怪談・THE私73
※個人の怪談です。
活動家の最期
今、醜い肉の塊を運んでいる。
あまりにも煩く、大切な故郷を自分の活動場所として穢したのでお仕置きをした。
似たような活動家を全て霊である友が上手く倒してくれた。
口では散々強気なことを言っておきながら死が迫ると泣いて懇願したから笑いながら霊達は甚振ってくれた。
ありがとう。
霊達ならきっとこの世を変えられる。
叫ぶ肉の塊の腐臭を払い、生きた人間を成仏させようと私は塊を投げ捨て、埋めてやっと明るくなった。
みんなもあんまり他者を巻き込まないほうが身の為。
私達が引導を渡すから。
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