マガジンのカバー画像

お砂糖ひとさじの往復書簡

86
千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
運営しているクリエイター

#仕事

「お砂糖ひとさじ」とは?

※2023年10月16日更新 お砂糖ひとさじは、千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット。「ほのかに甘くて儚いものやことを形にする」をコンセプトに、ZINEの発行やインスタマガジンの運営、ブランドのコンテンツ制作などを行なっています。 はじまりはnoteの往復書簡からたとえばそれは、海外の素敵な風景が出てくる映画。または、自分の体になじむランジェリー。または、お気に入りのティーカップに淹れた朝一杯の紅茶。そんな、日々の生活を少しだけ良くしてくれる自分だけの

雑誌編集者が、新しい仕事をするなら……

数日前に、プーケットからシンガポールに帰ってきたよ。 チャンギ空港に降り立って、「ああ、私はこの街、すごい好きだ」って改めて思った。 エネルギッシュで、南国の香りがして。 さてさて、由香が描いてくれた、仕事の未来予想図とても面白かった! 私たちはこれまで、雑誌の編集を主にやってきたわけだけど、 その編集のスキルって、由香が言っていたようにコンセプトづくりとか、NSやWEBサイトの見せ方とか、そういうことにもつながるんだよね。 私たちのもうひとつのマガジン「No Edit

プーケットより、肩書きの話

今、プーケットにいます。 今私が住んでいるシンガポールも南国だけど、都市だからそれほどリゾート感はないの。 プーケットはやっぱりもっとのんびりとしていて、たまに何もしないゆっくりするだけの時間を持つのっていいなぁと感じてるとこ。 さてさて。 由香が書いてくれた、肩書きについての話、とても面白かった! 肩書き自体が名刺のようなものなんだろうね、きっと。 名刺に、会社名とか職種とか役職とか書いてあるように、フリーランスの人にとっては、肩書き自体がその人の仕事全体を表すもの

フリーランスへようこそ

由香、フリーランスへ、ようこそ(笑)。 社員編集者とフリーランス編集者の違い、私はあまりきちんと考えたことがなかった(私は、しっかりと意志をもってフリーランスになったわけではないから)けど、確かに由香の言う通りかも。 社員編集者は管理職的な、予算管理や進行管理、スタッフのマネージメントのような部分が求められることが増えるよね。でも、私もその部分は、実際にはそんなに好きな業務ではない(笑)。 やっぱりモノを作る楽しさみたいな、そういうのを仕事にできたらいいなと昔から漠然と

カリスマじゃなくていいんだよね

由香のご両親の若い頃の話もとても素敵! デニムやオーバーオールを着ていた、当時の若いカップルのイメージがすごく鮮烈に浮かんだよ。 私は、村上春樹が自身の若い頃を書いたエッセイが好きなんだけど、そんなイメージだな。私たちの親世代=70年代の若者は、きっとそれまでの世代と違って、デニムを着続けたり、上の世代の常識を排除したりして、若者であることを長めに楽しめたんじゃないかな…となんとなく思うの。 私たちは、そんな時代よりももっと、永遠のモラトリアムかもしれないけどね(笑) 由香

私たちの仕事のこれから

サントリーのザ・カクテルバー、懐かしい!  すぐに思い浮かんだのが、永瀬正敏が、夏の終わりの空気感を漂わせてしゃがみこんで、「チチ、チチ」って線香花火をやっているCM。チチっていうお酒の宣伝だったはず。夏の恋…みたいなイメージだった。 平成がひとケタだった頃だよね。私たちは中学生だったかな。 うちは、父がお酒好きで毎日晩酌を欠かさない人なんだけど、母は下戸なのね。でも、あの頃、父は、ときどきは母と一緒に飲みたくて、ザ・カクテルバーを週に何本か買ってきてたの。それで、だいたい土