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ダブルダッチ新聞部企画Vol.2「地方ダブルダッチの魅力&特徴を聞いてみた!!」

こんにちは。

福岡東ダブルダッチクラブに所属しています、あおいです。


今回「地方ダブルダッチの魅力&特色」についてインタビューをしました。
関東・関西に目が行きがちなダブルダッチですが、
地方のダブルダッチの力をもっと多くの人に知って欲しい
と思ったからです!


前編は、北海道(龍太郎コーチ)と福岡(みどりコーチ)
後編は、関東(KENコーチ)と関西(YOコーチ)
それぞれの地域でダブルダッチを指導しているコーチにお聞きしました。

北海道(龍太郎コーチ:北海道ダブルダッチ協会 会長)

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福岡(みどりコーチ:福岡東ダブルクラブにて指導)

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地方のダブルダッチのいいところ、改善したいところは?

あおい:
地方のダブルダッチのいいところろ、改善したいところはありますか?

龍太郎コーチ(以下りゅう):
良い意味でゆるい。大会に追われていないかな。
でも、その「ゆるさ」が改善点でもある気がする



みどりコーチ(以下みどり):
まちがいない。関東関西はどのシーズンでも大会ありますもんね。何かしら。

りゅう:
本州は「ダブルダッチコンテスト」「ダブルダッチデライト」「JJRU」とか、その他にも小規模イベントも沢山ありますもんね。目標設定しやすくて刺激も受けやすし羨ましい。

そこまで大会だらけではなくても良いけど、地方でもっと大会を増やしたいですね。
ある程度の短期間で目標設定しやすい方が、小学生の子が中学生・高校生とかになってもダブルダッチ続ける子が多くなりそう。

みどり:
私もそう思いました。福岡も2019年に、はじめて福岡で大会を開催したときに、キッズはもちろん、大人(OB・OG)の方がけっこう多くてビックリしました。かくれダッチャーがたくさんいて(笑
そういう県内でできる大会を増やしたいですね。

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福岡ダブルダッチフェスティバル

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北海道ダブルダッチチャレンジ “ぽてと杯”

りゅう:
福岡は、出身が福岡の人とか、かくれダッチャーとか多い印象です。

みどり:
北海道はいないんですか?

りゅう:
がんばって結構twitterとかで探してるんだけど、なかなかね〜。
いても、続ける人は少ないかな。
続けたい人は基本本州に残ると思うし、あとダブルダッチを楽しみ方が違うなって感じる。

関東関西はかっこいい雰囲気でダブルダッチやってる人が多い印象。
もちろん、それも楽しいんだけど、地方は一般の人に見せることが多いから、どっちかっていうと親しみやすさを大切にした環境になりがち。
楽しみ方が全然違うから続けない人が多いのかな〜って印象。

みどり:
なるほど。

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りゅう:
あと、ゆるいから結構練習中も笑顔が多めでやってる感じはする。関東関西も笑顔でやってるだろうけど(笑
キッズは中学生になってやめる子も多いから、ゆるい中で真剣みを出さないといけないなとは思うな。

みどり:
福岡もそうですね。もっとふみこんだダブルダッチがしたいなってなったとき、受け皿がないというか、今のままだといけないなと思うんですけど。

りゅう:
指導者不足の問題をクリアにしないとな〜。北海道は僕と保護者の方だけなので、教えられる人数も限られてくるし・・・そうなると人数増やせない。

みどり:
北海道はエリアも広いですよね

りゅう:
広い広い笑 札幌市だけで東京都と同じ面積ある。
基本、週1回のレッスンを色んな地域(苫小牧、江別、北広島、恵庭、札幌)で開催してる。

みどり:
場所と指導者が足りないですね。

りゅう:
福岡もなかなか広いよね。
あと、地方の良いところでいうと、指導者少ないからこそ固定概念はあまりなくて、オリジナリティに溢れてる。当たり前のように試行錯誤をする必要があるから「難しい技の取得」というよりも「技がない中から何か作り出す」ことは強いと思います!

