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園崎詩音の存在

ひぐらしのなく頃にの世界へ私をハマらせた張本人。
彼女は好きな人を選ぶが何故なら、彼女は自分の正義に忠実だからだ。
だが自由ではなく不自由を強いられている。
放送当時は自己啓発本が流行り始め、
「正義って拙さを売って金にすることが全てか。」
と本が好きだった自分にとって出版業界の衰退に呆れていたのだ。

だが園崎詩音は恋と愛の為に行動する。
魅音はあまりそういった部分を表に出さない。
しかし詩音は抑圧された環境で生きていたからか村の悪しき風習や残酷なロミオとジュリエットに配置された彼女の復讐は考えさせられるものがあった。
自分はそう捉えている。

園崎詩音は純粋な正義で行動しているから、詩音の復讐は北条悟史とのすれ違いによる惨劇となった。

ひぐらしのなく頃にメンバーは表面上上手く取り繕う事でしか生きていけない現実の中で懸命に生きた人達だと自分は思う。
ただ、園崎詩音は正直過ぎた。

(※綿流し編はパラレルとの噂もあるので除外)
目明し編主人公の詩音は一歩間違えたら誰しもが陥りそうな「敢えて避ける親近感」がある。

自分が貧しくなった時に誰も助けられない現実。
何故なら金持ちになった時に多くの暴言と戯言で他者を蹴落としたから。

または

自分が誰も信じられずに壁を作って生きているのに教育や社会のせいにしているから。

そうした普段は不快感として処理される親近感もあると考えている。
こうした親近感は経験していてもいなくても不快感として認識される。
それが暴走しているとしたら自分は園崎詩音の行動は起こるべくして起きた惨劇だと説明する。
村がもう少しちゃんとしていれば。
親や環境が選べない苦痛はマイノリティになってしまうのが悲しい。
成金ではなく本当に心にも環境にも余裕のある人が彼女の話を聞いていたらどうなったのかが気になって仕方がない。
下世話な二次創作でしかないが。

原作では園崎詩音は本来の魅音らしく、入れ替わりによって詩音として生きてきた。
あるゲームでは詩音が本来の魅音として生きているルートもあるので出来たらプレイしたい。

ただ園崎詩音は時代錯誤の拷問を受け、恋をした人間がコミュニティから何もしていないのに差別されるのをほっとけない良くも悪くも優しさが溢れた彼女に自分も恋をしていたのかもしれない。
自分の場合は本当に親近感が湧いたキャラクターなのだが。

アニメでは北条沙都子を守るまでに至る過程が少なかったのでそのシーンがあるのなら気になる。
故にひぐらしのなく頃に業、卒は乗り切れなかったが魅音の暴走はある意味貴重なのでリピートしております。
でも理由があっても唐突だと自分は冷める事に気が付いた。
理由があれば何でもいい訳ではないけれど。
園崎詩音というキャラクターが齎してくれた感情は宝だと言える。

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