はじめてのチュウ

突然ですが、キスって素晴らしいですよね。キス、接吻、チューなどいろいろな言い方があります。それだけでキスにも様々な意味があるということがわかります。

個人的なことですが、好きな人や気になっている人と見つめ合って、キスしようかどうかお互い目で探り合っているあの時間が世の中で最も尊い時間なのではないかと思います。もちろん、キスをする立場であっても、映画やドラマでそのシーンを観る立場であっても。

『ノッティングヒルの恋人』という僕の好きな映画があります。その中で主人公の冴えない旅行本専門店の店主にヒロインの世界的女優がファーストキスをするというシーンがあります。そのシーンを観るときに感じる高揚感こそ僕たちが忘れてはいけないものではないでしょうか。

しかし、『ノッティングヒルの恋人』のヒロインは正直言ってクソです。甘い映画の雰囲気に乗せられて美談!!みたいな感じになっていますが、はっきり言ってクソです。俳優の彼氏がいるにも関わらず、冴えないが誠実な主人公にキスをして好意を示し、彼氏バレしたらあの人とは終わってるなどと言い、また彼氏がいる中、自ら主人公と寝て、さらにそれがゴシップにバレた暁には「彼氏がいるという私の世間体も考えて!」などと逆ギレする。あまりにもひどすぎる。しかし、主人公はやはり惚れた弱みなのかひたすら我慢我慢我慢。これを世の中は純愛だという。

こんなことを思う僕は限りなく童貞に近いと思われます。おそらくモテるヤツらは「男はひたすら我慢するのみ」などと言うのでしょう。惚れた弱みというのもわかりますが、それにしても我慢が過ぎるのではないのでしょうか。

でも我慢してでも好きだというのが本当なのでしょう。好きな人に我慢させるくらいなら自分が我慢する。それこそが純愛なのかなと思ったりもします。

映画の話に戻りますが、しかしなんと言っても許せないのがヒロインに悪びれた様子が全くないことです。主人公が自分とは別の彼氏がいることに悩んでいるのに対しての謝罪はおそらく映画を通してなされていないです。そのくせ自分は逆ギレをする。

恋愛はトレードオフのではないですね、そう思い込もうとしている自分がいます。恋愛は成人する前までに済ませておくべきですよ、と思いますが、成人後に初彼女ができた友人がめちゃくちゃいい彼氏やっているので単純に僕の性格が終わっているのでしょう。

『はじめてのチュウ』の歌詞が胸に響きます。損得勘定が一切ない恋愛なんて存在しないと思っていますが、やはり自分の全てを捧げて見たいものです。そう考えると駆け落ちする人ってすごいですね。何の話をしているのでしょうか。ではまた。

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