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北海道と日本

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北海等と九州サイズ比較

地方で大会に出ることをどう感じている?


あおい:
大会についてはどう感じてますか?


りゅう:
地方から、本州の大会出るの、ハードルがかなり高いよね。

みどり:
そうですよね。距離的な問題 も 気持ちの問題 も。

りゅう:
お金めっちゃかかるよね。1回の遠征に5万円ぐらいは計算が必要で、子どもの場合、保護者も行かないとだから。
それにプラスで本州の人たち上手すぎるから、「うちらが行ったって…」みたいな気持ちの面をクリアするのがなかなか大変。

どんなレッスンをしているの?


あおい:
レッスンは、どんな指導をしていますか?

みどり:
実戦で楽しくやって行くのが多いかな

りゅう:
基礎練出来ない理由としては、練習が週1回だけだから、ってのが大きい。
貴重なレッスン、その日に楽しませてあげたいのがベースで、実戦多くなっちゃいますよね。

長時間練習もできないし、なるべく跳ばせるメニューになって、縄の基礎練に時間をさけないですね。

基礎練大切なのは分かってて、週2・3回ぐらい練習あればもっとそこに時間をさけるんだけど。。。

あおい:
人に見せるパフォーマンスの練習はどのようにしていますか?

みどり:
福岡はDDFAMのケイコ先生にステップをオンラインでレッスンしてもらっていますね。

もともと私がそんなダンス得意じゃないので、ケイコ先生の力を借りながら縄を気にせず大きく動く練習をしていますね。今、縄の中だと縮こまってしまうのが気になってもっと自由に表現してほしくて、まずは縄を跳ばないでフリしてもらって2週間はひたすらフリを落とし込んで練習してます。

それをやり始めてから、うちのクラブの子たち、ちょっとずつ「私なんか・・・」が抜けて言ってる感じがありますね。

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りゅう:
北海道は逆にフリ落としはほぼしないですね。僕もダンス出来ないので。
ただ、ダブルダッチ跳ぶときに必要な基本的な理論というか、グーチョキーパー跳びから始まって、縄の中で地面に着いてる時間を長くする(ストップ)とか、16ビートとか、横・縦を大きく使ったりとか・・・ほんとにそこら辺の縄の中でこうすれば引っかからずに変化とかできるよって教えてます。

あとは、自分で自由に使って、「ここで考える時間もったい無いから、ここではとにかく跳べばいいから」って教えています。

みどり:
北海道に行ったときにビックリしました。
結構みんな色んなステップやっているけど、これ子ども達みんなそれぞれが持ってきたんです っていうのを聞いて。

りゅう:
型が決まったステップも教えるけど、教えるとそれしかやらなくなったりするじゃないですか(笑)みんな同じになっちゃうから、北海道の中で大会をやると同じステップの見せ合いバトルみたいになっちゃって面白くない。だから基本的に自分たちで考えさせるようにしてます。それでハマってる子もいれば、もうちょっとフリ教えてください~っていう子もいるから、人によるんですけど、なるべくステップは「自分で考える」を意識させています。

ダンス教わりたい子はダンスの先生に教わってきな〜と伝え、ダンスやってない子はゲームの中の動きとか小道具使ってやる方法考えな〜とかアドバイスしてます。

みどり:
道具??

りゅう:
北海道はフリースタイルバスケが全国的に見ても強くて、そのシーンの人からボールの使い方を教わったり。あと、フリスビーとかお花使ったりとか、、、ダンスできなくとも表現できるので色々探させています。

あとはパフォーマンスも同じで、どのチームも同じにならないように、北海道のチームでも多様性が出るように、そして、あまり指導者色が出ないように気をつけています。

みどり:
分かる!毎回ちょっと似た感じになりがちなところある。
初心者の段階のことかは特に。

りゅう:
初心者はできる技少ないから仕方ない点もあるよね〜。

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どんな形でパフォーマンスづくりをしているの?


