スカーレット100~102話

第17週「涙のち晴れ」後半

序盤は本当にしんどいのですが…それでも

この週は「観てきてよかった!!」と思える出来事が

どどどっと押し寄せてきます!


ひとりもええなぁ

武志が身を寄せてるのは照子の家…そして

怒りを全身にまとった照子が

喜美子のところにやってきます。

「離婚なんて選択肢はない」「ハチさんに謝って許してもらえ」

「喜美子が下がってハチさんを立てて」

離婚を考えてる夫婦なら、誰もが第三者から貰ったことがあるであろう

アドバイスをまくしたてる照子…だけど、喜美子がぞっとするほど

静かに淡々と拾ってきた木をのこぎりで切ってる…でもって

これまでは誰かに許しをもらってたけど、それをしなくてもよくなった。

冬の風がひゅうっと吹いて、あぁ気持ちええなぁ…一人もえぇなぁ…

いやもう…ゾクゾクっとしました。

確かにこれまでの喜美子は、常治や八郎さんに

きっちり報告して、やりたいことをやったり

許可がない時はあきらめたりしてた…

常治の時には、かなり諦めることも多かったし

八郎さんの時には、支えるために言わなくても

諦めてることが多かったと思う。

ここまで穴窯の火に魅せられてたのか…そしてこの時に

ようやく常治に縛られてた子供の頃の自分も解放できたんじゃなかろうか?

直子がかつて、常治が亡くなって自由になったと言ったように。

喜美子も自由を知ってしまった…

照子の「目ぇ覚ましてくれ」すら響かない喜美子…しんどい…!


やっぱ強いわまつさん


娘夫婦が別居という事態なのに

とりたてて大騒ぎもしないまつさん。

百合子に「何でお姉ちゃんとめへんの?」って聞かれても

「とめたら元に戻る?とめて元に戻るんだったらとめてるわ」

…あぁ…これ常治の時と同じじゃないですか、まつさん!

きっと常治の暴走も止めようとしてた時期はあったんだろうけど

もうね、あの常治の娘で、熱情たぎってる喜美子ですもんね!

そらとめないわ!下手にとめたら自分が大やけどだわ!

激しく納得してしまいました…


でもさ、この時、喜美子が戻ってきて

「穴窯成功したら、ハチさんを迎えに行く」って

宣言してるんですよ…だからわたくしも

ちょっと心が晴れた気がしてたんですよ…!


なのに…ほぼナレベースで

穴窯失敗(3回目)

…いやもうこれ…普通の朝ドラだったら

ここで成功して、八郎さん迎えに行って

また夫婦で頑張ってこな〜って、いい感じの劇伴流れて

笑顔で見つめ合うふたり…ってなるんじゃないの!?

また失敗なの!?これじゃ八郎さんに会えないじゃん…

心が軽くなりかけても、すとーんと落とされる…きっつぃ💦!!


ポパイとオリーブ(誰やねんw)


大阪の動物園の券を用意して、信楽以外の空気吸ってこいって

言える信作(ポパイ)も、武志にお小遣いを

用意して、しかもちや子さんに電話で連絡まで入れる

百合子(オリーブ)もえらい!!

このふたりが、喜美子のそばに居てくれて本当によかった!!

穴窯失敗の後だけに、ほんとこういう優しさが

視聴者にも沁み入ります…!!

でもって、久しぶりのちや子さん登場!!これまた

大阪編だけで終わらせず、細々とでも繋がってる関係が

本当にね…今はありがたいよね!!


汲み上げる人、ちや子さん。


ちや子さんの家に集まっていたのは

「中淀はたらく母の会」の面々。

皆さん共働きで、子供の預け先に苦労してるとか…

(あれ?この問題今も変わらん話だね…)

それを記事にして取り上げたのがちや子さん。

ここでも、人の思いを汲み上げる仕事をしてることがわかって

わたくし、また涙がじわっとしておりました。

喜美子の時もそうだったけど、きっとお母さんたちの

モヤモヤの中に紛れた心の叫びを

ちゃんと聞いて汲み上げて、それを文字に残す…

それで聞いてもらった人たちを笑顔にしていく。

素敵な仕事ができる、素敵な人だなぁちや子さん…!

喜美子の「泣くことも出来ない」気持ちにも

ちゃんと気づいてくれて…ラジオを聴いてと言い残して

また取材に…そしてここからが!!えぇここからッ!!

テンション上がる展開が待っていたのですッ…!!!


信楽太郎「さいなら」

10時になったらラジオを…を思い出し、

ラジオをつける喜美子。

そこから流れてきたのは、信楽太郎のこれまでの歩み…

そして「さいなら」と言う曲…!

うわぁあぁぁぁあああ!!!雄太郎さんやんかぁああぁぁ!!!!

嘘でしょ!!!しかもヒットしてるぅううぅぅぅうう!!!!

