができなかったり大変だけど、今を大切に!
毎日1つ、”誰かのために”を続けていけば、それを受け取った誰ががまた次の誰かの為に、さらに巡り巡って自分に帰ってくる!!!
自分が見ている世界は、自分自身の見方や考え方を少し変えるだけで、大きく変わってくるからいろんなことにチャレンジし続けてほしい!!
失敗してもその経験から新しい景色が見えてくる!!

今回の話を聞いて、KAI先生は常に周りを意識していることに気が付きました。グルーヴ感を意識して、ジャッジや観客、相手がより楽しんでもらえるか、より盛り上がるかを考えてながらやっていると聞いて、私はただ上手な人が勝つのではなく、人を感動させられる人が勝てるのがダブルダッチであり、まだどうすればいいか分からないけど少しでも人に感動してもらえるような人になりたいと思いました。
そして、少しずつでいいので、“誰かのために”を実施して、これからの新しい出会いと新しい輪を楽しみに、今まで以上に沢山考えて、いろいろなチャレンジして、これからもダブルダッチを楽しんでいきたいです!KAI先生、皆さん、貴重な機会をありがとうございました!

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