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岐阜県道64号 上麻生廃道(踏破編)

岐阜県道64号は可児市から美濃加茂市を経由して下呂市に至る主要県道です。
そんな道の道中、七宗町上麻生付近には廃道マニアですらほとんど知られていない廃道があります。
この県道沿いには神淵川上流方にかけて数多くの旧道が存在していますが、そこまで徒歩で行くのは無理があるため今回はここだけの探索にします。
廃道歴5〜8年の割には情報が少ないのでついでに来訪しました。

周辺図はこちら

本編

前回のおさらい

前回はこのタイミングで時間に追われて廃道探索をカットした
一応人が入れるような隙間はあったからリベンジを決意

ここで完全踏破は無理と分かった
リベンジでは橋梁の手前で引き返す感じで探索することに

前回の記事はこちら↓

ここまでの写真は前回探索時の使い回し
(2024年2月撮影)

廃道の中へ侵入

前回もやってきたバリケード前
今日はこの中に入って探索していく

入った直後は多少の枝が散乱している程度で特に荒れている様子はない
そして廃道歴もやや浅いことから白線も見える

こんな感じで路上に書かれている文字を識別することが可能
ただし路面は端から荒れ始めている

反対側から見た視点
今となっては当時の線形を理解しにくくなっている

崖側は枝が道路に迫ってきていて廃道感をさらに高めている
入り口付近に見えていた白線は落ち葉で完全に見えなくなってしまった

しばらくすると緑色の網?が見えてくる
なぜそこだけコンクリートじゃないのか気になったので上を向くことに

よく見たら崖が崩れているように見える
こんな網で土砂崩れを防げれるのか疑問ではあるが先を進む

廃道は右にカーブしていく
8年前まではここに車が通っていたとなると驚きしかない
歩く分にはいいけど車だと狭い

ここで日なたになる
路面は相変わらずだが…
しばらくこのような路面が続き

橋のすぐそばまで到着
ただし無意識にここで引き返したのが失敗だった(時短にはなったけど)
橋台付近をアップした写真を載せて廃道の探索は終了

橋台付近のアップ写真

安全上踏破しなかった橋梁周辺

前回は正面から撮ったのに対し、今回は上の方から撮ってみた
バリケードまでの舗装は当時物と思われる
その先は橋台に潰されていて迂闊に通れなくなっている

画像の左端にある橋台付近はこんな感じ
無理をすれば通れないわけではないけど安全を重視し引き返す予定でいた

「探索終了したからそろそろ帰るか」と言いたいところだけど、やっぱりここにきたという事はアレも見ておきたい…

おまけ 七宗町飯高橋

七宗町にある「飯高橋」は昭和時代から町の生活道路として機能していました。
しかし5〜8年前にその役割の一部を新飯高橋に託す形でこの橋は歩行者・自転車専用の橋に転用されました。
そんな知る人ぞ知る旧道をおまけに見ていきます。

周辺図はこちら(初期位置が町役場方の新飯高橋)

おまけの本編?

廃道のバリケードのすぐそばに生活道路の旧道がある
橋の入口にはポールが立っており車では入れなくなっている

昭和四十六年七月竣工

1971年に竣工されたやや古い橋
バイパス整備でこの橋をそのまま使うのは無理があったから隣に橋が架けられたっぽい
この橋はいつまで残るのだろうか?

探索終了から14日後、ブログ執筆中にこの橋に関する衝撃の事実が発覚しました。
ここからはその衝撃の事実について話していきます。

旧道の旧道が存在する

実は飯高橋から直線距離で40メートル離れたところに旧飯高橋がありました。

航空写真から見た情報を上げていくと、すでに橋梁が撤去されている前後に廃道が存在する撤去時期が実質不明(1983年〜2013年)程度しか分かっていません。

時代の変化とともに架け替えが繰り返された3つの飯高橋、もし七宗町や飛水峡に行く機会があるなら探してみてください。

(2024年3月撮影)

参考になる資料

https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/131524.pdf

2018年の岐阜県の資料
主要地方道可児金山線 飯高工区の部分を参照

https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/48244.pdf

2013年の岐阜県の資料
こちらも同じく主要地方道可児金山線 飯高工区の部分を参照

終わりに

今回は廃道マニアですらほとんど知られていない岐阜県道64号線の廃道とすぐ近くにある飯高橋を探索していきました。
岐阜県道64号線の上麻生廃道は端部以外だと路面がきれいで歩きやすい印象がありました。
比較的駅や国道からも近いので是非行ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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