あおい:
いつもどんな段階を踏んでパフォーマンス作りますか?

みどり:
曲から選ぶことが多いかもですね。あと万人ウケするもの。

りゅう:
同じく。元気なのを選びやすいかな。大会用だったらテーマを先に決める!
ただ、どちらにせよ、お祭りでの披露も想定して、このパフォーマンスを見た子が「ダブルダッチやりたい!」って思ってもらえるものを意識しています。

みどり:
みんなで楽しめるもの。手拍子とか、最近の講習会でやったデモは1つ簡単にできるフリを入れて、サビの部分でみんなで踊ったりとか楽しかったです!見てもらうときも立ってもらって座ると固まるから。

りゅう:
それ、めっちゃいい〜!
あと、パフォーマンスを一般の人に見せる用は、ちょっと時間長めになりがちだよね。
大会とかだとだいたい2〜3分ぐらいって規定あるけど、一般の方に見せる用のパフォーマンスは5分ぐらいはいくもんね。
一般の方からみてスゴイ、受けがいいもの(シャー、ワールド)をよく入れる。

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スピードの練習方法は?

あおい:
スピードの練習はどうですか?

りゅう:
基本、本州と同じじかな〜?北海道は音に合わせてシャドーから始める。

みどり:
地方だからっていうのはあまりないかな

りゅう:
実際、スピードって地方でなかなか取り組みにくくないですか?スピードだけの発表の場ってあまりなくて、北海道でスピードやりたいって子あんまりいない。
スピード=かけっこ 陸上みたいなもので競争相手が必要だけど、その競争相手自体が少ないし練習時間も少なくなりがち。

みどり:
少ないですね。

りゅう:
最近はメトロノームでリズム流して、回数ごとにLv(レベル)分けしてる。北海道のダブルダッチシーン男の子が多くて地味な練習で続かないから、「これクリアしたらLv7だよ」とか言ってモチベ上げてますね笑

みどり
それは燃えますね笑

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コロナで変わったことはありましたか?


あおい:
コロナで変わったことは?練習場所の確保など。

りゅう:
札幌付近は、緊急事態宣言明けの2020年6,7月ぐらいから徐々に使えるようになりました。

みどり:
福岡は遅くて、2020年の9月ぐらいからですかね〜

りゅう:
場所使えても冬時期の換気がなかなか大変で、せっかくストーブで部屋温めても窓開けてるので、外からマイナス気温の空気が入ってきます笑

みどり:
2020年3月〜5月の自粛期間中なにしていましたか?

りゅう:
オンラインで朝ラジオ体操→昼トレーニング・ストレッチ→夜ストレッチ・ダブルダッチの勉強会やっていました!体柔らかくなる子が続出した(笑
遠征行けなくなったから、オンライン講習会や大会を作ったり、その点は地方にとってよかったですね。大会が近づいたというか。



みどり:
オンラインで出たからリアルの大会でも前より気軽というか出られるようになっていると思います。

りゅう:
福岡と北海道で共催した「めんたいぽてとカップ」よかったね!

みどり:
楽しかったです!すごくよかった!

りゅう:
コロナ関係なく、是非また来年度もやりましょう^^

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感想
私も福岡でダブルダッチをしているので、共感する部分がたくさんありました。 地方は関東・関西に比べ、プレイヤー数・技術・大会の数が大きく異なります。 

しかし、地方ならではの温かみやオリジナリティーがありとても楽しくみんな笑顔で ダブルダッチをしているように感じます。楽しむということはパフォーマーにとってとても大切な事だと私は思います。

地方には大会出場とは違った楽しみがあるのではないかと、このインタビューで感じました。


おまけ
最後に、おふたりに“アンダー” と “二重” みたいな地方ごとの技名の違いを聞いてみました。あなたの地域とは違いありましたか?^^

あおいちゃん 記事 図 イラスト.001


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