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算命学余話マガジン #U51~U60

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#算命学余話

算命学余話 #U59「財をとられるケース」/バックナンバー

 金白水清と木秀火明が相生関係の生み出す恩恵の風景だったのに対し、前回余話の組合せは相剋関係による有益性が特徴でした。このように相生関係だから良い、相剋関係だから悪いといった単純な判断では命式を正しく理解できない事例は、枚挙に暇がありません。楽をするとなまくらな人間になってしまう命式や、厳しくすることで磨かれていく命式はたくさんあります。従って、ある1つの判断材料だけで宿命の良し悪しを判断すると、全体像を見誤るのです。要はその命式全体が輝くような人生が送れているかどうかであり

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算命学余話 #U58「無駄のない自然の活用」/バックナンバー

 『チェルノブイリの森』の報告によると、放射能汚染により立入禁止となった広大な区域は今や野生動物の楽園だそうです。人間の入植により棲息範囲を狭められた動物はこの百年ばかりの間に絶滅危惧種になっていたけれども、人間が去ったお蔭で個体数が回復し、順調に増えているのです。穀物を守るために人間が駆除に邁進してきたネズミが大繁殖した結果、それを捕食する肉食動物が域外から集まってきて、生態系は一挙に回復。しかもネズミがこれ以上増えようと繁殖しても食べ放題のエリアが限られるため、個体数は飽

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算命学余話 #U55「十二大従星の歪な陰陽」/バックナンバー

 当ブログを読んでくれている友人が我が家にあるものと同じお掃除用EMWを試したところ、噂に違わぬ浄化力に驚嘆し、私と二人で効果報告し合って盛り上がりました。洗面台やシンクがピカピカ、排水口の匂いが一掃、消臭用にトイレに噴霧しただけなのに水タンクまで輝いてしまった等々。EMは相当な大食漢のようです。  そして早くもEMWを人体に適用させているのですが、先方はあまり希釈せずに飲んだり塗ったりしてるので私の方が驚いたくらいです。性質上問題ないことは判ってはいるのですが、掃除用に百倍

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算命学余話 #U53「多様な家族関係の弊害」/バックナンバー

 余話では前回と前々回で、たまたま家系論と家族の力学についての算命学の基本理念を解説しましたが、奇しくも最近のニュースでは生物学上の親子関係が法律上の親子関係に敗れるという裁判判決が伝えられました。どの報道も「家族関係の多様化により…」という言い訳がましいフレーズで当判決への驚きを暗に伝えておりましたが、こうした事件、つまり父親とは血がつながっていなかったという事件は、別に現代社会にだけ生じた珍事件というわけではありません。太古の昔からどこにでもあった事件なのですが、たまたま

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算命学余話 #U51「家系の存続と洩気」/バックナンバー

 前回の余話#U50で例題として挙げた故ベレゾフスキーについて、うっかりしていましたがこの人はプーチン大統領より6歳も年上でした。つまりプーチンの方が目下。政界への登場も、エリツィン時代からいましたからプーチンよりずっと先輩に当たります。鳳閣星中殺の「部下・目下に裏切られる」型にここでも嵌まっていたわけです。しかももの凄い裏切られ方でした。ドラマチック・ロシア政界。補足まで。  さて、今回のテーマは少し家系論について触れてみます。というのは、私が請け負っている運勢鑑定では恋

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