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算命学余話マガジン #U1~U10

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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2024年2月の記事一覧

算命学余話 #U10「回転法から局法へ」/バックナンバー

 算命学余話第10回は、2回に渡って考察してきた回転法から派生して生まれた局法について考えてみます。  その前に、回転法の止星が人生の目的を意味していることから重要と指摘しましたが、補足すると、止まる星とは逆に始まる星である「始星(これもしせいと読む)」もまた宿命によっては重要な働きが課せられています。始星は文字通り「星を回した」時の最初の星のことで、「リアカーを引っ張る」時に一番力が要るのが引っ張り始める瞬間であることから、物事を始める時の原動力として強弱がキーになる場合が

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算命学余話 #U9「回転法の流れ」/バックナンバー

 回転法は陽占の人体図の十大主星を相生関係の順に「星を回す」ものだと前回説明しました。この技法は鑑定ではかなり使用頻度が高く、その人が自分の持って生まれた特性をいかにスムーズに発揮できるかを計るのに効果的です。  基本的に回転法で星がまんべんなくよく回り、その先に止星のあることがこの技法においては有効な宿命と判断されますが、星の並びによっては回らなかったり、回り続けたり、止星が二手に分かれたりと、きれいに片付かない場合があります。こうした場合、宿命として悪いとは言えませんが、

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