スカーレット4~6話

もうね…ここに、特に4話5話に

最終回まで続くいわばこの朝ドラの

根幹とも言えるものが詰まってたんじゃないか…と思うほど

内容がみっちり詰まってましたよ…えぇ…

他人の大人に叱られる

ドゥーンこと慶乃川さんの作品を見せてもらった

喜美ちゃんと草間さん…まぁこれも、喜美ちゃんの

草間さんの心の栄養になる→草間さん元気になる→家を出ていく

→食い扶持&給食費ゲット!

…という実に単純な思考だったわけですが

茶碗を見せて貰った喜美ちゃんは、めっちゃくちゃにけなし

挙句の果てにゴミとまで言う始末。

ここでの草間さんの顔色の変わり方がえげつなかった…!

そして、その夜喜美ちゃんに、静かな口調で

「ひどかったね」と言うのです…!

恐らく喜美ちゃんの周りの大人と言えば

いつもにこにこしてるお母さんと、

きみこぉおお!って怒鳴りつける親父しかいなかったわけで

こんな風に叱ってくれる大人は、草間さんが初めてだったんじゃ?

「人の心を動かすのは人の心

作った人の心が、作品を通して人の心を動かす。

一生懸命に作った人に対して失礼だ。」

これを言われた後の喜美ちゃんの、表情がもう…

見てるこっちまで草間さんに叱られてるような気持ちになりました。

紙芝居事件

これね…わたくしがこの朝ドラすげぇ…って

震撼したのがまさにこのエピです。

簡単に書くと

喜美子、直子を連れてポン菓子目当てで紙芝居を見に行くが

ポン菓子はお金がないと貰えない。紙芝居だけならタダで

見られるけれど、喜美子は見たいと叫ぶ直子を連れ

紙芝居を見ずに帰ってしまう。

…ってシーンなんですが、これに伴うエピが

今回まずひとつ。

喜美ちゃん、紙芝居を作る

慶乃川さんに謝りに行って、いらない紙を貰い

大野さんとこ行って、信作のいらなくなった絵の具をもらう。

最初から何もかも材料が揃わないという貧しさゆえ…

こういうとこから描いてくれるところもすごいな…と思いました。

そして描いてる途中で再び草間さんが上手だと褒めてくれます。

叱る時はきちんとどこがいけなかったかを叱り

褒める時には、どこがいいかを指摘して褒める。

草間さん…人生の師と呼んでいいですかッ!

そう思った視聴者は少なくないはずですッ!

慶乃川さんの気持ちを追体験する喜美ちゃん

これですよ…紙芝居の前に、慶乃川さんの茶碗を

こんなんゴミやん!と言い放ったあとに

紙芝居を作ったのに、お父ちゃんには「こんなもの」呼ばわりされる。

草間さんに湖の光のここを工夫したって

一生懸命説明してた喜美ちゃん…当然そこから

紙芝居は「喜美ちゃんが一生懸命作った作品」に他ならんわけです。

それを常治はあっさりけなすし、腹の足しにもならんと言い放つ。

まさか自分が発した暴言が、こうして返ってくるとは…

こういう繰り返し?焼き直し技が見事で

再見で唸ってしまいました。

平成のドラマだったら、きっと皆褒めそやして終わるとこだろうに…!

それともうひとつ。

親が正しいとは限らない

せっかく出来た紙芝居も

父親常治にとっては、腹の足しにならんもの…なんですよね。

その前に、常治は「女子に勉学は必要ない」を川原家の家訓と

ぶってたのに対し、それを学校で喜美ちゃんに言われ

丸熊の社長に笑われたら即撤回して「勉強せぇ!」って言ったり。

元々は常治の調子の良さだったり、見栄っ張りで

言動がコロコロ変わっちゃったわけですが

親は完全な存在ではないな…と、ここで見せてきてるのかな?と

再見では思いました。

だからこそ、草間さんのような大人との出会いが

喜美ちゃんにとっては、後々まで響いてくるんだなぁと。

( ゚д゚)ハッ!まだ照子とか信作とかの話も書きたかったけど

今日はこの辺で…!





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