スカーレット91~93話

第16週「熱くなる瞬間」前半

前半はね、まだ明るめの話題が多いんです。

でも、その中にぽつぽつっと黒いしみのようなものが

見え始めてて…うぅうん…

好きちゃうわ、大好きや


靴下の繕いができたら、ひとつにつき12円。

これ、喜美子が大阪でストッキングの繕いのときと

同じ値段なんですよね…!お金の価値はだいぶ変わってるだろうけど

武志にしたら嬉しいお小遣いですよね。

しかし繕ったものを持ってきた武志に

まず「お母ちゃんが武志のことどう思ってるか知ってる?」と聞き

「知ってる。好きや。」と言う武志に間髪入れず

「好きちゃうわ、大好きや。」

このやり取り…日頃から武志にもしっかり愛情注いでる喜美子の様子も

浮かんでくるのですが、それ以上に、言葉に出して

好きとか大好きとか、ちゃんと伝えてるんだなってのがわかって

いいお母ちゃんだなぁ…と思ったのでした。

考えたらあの常治は娘のこと大好きなくせに

ちっとも言葉にしないどころか、反対のことばっかり

口走ってましたよね?そういうことで喜美子自身も

寂しかったりしたのかなぁ…と思ったりして。

言葉に出して伝えるのは、やっぱ子供だろうが大事なんですよね…うんうん…

(うっかり涙ぐむわたくし)

大好きだけど、その後の繕いの雑さをきっちり叱る喜美子も

いいお母ちゃんですなぁ…w


照子の恒例行事


年に1回敏春さんと喧嘩をして、敏春さんが

心を改めた手紙を書いて、それを信作が届けに来る…

なんつう幸せな年中行事なんですかw

腐れ縁の男女3人のわちゃわちゃは本当に楽しくて、

ここは夜通し一緒にいても間違いは起こらんな…と思うのも

これまでの信作と照子との繋がりが

ちゃんと積み重なってるからこそ。なんですよね…!

なのに照子ったら、同窓会で敏春さんが

初恋の人と朝まで飲んで帰ってこないから…って理由で

年に1回怒ってるしwそこは許さんのかw

(一応照子の初恋の人は信作ですよね…w!?)

そしてあの大阪生活を支えてくれたあの欠片に

3人で「ありがとうございました!」と頭を下げたシーンでは、

微笑ましいのと、やはり礼を忘れない

草間流柔道の教え子たちやな…とじんわりしたりして。

そして、翌朝…朝日が当たった喜美子が中学生の時に

金賞をとった絵と、焼き物の欠片…本当に美しかった!

てか、朝日のキラキラした感じ…あれ照明で出すの

ほんとすごい…!光にもちゃんと、朝の強弱が感じられて

それこそ、絵画のようなシーンでした✨

再見でもこのシーンには見惚れてしまったのだけど

思えばこの輝く欠片…から喜美子の瞳が変化した気がするのです…


信作、百合子おめでとう!


幼馴染3人の語らいで、何か思うところがあった信作は

改めて百合子に「結婚してください」とちゃんと申し込みます…!

いや、あの信作が!流されて流されて生きてきたあの信作が!

自分からちゃんとプロポーズ!!多数決もどこか百合子からの

誘導のような感じだったから、ここでようやく男らしいとこ見せてくれたぁ!

いやぁ…このふたりはほんと、幸せになってほしい…けど

ひとつだけひっかかるんですよ…

三津、なにしとん!外で待機とか!

う〜ん…友達思いの…は聞こえがいいけど、

なんか人の色恋沙汰に首突っ込むとことか

どうもねぇ…わたくしは苦手なんですよね💦

そういや八郎さんがいない時に、喜美子が

なにか作ってはグシャーってしてるの見て

「先生がいないから調子が出ないんですか」なんて

ぺろっと言ってたし。

いや、まぁ好きな人がそばにいたら調子出るってのも

わからなくはないんだけど…も…

要は恋愛脳なんですよね、三津って。誰か好きな人がいないと

動けないと言うか、それが原動力と言うか…

こういうの見せられるから、ハラハラするんですよぉ…!

