怪談・THE私97× 心霊抹殺Radiate コラボ2
※個人の怪談です。
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心霊抹殺Radiate
team100モノ第1話
心霊幻想2
日の目を浴びてない方の霊体アイドル達がいた。
姿を見られず、声も聞かれない。
「別にいいも〜ん。
地域密着型だし。」
そんな強がりも虚空へと消えさり、死した後の途方も無い暇つぶしに難儀していた。
生きている人間を見ていると霊体達は法とは別の世界からちょっかいをかけてみたくなったのだった。
まさに「心霊幻想」である。
-そしてヒトを脅し出す
金を集める必要がないから自分達は特に売れる 方法を探す必要もなく、好きにやって歌っては踊った。
だが観客は集まらないし聞かれない。
承認欲求もないのにこんなことをする必要性もないのに生きている頃と変わらないやり方を癖でやってしまう。
とりあえず近くの人間を倒してしまおう!
あの若い女子を狙えば…
すると黒い尾に霊体は巻きつかれた。
う、動けない!
「へえ。
私には全く見えないのによく危機に気がついたねえ。
就活終わってからなんだか物騒だけど、まあ、アナタがいれば大丈夫かあ。」
な、なんだこいつら!
更に後ろから気配がする。
これは人間?
でもなんか怖い!
「試しについてきたら霊の気配があるな。
この前採取した霊の細胞で作った探知機で気配は分かる。
もう少し改良が必要かもな。」
見えないけれど独り言じゃない。
こいつ、牽制している!
どいつもこいつも幻想だと笑う現実を受け止めやがって。
それならこっちの歌を聞いて欲しいのに。
もう…害なんて与える理由もないのに。
どうして伝わらないのだろう。
幻想として処理される現実に惑うのだった。
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