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影と底

  潜水が趣味なのは沈んでみたいのではなく、底の世界を楽しみたかったから。

  貝殻、樹木、何処かから流れ着いたモノ。
少ない予算でゴーグルさえあれば海の底は知らない世界に溢れている。

  川の底も面白いのですがリスクが大きくて、そろそろ川の潜水も無理なく楽しみたいところ。

  淡水は陸の現実やヒトの暮らしの残骸が露骨に感じてしまうので気が引けてしまう。
流されるのも強引でどうしても。
淡水の生物や生態系は国内外問わず興味があるのですが。

  底の世界が華やかに見えるのも、陸の現実にヒトが混じりすぎているからかもしれない。
かつてのインターネットもそんな印象だった。

  嘘で塗り固めることに慣れすぎているヒトの生態系に飽きてしまったとも言えます。
ヒトが嫌いなのではなくて、代わり映えのない生態系に。

  月にも太陽にもなれないただのヒトであるからこそ、影と底の魅力を伝える必要があるのだと私は今、仮説を立てております。

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