小豆島は噂どおり素敵だったよ
旅館のコインランドリーで洗濯物をしながら横にあるマッサージチェアに座ってゆっくりしていると一人のおじさんが声をかけてきた。「どこから来たの？どうね、小豆島は？」
見た感じ同じ観光客だろうか？とも思ったが、旅館のバスタオルをたくさん抱えてカウンターの中に入っていった。従業員の方なのだろうと思ったが、よくよく行動を見てると自由すぎる。カウンター入ったり出たり、タオル回収したり、電話して雑談したり。もしや、オーナーさん？
今回使ったホテルは、エンジェルロードと呼ばれる小豆島・土庄の有名観光地近くの丘の上にあるホテル。外からの見た目はこういっちゃ悪いが廃墟っぽい...だが中は昭和を感じさせる作りで、掃除は行き届いており綺麗。
「コロナの影響で客足がめっきり減ったよ」確かに観光地にあるホテルとしては、全然人がおらず宿泊客とも全然すれ違わない。それでもエンジェルロードにはたくさんの人がいた。本来はもっと人が来るのだろう。
「意外と台湾や香港から来るんだよ」とのこと。香川・高松空港はその大きさから国内線しかないと思っていたが、四国で初めてLCCが就航した空港でもあるらしい。エアソウルや香港エクスプレス、チャイナ エアラインが就航している。確かにとても魅力的な島であるので、海外の方に人気が出るのも頷ける。ただ日本に行くとなると他にも観光名所はたくさんあるわけで、あえてここを選ぶのは結構なツウであるようにも思う。
海沿いにありながら山に登れば、その高さから港街を見下ろすことができる。都会の雑踏から離れ、自然の中でリラックスできる場所だ。昼間は自転車があれば自由に移動もしやすい。夜になれば星もとても綺麗。ただしタクシーは走らなくなるのでそこは注意。
「小豆島ではどこに行ったかい？」今朝小豆島に着いてからの行動を話した。自転車を港で借り、海沿いをぐるっとしたこと。重岩に登って絶景を見たこと。ちなみに重岩に行ったことを伝えたら驚かれた。「やはり若さはいいねぇ。重岩はあまりいく人がいないんだよ」とのこと。確かにその夜出会った地元の女性にも「生まれてからずっと小豆島にいるが、重岩行ったことないよ」と言われた。地元すぎると行かないものなのかもしれない。
私たちのようにふらっと小豆島に来た人間が珍しかったのか「あっち行った方がいいよ」「小豆島は昔は....」など様々な場所や歴史について教えてくれた。こういう地元の方との会話はとても楽しいし、学びも多い。そんな時間はあっという間に過ぎるが、旅の思い出の大事な部分を占める。２時間ほどおしゃべりして、夜も遅くなってきたのでバイバイした。
土庄には１日のみの滞在となった。高松空港から市内まではリムジンバスで一本。高松駅と高松港は徒歩３分ほどと観光導線も素晴らしい。近い将来に再度訪れて旅館のおじさんと思い出話をまたしようと思う。
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