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怪談・THE私70
※個人の怪談です。
ナナジュウバンメ
ロウソクの火がほぼ消えている。
夏は過ぎて、涼しくもならない現在は人間の肉体をひたすら弱らせる。
ナナジュウバンメの生き残りがいた。
現代人じゃない。
身体能力も知恵もある。
だが本能が強かった。
生物的な強さを持つ人間が生き残りに挑み、ずっと戦っていた。
二人は会話をしなかったが地上に生きる霊長類として一歩も勝負を譲らなかった。
ナナジュウバンメの種族はその人間と戦い、ナナジュウイチバンメの命を諦めた。
自分は人間から見ればオカルト。
生きていたら解剖される。
繁殖させられる。
だからたったひとりの人間とも戦う。
終わりは見えない。
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