初見では思わず叫んでしまったわたくし。

しかも喜美子が何とも言えない困ったような、怖がってるような

なにこれって顔してたのが、もうほんと面白くて、

ここまでの重たい雰囲気が一気にぶっ飛びました!


だけど「さいなら」の歌詞が

「あぁ今頃君は遠い街で何をしてるんやろう」

「戻られへんから」

「忘れんように記憶のノートに書いとくわ」

「何もなくてもほんま楽しかった

 言葉はいらんかった」

「夜更けごと語り合った夢」

「他愛のない仕草さえアホらしいほど好きやったな」

ざっと抜き出しただけでも、喜美子と八郎の

あの時この時が浮かんで(実際回想の映像もあったのもあり)

ただただ、もう泣けて泣けて…!初見でも号泣したし

再見でも涙が止まりませんでした…!

この歌を聴くまでは、喜美子はきっと八郎さんを迎えに行くし

八郎さんは戻ってきて、また3人でやり直す…そう思えたんですよ。

だけど、これ…もう引き返してやり直すって話ではないんだな…

ふたりはもう、ダメかもしれんな。そう思えたのです。

それでも初見の時は、いやでもまだ望みはある…って

思えたんだけども。だって夫婦茶碗置いていってるし。

ただ、再見ではこの時かつて草間さんが喜美子に言った言葉


「結果的にはうまく行かなかったけど

後悔はない。心から好きな人と出会えたこと、良かったと思う。」

「好きな人ができると、世界が広がるよ。」(要約)


…こっちのほうが浮かんできました。

恐らく、世界が広がったことで穴窯を知り

心から好きな人と繋いだ手を離すしかなかった…

そんな喜美子が見えた気がしたのです。

喜美子と武志を描いた絵の中に

八郎さんを描き足そうとして、うっすら影のようにしか

描けなかったのは、もう手を離してしまったからだったのかと…。

(あるいは手を離す決意をしてしまったか)

うぅうう…辛いです…!

そしてこの年末に向けてのタイミングで

信楽太郎「さいなら」を聴いたわたくし…やっぱりね

切ない歌詞だけど、どこか懐かしい昭和のヒットソング感が

大好きなんですよ…何ならもうすぐ機種変するんで、スマホの中に

この「さいなら」をスカーレットの劇伴とともに持ち歩いて

カーオーディオでガンガンかけて歌いたい!そして号泣したい!

対向車の人に不審がられてもいい!

さいならを!!どうか!!!CDに!!!して下さいッ!!!

CDが駄目なら、DLでもいいですッ!!お願いしますッ!!!

音源を!!!!わたくしに!!!!持たせるすべを下さいッ!!!!

…ゼェゼェ…

いやほんと、偉い人とか石油王が実現してくれないかなぁ…!!


ロングパス恩返しと大金言!!


ここでおまけの過去絵貼ろうとして

あかん!大事なことツッコむの忘れてた!!と

気が付きました…そう、雄太郎さん、大久保さん

喫茶さえずりのマスターとの再会です!


いやね…ここだけでも3000字書けちゃうくらい

話しだしたらキリがないんだけど

ここは簡潔に…

雄太郎さんの下宿代肩代わりしてたのが

ロングパス恩返しで返ってきたぁぁぁ!!!

お父ちゃんのオート三輪代が

百合子(武志)のテレビジョン代に!!!

そして大久保さん!

「まだそんなん(女性陶芸家)やないねやったら、

そんなんになるまで気張んなはれ。

言うたらなんやけどな、

家の中の仕事ができる女は、何でもできる。

家の仕事いうのは、生きるための、基本やさかいな。」

なんかもうね…この言葉に励まされた主婦(主夫)は

どれだけいるだろうかと!

わたくし、この言葉がもう沁みて沁みて…!

家事って評価されにくい仕事だけど

プロフェッショナル大久保さんがこう言うてくれてたら

そらまた、今日からも頑張れまっさぁ!!

さえずりのマスター、阪神さんも

大病なされた後の出演だったので

こちらも感慨深かったです。

中でも雄太郎さんがもう、泣きそうなのをこらえてたのが

印象的でした…!


おまけ(過去絵)


というわけで、ようやく過去絵コーナーです!


心が削られるようなしんどい週で、恐らくここで

脱落した方も多かったかもしれません…

こういうのをちや子さんに聞いてほしくて

こんな絵を描いておりました…↓↓

スカレ69_1

↑↑わたくしも、しんどかったです…んがッ!

↓↓見届けるって決めてましたからねッ!!

スカレ69_2


いやほんと…次週もまだしんどみありますが

全150回ということはもう、3分の2まできてるわけです…

なんかあっという間だなぁ💦これからもしっかり漕ぎながら

見届けていこうと思いますッ!!


ここまで読んでくださって、ありがとうございましたァッ✨!!



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