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算命学余話マガジン #U111~U120

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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2024年7月の記事一覧

『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

¥100

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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算命学余話 #U120玄「鑑定者が伝えないこと」/バックナンバー

 先日佐藤優氏が、政治家の活動や思考のパターンはその前身を見ればあらかた見えてくるという意見を述べていて、なるほどと感心しました。その内容は概ね以下の通りです。 ――政治家になる前は弁護士だったオバマや法学部卒の官僚出身であるプーチンは、北朝鮮のように無法がまかり通る独裁者国家とは交渉の余地無し、と頭から考えている。法律を守れない犯罪者は裁くべき対象であり、交渉したり取引したりする相手ではないというのが、法律の専門家たる彼らの基本的態度である。だから北朝鮮問題はいつまで経っ

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算命学余話 #U119「同化と反発」/バックナンバー

 錯視という目の錯覚を起こす現象があります。錯視ばかりを集めた美術館もあるほどですが、あまり聞き慣れないムンカー錯視という現象があることを最近知りました。その性質の特徴は二通りあり、一つは「囲まれると反発する」というもの、もう一つは「両側から挟まれると同化する」というもので、具体的には以下のような状況で起こります。 (1)囲まれると反発する: 灰色の折り紙の上に、真ん中を四角くくり抜いた青い折り紙をかぶせると、そのくり抜いた部分から見える灰色部分は黄色掛かって見える。同様に

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算命学余話 #U118「守護神#6 乙×夏」/バックナンバー

 脳神経や脳組織の発達具合から犯罪のメカニズムを解析しようという『暴力の解剖学』なる研究書を読んでみたが、実に苦痛な読書となった。著者は英国出身の米国学者なのだが、英米人特有の頭の硬さというか、男性原理に基づいてしか物事を論じていないので、母性原理で回っている東洋思想のこちらの頭にはひどく回りくどくて退屈だった。  よく知られていることだが、夫があれこれ数値や実験データを掻き集めてやっとたどり着いた結論を食卓で妻に話すと、「そんなの当たり前じゃない」という呆れ声で一蹴されると

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算命学余話 #U117「玉堂星を基礎から考える」/バックナンバー

 内田樹氏が『困難な成熟』の中で興味深いことを述べています。「労働とは何か」を突き詰めると、それは「生産」ではなく「管理」だというのです。人間は何か有用な物、必要な物を生産している時には喜びを感じて苦にならない。しかしその生産作業が誰かに強いられたり、ノルマを求められて尻を叩かれたり、気に食わない奴のためにタダ働きさせられたりすると、苦痛に感じる。それは生産活動そのものに対する苦痛ではなく、管理されていることから来る苦痛なのだと。  狩猟採集していた頃の人類は、自然が供給して

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算命学余話 #U116「龍高星を基礎から考える」/バックナンバー

 先日来日したウルグアイ前大統領のムヒカ氏が、一部報道で話題になった。現職大統領だった2012年の国際環境会議の終わりに登壇し、聴衆も半分くらい帰ってしまったガラガラの会場に向けて、環境会議といいながら人類がどうやって発展を続けていくかばかり論じている当会議の実態を暗に批判し、人類の発展よりも幸福の追求を主眼に置くべきだと主張して、残った聴衆から喝采を浴びた。彼の演説や質素を旨とする思想はその後反響を呼び、日本では絵本になって児童教育の現場で使われているそうである。絵本はつま

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算命学余話 #U115「人物が星を輝かす」/バックナンバー

 前回の余話#U114では、その前の#U113の干支暦の事情を説明するためにやや専門的な細部にフォーカスしました。日付や暦の境目に接するような命式は、前回の鑑定事例のように実は紙一重の差であり、どちらに転んでも同じ結末に落ち着くという例が大半です。それでも双方から眺めた場合、宿命消化が厳密にはどう違ってくるかは、この事例でよく判ったかと思います。結果は同じでもプロセスは微妙に違う、その理屈を理解するためには良い例となりました。  事例の人物は薬物の継続的使用の事実が上がって

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算命学余話 #U114「境目に立つ宿命を見る」/バックナンバー

 前回の余話#U113に関して、観念的な話だったにもかかわらず少数の読者を得ることができ、嬉しく思います。本来なら玄人向けの「玄番」にすべき内容だったのですが、次の玄番まで待てなかったので前倒して取り上げました。実践的な話でなかったのでピンと来ない方も多かったと推察しますが、今回は具体的な実例を挙げて前回の補足と致します。  その前に、干支暦と今日の暦(西洋暦)について、これくらいは認識しておかなければならないという点を補足します。  現代人は何の疑いもなく西洋暦を使用し、万

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算命学余話 #U113「干支暦の制作事情」/バックナンバー

 最近、正社員の副業を認める企業がちらほら出てきたが、私は会社勤めしていた頃から個人で運勢鑑定を引き受けていたので、世の中一般は副業を禁じていたのかと今更のように驚いた。憲法は職業選択の自由を保障しているのだから、会社が副業を禁じること自体おかしな話だ。  おそらく就業中に別の仕事をやってもらっては困るからという理由なのだろうが、歴史を振り返れば、今日的な意味の公務員であった江戸期の武士たちが副業禁止であった名残ではないか。お殿様に仕えて俸禄を貰っているのに副業するとは、暗に

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算命学余話 #U112「財局と性愛の男女差」/バックナンバー

 家事代行企業の役員が女性蔑視的発言をしたとかで炎上話があった。その発言によると男性から見て女性は、「口は出すが責任は負いたくないわがままな生き物」、「数字だけでは燃えてくれないめんどくさい生き物」、「解決しなくても共感してくれればいいと思っている意味不明な生き物」だそうだ。  「責任を負いたくない」のは戦前から続くこの国の、上から下までの一般共通項に思われるし、「数字だけで燃える」のは数値でしか判断できない知的水準の低い人に共通の特徴であるし、「共感してくれれば解決しなくて

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算命学余話 #U111「却局の濁と比和」/バックナンバー

 算命学は水晶玉占いのような未来予知をするものではなく、持って生まれた宿命(=生年月日)と現在進行中の現実生活とを見比べて、より無理のない生き方を提示することによって今日的なストレスを軽減するのに有効なツールです。従って生年月日が異なれば、自ずとその人にとっての無理のない生き方とやらも違ってくるわけですが、どんな宿命に生まれようとも人間であることに変わりはなく、誰しも人間社会に暮らすことが前提です。人間社会には人間が溢れており、これらと付き合わないわけにはいきません。  そし

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