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お砂糖ひとさじの往復書簡

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千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
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2021年7月の記事一覧

Ladies in Tokyo

あすかが前回書いてくれた「平凡で白っぽい丸」っていう表現、すごく腑に落ちたよ。社会人になりたての頃は、できることも経験も全然ないけれど、こういう雑誌を作りたいとか純粋な想いがあって、ちゃんと角があったなぁって思う。 朝日新聞がやっている『&W』っていうウェブマガジンがあって、その中で連載している「東京の台所」っていう連載がすごく好きなんだ。 大平一枝さんという文筆家の方が、東京に住む一般の人たちの台所を取材する連載なんだけど、台所からそれぞれの人生が見えてきて、どの人もす

初心を取り戻すこと

今までやってきたことを全てどこかに置いて、新しいところへ行ってしまいたいという気持ち、わかる気がする。 私は仕事に関して言えば、「初心を思い出さなきゃ!」って感じかな。 編集者としてものを作るというこの仕事に新卒でありつけたのは、私の人生でものすごくラッキーなことだと思ってるのと、今でも「情報を編集する」「価値のあるものを発信する」「美しいものを見せる」という編集の仕事の軸の部分って大事だと思ってる。 時代が変わって、雑誌が情報の中心じゃなくなった今でもね。場はWebとか、

未来が過去を変えるはず

気づいたらもう7月だね!梅雨らしい鬱々とした天気が続いているけれど、7月になったとたん、なんだか少し気分が晴れてきた気がするよ。 6月は色々と仕事で気持ち的にしんどく感じることが多くて、家に帰ってからはスマホのパズルゲームをしたりどうでもいいYouTubeを適当に観てソファで寝落ちする、、みたいな自堕落な日が実は多かった…。とにかく頭を空っぽにしたかったのかもしれない。 今までやってきた仕事のキャリア的なものを活かそうと思うとどうしても未来が過去に縛られてしまってすごく窮