見出し画像

ワタリガニに裂かれる夜

  自分が日本の海に魅力を感じ、中国の川に武術師範がいるのではないかと妄想が膨らみ、タイの蟹を知りたくなる理由としては

  「東洋の蟹」に対する敬意と恐れからくる深層心理に刻まれた自分が持てぬと分かっていながらも、天敵としてヒトの営みに交じる嫌悪も少なからずあるのかもしれません。

  生きていれば鋏と甲羅で身を守り、ヒトにかかればエラ以外は全て利用され、タコに出会えば中身を啜られる。

  標準装備で充分脅威なのに種族は天敵にマークされている。

  蟹の鋏も甲羅も、貝や海藻などにとっては恐怖の装備なのに。

  身を守り、海底で暮らすだけで不穏要素に包まれる。

  それなのにヒトは適当な幸せで未来を確定させている。

  安泰なんて誰も言えないのに。
ヒトが持つ標準装備じゃ…こんなものか。

  私はいつもそれが悔しく、そして受け止めないと改善点が分からない不便さを嘆いては夢で学ばされる。

そこにいる指導者は…一体誰?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?