それぞれの仕事


かつて喜美子と八郎さんが丸熊陶業に在籍してた頃

喜美子がやかんを持ってくのを、八郎さんがやろうとした時に

「これは自分の仕事だから自分でやる」ってきっちり線を引いてたんですよね。

それと同じようなことが武志の質問によってあぶり出されたんですよ。

喜美子が作品をどんな色にするか迷ってたら

「お父ちゃんに聞け」って言う武志に

「お父ちゃんはお父ちゃんの作品を作る、お母ちゃんはお母ちゃんの

作品を作る…だからお母ちゃんが考える。」

仲良しの夫婦でも、そういう線引きはあるってことを

武志には伝えてたけど…ね。

こういう線引きが喜美子は出来てたけど

八郎さんはどうだったんだろう。

八郎さんだったら、もしかしたら相談してほしかったのかな。

ふたりで一緒に…っていう考えにどことなく隔たりを感じました。

喜美子はそれぞれの作品をそれぞれが思うように…だったのに対して

八郎さんは夫婦一緒に(そして多分自分のほうが少し先)が

理想だったんだろうなぁ…あぁ…(頭を抱えるわたくし)


そして案の定…

百合子と三津の語らいで

「誰か気になる人いいひんの?」って聞かれた時の

上を向いてあぁ…って力なく笑うの…もうこれ…

八郎さん好きになっとるじゃん…!!!

あれだけ好き好き言ってたヒロシのことも

どこかいってしまってますもん!

いやぁ…幸せなカップルを見せられた後の

不穏な空気ですよもう…💦


湧き出る人


東京に行ってた八郎さんが戻り、なんと偶然

ジョージ富士川さんと出くわして

久しぶりのジョージです!


これだけ名を馳せた人でも、あるもの全部入れて

苦労して生み出して、もうおしまいやと思っても

やっぱりか〜っと熱くなる瞬間が来て作品を作るっていう…!

実にエネルギッシュなジョージ、かっこいいです✨

この「湧いてくんねん」が、なかなか出てこない人のほうが

多いんじゃないかなぁ…特に今八郎さんも、そうだし…!

そして、ジョージと柴田さんが揃った中での

焼き物の欠片とご対面…そこで柴田さんが言った信楽の土と、

灰がいい感じにかぶって出来た欠片と聞いてからの

喜美子がもう…もうね…更に顔つき変わっちゃった気がするのです。

いよいよ穴窯に向けて…きちゃったなぁ…と

再見だからこその、喜美子の熱くなる瞬間が見えてしまった気がします…!


だからさ…三津さ…


もう自分の気持ちわかっちゃったんでしょ?

でもって、隠せないんでしょ?

おかえりなさい何度も言うんじゃないよ!

…と初見は苛ついてました…

再見でも、勿論苛ついたんですが

八郎がかつて夢見ていた夫婦の形…覚えてます?


「ただいまぁ〜って言ったら、

おかえり〜って迎えてくれる人が言う家庭を作りたい」


でした…よね…?

…今の八郎さんと喜美子だと、それぞれ忙しくて、

そういうの叶ってないですよね…八郎さんは今のとこ

三津のことは名前呼びもせず、ガッツリ線引いてるけど

こういう自分のこと好きでいて、可愛らしく懐いてくれる子がいたら…

元昼ドラ脳の私はゾゾゾっとしましたよ…!えぇ!!


喜美子に火がつき始めてる…


ひとり工房で考え込む喜美子、八郎さんが

おむすび持ってきてくれて、個展の話とかしてるのに

どこか上の空な喜美子…この時の目が妙に黒くて

光が入ってないんですよね…なのに

八郎さんが「何考えててん、言うてみぃ」と言ってからの

喜美子が語る狸の道の険しさ、不安、そこから抜け出て

夕陽が写る欠片を見つけた時の、やったるでぇ…って気持ち…


いつかこういう色合いを出して

誰かのことを励ましてあげたい

頑張りぃ言うてあげたい


ここまでのくだりで、喜美子の目にだんだん光が入ってくるんですよ…!!

そしてその目で、八郎さんをようやくしっかり見るっていう…

今までぼんやりしてたけど

あ。これもう瞳に炎が宿ったな…ってわかる瞬間でした。


いや、再見で見てゾクゾクゾクってきました。

しかも八郎さん「芸術は喜美子に任せた」言うてましたで…?

なのに…なのに…!!

そして後半…もう週末になってしまったァアァァッ!!


おまけ(過去絵)


スカレ65

↑↑↑八郎さんのつくったおむすびが

あまりにもホラーチックだったので

思わず描いてしまった絵…これもわたくし的に

沢山いいねを貰えて喜んだ絵のひとつです✨

カラテカの矢部さんからもいいね貰えてたのが、もう

滅茶苦茶嬉しくてねぇ…【承認欲求の塊】


( ゚д゚)ハッ!またしても3000字超えた!!

もう短くする気がないのか!と思われてもしゃ〜ない…!

だってこれでもかなり短縮してるんですものッ!


ここまで読んでくださって、ありがとうございましたァッ✨




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