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ワラスボを鑑賞したい

某アイドルグループの走り隊みたいなタイトルになりましたがまあ別として。

コロナ禍でエイリアンにハマっていたのを思い出して

「そういえばエイリアン4のクイーン・エイリアンがリプリーから摘出される時のチェストバスターに似てる生き物がいたな。」

だなんてマニアックな思考から「ワラスボ」に辿り着いた。


ワラスボちゃん

さらに引用を見てみましょう。

成魚は全長40センチメートルに達し、オスの方が大きい。体形はウナギのように細長く、背鰭・尾鰭・尻鰭も繋がる。体色は青みがかっており、青灰色や赤紫色にも見える。目が退化していて、頭部にごく小さな点として確認できるのみである。上向きに開いた大きな口には牙が並び、独特の風貌をしているが、噛まれてもあまり痛くはない。鱗も退化していて、体の前半部に円形・後半に楕円形の鱗が散在する。これらの外見が海外映画『エイリアン』シリーズに登場する宇宙生物の頭部に似ていることから、メディアで採り上げられる際はしばしば「エイリアンのような魚」と比喩され、地元に漁場がある佐賀市もそう宣伝するようになった[1]。
ハゼ科の魚ではあるが、腹鰭が吸盤になっていること以外はハゼに見えないような外見をしている。和名「ワラスボ」は、稲藁を束ねて作る筒の様な形に似るための名称と考えられる。チワラスボ(Taenioides cirratus)に似ているが、チワラスボは下顎に3対の短いひげがある点で区別する。
日本、朝鮮半島、台湾、中国に分布し、日本では有明海奥部の軟泥干潟のみに生息する。八代海の前島でも見つかったことがあるが、記録地は生息に適した軟泥干潟ではなかったため偶発的な記録と考えられる。ムツゴロウやハゼクチなどと同じく、中国大陸と九州が陸続きだった頃に有明海へ定着した大陸系遺存種と考えられている。
干潟の泥中に巣穴を掘って住み、潮が満ちると海中に泳ぎだす。食性は肉食性で、小魚や貝類、甲殻類、多毛類など小動物を幅広く捕食する。漁業者の間ではアゲマキガイを食害するとも言われていたが、胃内容物の調査では多様な小動物が検出されていて、アゲマキガイは選択肢の一つにすぎないと考えられる。
産卵期は夏で、巣穴の壁に長径2.3 - 2.6ミリメートル、短径0.6 - 0.7ミリメートルの水滴形の卵を産卵する。3日ほどで全長3.3 - 3.5ミリメートルの仔魚が孵化する。仔魚は一般的な魚のように大きな丸い目と水平に開いた口を持つが、成長するにつれ目が退化し、口が上向きになり、牙が発達する。

Wikipedia

干潟について調べていた時にワラスボの供述を見てまさかの発見。
ワラスボは干潟の生き物だったとは。

最近では減っている干潟。
産まれた頃からプチ天然記念物でした。
生物関係に関して人が作って保つのは難しい話で、かつてはビオトープも凄いと絶賛していた私も後に外来種を招く事になると闇を知ってからよりヒトに失望した事があります。

失望しすぎてヒトを大切にしようとも考えました。

ワラスボのお陰で思い出したくない過去は、珍しく私の人生で特にないのですが
深海魚という海は宝が詰まっている。

宇宙生物好きとしてもこのビジュアルは最高です。

仮面ライダーで馴染みのあった主人公俳優女優がだんだん売れ始めてCMに出てくると萎えてくる事象も多くなってきたからか、珍しい生物を見た後に雀や鳩を見ると落ち着くんですよね。

海は飽きない。
川は怒涛の展開。
山は猛者専用。
都会と田舎は自然の下位。

自然をどうにかしようという人間の衰退魂に何処か冷めながらも、隣の芝生も含めて色々と悲しい生命体であるのが我々人間なんだなと宇宙生物の元になっていそうなワラスボを見てふと哀れに感じる。

海の生物から感じた自分の気持ちから絵と小説でまた物語を書いてみたくなった。

何処にいても付き纏う弱さと危うさと、ワラスボの小さな身体に兼ね備えられた力強さに惹かれて。

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