怪談・THE私93 ミツリの場合
※この物語、怪談はあるキャラ視点です。
どうしてそこまで
大恋愛なんてするもんじゃなかった。
生前の出来事がフラッシュバックする。
だが、私はその記憶を疑っている。
そんなウブじゃないし。
人外であるモノ達へエンターテイメントを送るのが私の楽しみ。
労働でも生理的活動でもなんでもない。
輝ける場って、幸せじゃなきゃ手に入らないと思っていた。
「マディーション・コーディネラル・ミツリ」の 名にふさわしい場所。
パレル、シイモ、キリキスと共に輝けるこの場所なら廃墟とかそういった場所でも充分湧かせる自信がある。
よく他の仲間から「どうしてそこまでやれる?」と言われる。
そして私は毅然と
「この世ならざる存在だからって、何も楽しんじゃいけない理由はない。
踊ってしまいましょう。」
と返答をする。
確かに私達は矮小な存在かもしれない。
だからこそ!
今はもう、一人じゃないから!
ミツリ自伝より。
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