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何故自分が小説を書いているのか/そして描けない苦痛

何故、自分が小説を書いているのか。
そろそろちゃんと書こうと思います。

ストレートに言えばある心霊ドキュメンタリーと格闘技、プロレスを観たからです。
衰退したキャラゲー、自分が書きたかった背景のある人々が戦っている姿。
そして栄光の裏と葛藤、絶望。

確かに王道冒険モノはストレートですし、女性に過保護で萌え文化が売れた上、恋愛モノや純文学、哲学や自己啓発は自分達の生活にヒントを手渡してくれる手軽なツールなのが今の時代なのかもしれない!

ですがこの世には様々な事情で望んでも得られない、どうしようもなく生と死の狭間を生きている存在を蔑ろにする歴史を繰り返して収益を得る考えが私は好きじゃないだけです。
それはエゴかもしれない。
甘いのかも知れない。

自分なりに現実は体験しているつもりです。
本来なら分かる嘘に縛られ、身を守るつもりで破壊している人間。

有り触れているからこそ大切にしたい肉欲を抑えながら従順に生きている人間。

常に後ろ指をさされ、生きる為に豊かな感受性を受け入れてもらえない状態になるまでに身を守る人達。

癒すのは真実だけなのだろうか?
自分だけ食えればいいという人間の考えなんて参考にすらならない。
それなら動植物の世界に行って欲しい。

でも残念ながら金を稼げば偉いと思い込んでいるだけの人間が溢れている。
だからこそ自分は証明したい。
金銭とも恋愛とも、有り触れた幸せからも遠ざかるを得なかった自分が助けられたコンテンツから得た・・・いや、そこからでしか得られなかった嘆きを自分の出来ることで書き記したい。

それは作家では出来ないことですから。
そして、自分にはそれしかないと思い込んでしまっているから。

描いたけど描けなかった苦痛もまた記したいと思います。

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