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409/1000 【書籍】 まんが超訳 「論語と算盤」

成功や失敗のごときは、丹精した人の身に残るただの糟粕(カス)のようなものである

例年なら、12月中旬に大河が終わり、余韻に浸りながら年末に総集編を楽しみ、松の内も明けた頃に次の大河が始まります。

よってその年の大河が始まる前に気持ちの整理も完了しているのですが...

もう次が始まっちゃう... orz

しかも「麒麟がくる」は周知の史実をどう料するかの視点から毎週楽しみにしていたのですが、今年の大河「青天を衝け」の渋沢栄一さんについて、私、1ミリも知りません。

とはいえ幕末も面白い時期。

渋沢栄一といえば「論語と算盤」(らしい)ので、まずは予習と思って買ってみました。

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前半の漫画部分で「論語と算盤」のキーワードを出し、社会の中のどんな場面でそれがどう当てはめ得るかを分かりやすく提示し、さらに最後に原文を出し、噛みくだいて説明されています。

偉い人の用途は無限とは言えぬが、完き(まったき)人ならいくらでも必要な世の中である

上記を述べている渋沢本人の概略を調べてみると、ざっとこんな感じらしい。

合本主義の考えのもと第一国立銀行東京商法会議所東京株式取引所を初めとし、500を超える企業や経済団体の設立・経営に関わると共に、東京養育院等の社会福祉事業、東京慈恵会済生会等の病院医療東京商科大学等の実業教育、東京女学館、日本女子大等の女子教育二松學舍や早稲田大学等の私立学校等の設立、運営、支援等、700を超える社会事業にも尽力した。Wikipediaより

こんだけやったら「スーパー偉い人」の頂点やん。でもそんな人が言及しているのは「完き人」。そしてその「まったき人」を形成するのは「知恵、情愛、意思」と述べています。更に別の章では、

「胸を張って歩ける人」(王道を進む人)

についても述べています。

自分を裏切らないこと、即ち自分が自分の一番のファンであることが一番大事なのだ、と改めて感じました。

誰が見ていなくても、自分は一番自分を見ているのです。それなら、自分を見ている自分が、見ている自分を大好きならば、これ以上に最強なことはないはずです

自分を好きな自分が、一番好きな自分。

昨日のワークショップで感じた一番のことは、これでした。そこにも通じる「論語と算盤」。こうして全ては繋がっていく。

マーケティングの世界でも、B2B、B2Cの概念は陳腐化し、今後はH2H (human to human、人間対人間)へのシフトが加速化すると言われています。この概念についてはまた別途。

いずれにしても、これから先は「信頼」「仁」といった武士道的な価値観に益々光が当たりそうな気がしています。自動化が進めば進むほど、「人間」にしかない、その人に備わっている芯のようなものが大切になってくるように思います。

今年1年かけて考えるテーマが多く描かれそう。

楽しみです。

明日も良い日に。

追記:尊敬して止まない経営者、和田洋一さんが確か「論語と算盤」で講演をしておられた気がして調べてみたところ、以下の記事を発見しました。

やっぱり読まねば... 


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