一冊本を世に出そうとして挫折した
インターネットの募集要項や書店で手にした本にある応募ハガキに情報を記入したことがあります。
今考えれば、その本が字がうまくなる系のノウハウ本だった事を忘れていてつい
「もしかしたら物語もあったりするかも。」
と我ながら甘い考えで応募したことがありました。
しかし返事が来た時に
「ビジネス本か自己啓発をお願いします(※要約)」
と言われて本気で凹みました。
それはそれで頑張ろうかとも思いましたがなんというか…存在そのものを仕事風に否定されたのがショックでしたね。
それから別の場所で物語の受賞を狙おうと思いました。
そこで
「自分って書籍化目指してるのは何のためだっけ?」
と我に返って別の方向に舵を取りました。
その時に目に入った言葉で
「作家を目指すのなら出版業者に行くのがセオリーじゃない?
インターネットで書籍化目指ってことはそこを捨ててるよね?
作家はスポーツと違って誰でもなれるから、ワナビって言うの?悲しいなあ。」
そのとおり!
そのとおりです。
私が頭の中で思ってることはそれです。
格闘家やプロレスラーの方々を見て
「俺には出来ない。」
とそこは諦めていました。
けど誰にでもなれる者で何者でないのかを問うのって凄く自分の中で虚しくなりました。
ただ一つ言えるのは書籍化としたとしても自分の思った通りになることはないしその必要はないことだと思いました。
けれど趣味にしろ何にしろ、等身大の自分がコンテンツに参加している今は安心します。
音楽も数式も初めたばかりですし、絵も小説も練習中。
それとブログをやっていたこともあった経験を自分の中で軽視していました。
noteをやって、シンプルに発信の奥深さを知るようになったからかも知れません。
今度応募ハガキを手にする時は、本に囚われずジャンルを選んだ方が良さそうだとは思いました。
今の時代で作家になるのは…自分の目的とは違うのかもしれませんね。
何者かにならねばというべき思考は何か違うとは思います。
作家になることが幸せなら、なれなかったら残念だねとはなりますが。
亡くなられた水木一郎さんのライブを拝聴させて頂いた身として、私が水木一郎さんをカッコイイと思ったのは、シンプルに歌で私達を湧かせたからです。
「できる」
ではなくて
「している」
からカッコイイのです。
最近軽視されていますが、どんな出来事も「経験」があるから深みがあるのです。
例を言えば、私がある人に竹内力さんの歌をサラッと歌ってみたら
「年季籠ってるねえ。」
と言われました。
それが多分自分の気持ちかつ、ヒント。
そう思って生きていきます。
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