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算命学余話マガジン #U71~U80

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#宿命

算命学余話 #U80「辛生まれを考える」/バックナンバー

 前回の余話#79で例題として取り上げた著名人の命式では、まだ発症してもいないガンの予防のための手術に踏み切った経緯にスポットを当ててみました。鑑定の実践に当たっては、まず命式をパッと見た時の特徴というのがかなり重要で、前回の例はその点わかりやすい命式でした。星が偏っていたり、五行が偏っていたりといった命式は、風景に置き換えるとその部分が強調されて浮き上がって見えます。そうした特徴が第一にその人の特徴であるので、こうした印象すなわち第一印象には重要なヒントが込められており、単

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算命学余話 #U79「過剰予防に走らせたもの」/バックナンバー

 前回の余話#U78を少し引っ張って、人間の伝達欲求について思考を遊ばせてみます。当ブログの読者にも視聴者が多い「西部ゼミ」で西部邁氏がこんなふうなことを言っていました。「自分は無資産家庭の生まれで親から受け継いだ財産など皆無だが、それでも世襲を否定するということは同時にその文化を否定することだと思う」。世襲には極端な富や権力の偏りなど弊害もあるけれど、そうした極端な偏りをある程度解消できるなら、歴史を背負った文化の継承という意味で世襲は大いに役立っているというわけです。  

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算命学余話 #U74「己の実りを考える」/バックナンバー

 前回の余話では曲財局を挙げて、ギャンブル依存を誘発する要因を命式と環境の両面から考えてみました。曲財局はヨコ線の相剋関係が特徴でしたが、これがもしタテ線の場合はまた別の局法に該当し、意味合いも異なってきます。いずれにしても宿命だけでは「必ずこうなる」と断定することはできず、その先天因子が症状となって発現するためには環境要因、つまりその人がどのように生きて来たか、人間関係やそれまでの価値観が決め手となってきます。  繰り返しますが、宿命と運命は違います。宿命は生年月日のことな

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