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怪談・THE私50シーウォーター・トキシック
※個人の怪談です。
シーウォーター・トキシック
猛暑は記憶に残りやすい。
夏の終わりもここ5年ですっかり変わったんじゃない?
秋の虫達や、トンボは辺りを8月が終わっていないのに飛び回って鳴いている。
セミは暑さか人々の暮らしの変化によるものか…未だ土の中で幼体のまま過ごすか、出たはいいものの短い生涯を終えたか続いているか。
自己紹介がまだでした。
解滴 榾建、女子大生。
最近はニックネーム?それともハンドルネーム?
近年では「第二の本名」と呼ぶらしいから、私よりの上の世代は調べたり聞いたりして時代についていけるに越したことはない。
恥ずかしいけれど、第二の本名は「トキシック」と呼称しております。
意味は毒、中毒。
私の苗字って意外とお洒落なのかもしれません。
徹夜で考えた「怪談による中毒者達」のお話をしていこうかな。
ある心霊コミュニティリーダーとして。
魚人の宴
生贄を用意するのは必ずしも儀式の為ばかりではない。
地上に数多く生息する「人間」のお陰で、我々魚人にも食いっぱぐれはないのだ。
食すわけじゃない。
我らの科学で証明された。
地上の人間との共存や生活は可能なのだ。
しかし人間に海を泳がれては困るのだ。
海水に適応し始めたミシシッピアカミミガメのように短期間での進化を人間にされては困る。
さっき泳いでいた人間を捕まえ、確かめる。
まだ進化の兆しはない。
それならこちらとしても好都合。
生贄を捕まえた褒美として、我々は魚人から祝福される。
見ていろ!
地上の人間達。
我々が皮膚呼吸を習得するその日まで。
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