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「徳川慶喜家の子ども部屋」

入院生活の読み物として「徳川慶喜家の子ども部屋」 ( 榊原喜佐子 ) という本を持ち込んだ。
もちろん、入院前に少し読んで
「( ‘-^ )b」な予感が
したからバッグに入れた。
前半、お姫様扱いされながらもお転婆娘な意外さや宮家と武家の風習を踏襲している箇所は興味深々で読み進んだ。
戦時下に「自分も戦いたい!」
「頑張れニッポン!」的な軍国少女の部分も
「そうなんだぁー」的に
ちょっと意外さをもって読んだ…、
武家の血かも知れないが世相雰囲気に影響を受ける子供ぽさなのかとも思った…。
「雲の上に上がられる…、」と表する
年の離れた姉が宮家に嫁ぐ頃や
お付の方々との触れ合いも楽しい…。
そして、榊原家との婚姻…、
ご主人の徴兵…、
停戦工作活動の行は驚きをもって読んだ。
敗戦…疎開…。
戦後の復興の中での変化の様子…、
グイグイと引き込まれました。
もうちょっと詳しく読みたい…等と思ったりもした…が、
書き手としても読み手としてもここがいいとこなのかも知れない…。
あまりに深くしていくと…どうにもならない負の体験や思い出が今を邪魔する…。

素敵な本と出会えた人は返却の時の表情に出ていることを仕事がら知っています。
もう1冊あるけれど…この本だけでも返しに行こうかな…。



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