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ガンガゼの筵

 再び護らざるを得ない自分のあり方。

 何処へ行っても否定されるだけ。

 針を伸ばしては身を守り、心開くまで長きに渡る時間がかかる。

 身内という利己的他者は昔から呆けているからか平気でこちらの世界へやってくる。

 一度触れたらどうなるのかを示したことがある。
それ以来こちらへの攻撃は減った。
またあれば針を見せればいい。
天敵として恐れるほどの者でもないからこれくらいの針と毒で丁度いい。

 許せない思いと共に毒を張り巡らせるのも無力な人間として悪くない選択肢かもしれない。

まるでガンガゼみたい。

 ふと気がついた私はガンガゼを調べ直す。

以下引用

特徴
全体に黒紫色。殻は薄くて脆く、径は5-9㎝、上から見るとほぼ円形で底が平らな半球形をしている。生時は肛門の部分が袋状に膨らみ、その開口部周辺が黄色いのでよく目立つ。また、殻の側面やや上に五個の白い点がはっきり見える。これが青いものや、刺の合間に鮮やかな模様が見られる例もある。
棘は長いものは30㎝に達し、本体に比べて著しく長い。上向きの棘が長いが、下側は短い。若い個体では棘に白の横縞模様が見られる個体もある。

Wikipedia

 色といい、存在感と危険性といい、他人事とは思えない生物なのに何故ここまで興味を持たなかったのか。
おさるのジョージを楽しめるようになって尚更実感する。
ガンガゼとは関係がないけれど

更に引用

針の危険性
一般普通的なウニであるムラサキウニやナガウニ、バフンウニなどは、手に乗せて多少押しつけるなどしても刺さらず、刺さったとしても深手にはならない。しかし、ガンガゼの長い刺は細くて鋭く、先端は容易に人の皮膚に突き刺さる。表面に逆刺があり、かつ折れやすいため、皮膚内部に折れて残ることが多く、ひどく痛む。毒で筋肉が麻痺したり、呼吸困難になることもある。南日本の海岸で見られるウニとしては、特に気をつけるべき種である。なお、ガンガゼ以外で有毒なウニとして知られるラッパウニ、イイジマフクロウニなどはむしろ棘が短く、バフンウニに似た形状をしている。
日本本土の海岸では、岩陰から棘だけが出ている事が多い。棘は非常に長いので注意すれば判別も容易だが、物陰に潜むものには気が付かずに触れてしまう例も多い。中には遊泳中に波に揺られて接触したために刺された例もある。後述の近縁種も含め、分布域内の岩礁域では十分な注意が必要である。

Wikipedia

 折れやすく逆棘もあって毒も備えてるのなら最早凶器なのでは?
簡単に触らせない逆配慮になんだか魅力を感じる。

生態に関する引用

生態
インド太平洋海域に広く分布し、日本でも房総半島・相模湾以南で見られる。岩礁やサンゴ礁の、潮間帯下部から水深15mほどまでの潮下帯に生息する。
日本本土で見られる場合、ほとんどは潮下帯で大きな岩の下側の物陰におり、棘が穴の外にブラシのように突き出して見える。夜間には穴から這い出て細かい藻類やデトリタスを食べている。ところが沖縄県方面では礁湖の砂底に群れをなして生息する。昼間から開けた海底に互いに寄り合って移動しているのが見られる。世界各地でも個々に岩陰にいるか、開けた海底で集団を作るか、どちらかの生態を示す。タイ王国のシャム湾では、岸から沖に約200mにわたって一面ガンガゼに埋め尽くされている場所があるという。ガンガゼの群れは、沖縄県方面では数個体から大きいものでは30個体程度が集まっている。その位置は常に移動するだけでなく、群れの構成個体もどんどん変わり、それらが互いにくっついたり分かれたりしている。移動速度もウニにしては素早い。
穴に入るのはイシダイなどの天敵にひっくり返されるのを避けるためと考えられている。長い棘をくわえて持ち上げられ、ひっくり返されると、棘の短い下面が露出し、そうすると容易に食われてしまうためである。同様に集団になるのも、互いに寄り合い、棘を交差させてひっくり返されないような適応と考えられる。
殻の表面に光を感じる眼点(目)を持ち、自分の体の上に何らかの陰がかかると棘を振り動かす防衛反応を行う。集団の場合には一個体がこの運動を行うと隣が同調して運動を始め、結局は集団全体が針を振り動かすことになる。
長い毒棘の周辺には多くの魚やエビが共生しているのが見られる。魚ではヘコアユ Aeoliscus strigatus、ヒカリイシモチ Siphamia versicolor、ハシナガウバウオ Diademichthys lineatus など、エビではテナガエビ科のガンガゼカクレエビ(ガンガゼエビ)Stegopontonia commensalis などが挙げられる。

Wikipedia

リーダーやブレーン感を出さずに他生物との共生が出来るのは羨ましい。
Wikipediaだけとはいえガンガゼってこんなに魅力的?
下手な地方よりちゃんとしているのだけれど?


 そんなガンガゼの天敵引用

天敵
非常に棘が長く敵に襲われないようにも見えるが、イシダイやモンガラカワハギ類には捕食されてしまう。これらの魚は長い棘の先端を口でくわえて引っ張り、裏返して底面から食べる。殻そのものは脆く、これらの魚には容易に噛み砕かれる。開けた海底で単独で放置すると攻撃を受けやすい。

Wikipedia

 群れから出てしまったら食われると言う事ね。
厳しい世界だけれど天敵がいるのは驕らなくていい調整に思える。
自然界に調整だなんて烏滸がましいけれど簡単な話も理解出来ない人間が揃ってる自分の家庭とか省みると余計にそう考える。
まあ、人間の家庭なんて簡単に不和するけれど。

血筋とかそういうのに拘らず、武器を持っているのに他種族から頼りにされているガンガゼが心底羨ましい今日この頃。



ガンガゼちゃん


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